地球を支配するはずだった。(脚本)
〇氷
今から30年後の地球に大変なことが起きることになりそうだ。
その理由は、大悪魔から初め・・・人間に恨みがある者たちが地球を侵略しようと考えたからだ。
姫野 桃菜「皆さん、こんにちは 姫野桃菜です」
姫野 桃菜「皆さんに直接会うのは、初めてですね!!」
姫野 桃菜「早速ですが、今回の物語は・・・今作初のファンタジー系物語です!!」
姫野 桃菜「最後まで、楽しんでくださいね!!」
姫野 桃菜「少しだけ、主人公の子に来てもらっています!!」
姫野 桃菜「エリナ・フェリーヌちゃん!!」
エリナ・フェリーヌ「はーい!!」
姫野 桃菜「エリナちゃん、とてもかわいいね!!」
エリナ・フェリーヌ「ありがとうございます、桃菜さん」
姫野 桃菜「エリナちゃんは、今回物語に出られて思ったことを言って貰えますか?」
エリナ・フェリーヌ「はい、分かりました」
エリナ・フェリーヌ「私は、今回初めて物語に出たのですが・・・とても楽しかったですね!!」
エリナ・フェリーヌ「日頃、学べないことなどが学べるのでとても楽しかったです!!」
姫野 桃菜「なるほど・・・そうなると、次回もまた出演依頼しようかな」
エリナ・フェリーヌ「嬉しいわ」
姫野 桃菜「そろそろ、本編に行きましょうか」
エリナ・フェリーヌ「そうね」
「またね〜!!」
〇ファンタジー世界
とある世界──
エリナ・フェリーヌ「今日も空気が気持ちい・・・」
クロエ・フェリーヌ「エリナ・・・今日、会議あるんじゃないの?」
エリナ・フェリーヌ「わ、忘れてた・・・!?」
「急げ〜!!」
クロエ・フェリーヌ(全く、予定把握しとかないとダメだよ・・・エリナ)
黒うさぎ「この世界を滅ぼしてあげるわ・・・」
〇城の会議室
会議中
エリナ・フェリーヌ「──では、今の話し合いの中で質問がある方はいますか?」
クロエ・フェリーヌ「はい」
エリナ・フェリーヌ「クロエ、何か質問あるの?」
クロエ・フェリーヌ「質問っていうか、エリナを探しに外に行って・・・」
クロエ・フェリーヌ「屋敷に戻る途中に何かがやってきた気配がしたんだ・・・」
エリナ・フェリーヌ「そうなの・・・?」
クロエ・フェリーヌ「うん・・・確定では、無いけれど」
???「当たりよ・・・クロエ・フェリーヌ」
クロエ・フェリーヌ「えっ?」
クロエ・フェリーヌ「貴様は・・・!?」
黒うさぎ「クロエ・・・久しぶり」
クロエ・フェリーヌ「貴様がどうして、ここに来たんだ?」
黒うさぎ「魔王様の約束を果たしに来たのよ」
クロエ・フェリーヌ「魔王?」
エリナ・フェリーヌ「魔王・・・」
エリナ・フェリーヌ「貴方は、魔王様の手下なのか?」
黒うさぎ「ええ、そうですよ」
クロエ・フェリーヌ「貴様・・・さっさと屋敷から出て行って」
黒うさぎ「どうして、クロエ」
クロエ・フェリーヌ「今は、大事な会議をしていた所だ── 誰にも邪魔などされては、困る」
エリナ・フェリーヌ(クロエ・・・とても立派に育っているのね)
エリナ・フェリーヌ(私の跡継ぎは、クロエに決まりね・・・)
黒うさぎ「クロエは、信じてくれると思ったのにな・・・残念」
クロエ・フェリーヌ「信じねぇよ!!ばーか!!」
エリナ・フェリーヌ「クロエ・・・ありがとう」
クロエ・フェリーヌ「ううん、私は大したことはしていないよ ・・・黒うさぎとは、昔によく遊んでいた人だから」
エリナ・フェリーヌ「うん──」
〇西洋の円卓会議
ある世界の屋敷
黒うさぎ「アクア様・・・奴らの所に行って参りました」
アクア・ソード「ありがとう、黒うさぎ」
黒うさぎ「アクア様の為なら、なんでもしますわ」
アクア・ソード「頼もしいな、黒うさぎ」
黒うさぎ「ありがとうございます」
アクア・ソード「ところで、地球の支配の方はどうだ? 順調か?」
黒うさぎ「いえ、地球の方の支配はまだ手を入れていません」
アクア・ソード「なんだとっ!!!? 今日中に地球を支配しろ・・・」
黒うさぎ「今日中にですか!? ・・・無理です」
アクア・ソード「俺様に”できない”と言うんだな、貴様は」
黒うさぎ「分かりました、今日中に地球を支配させてみせます」
アクア・ソード「よろしい・・・」
〇豪華な部屋
???「エリナ・・・部屋に入るわね」
エリナ・フェリーヌ「ええ、どうぞ」
クロエ・フェリーヌ「エリナ・・・地球に行きましょう」
エリナ・フェリーヌ「どうして?」
クロエ・フェリーヌ「黒うさぎが今日中に地球を支配するって伝えに来た」
エリナ・フェリーヌ「そうだったの」
エリナ・フェリーヌ「いいわよ、行きましょう・・・地球に」
クロエ・フェリーヌ「ありがとう、エリナ」
エリナとクロエは、黒うさぎが地球を支配する前に地球へと向かった。
〇橋の上
エリナ・フェリーヌ「ここは、どこだ?」
クロエ・フェリーヌ「見たところ、橋の上みたいね」
???「あら、あなた達は誰?」
クロエ・フェリーヌ「はっ?」
鈴谷 萌果「あまり、見かけない服を来ているわね」
エリナ・フェリーヌ「あなたこそ、誰?」
クロエ・フェリーヌ「うんうん」
鈴谷 萌果「私は、鈴谷萌果 ・・・萌果って呼んでね」
エリナ・フェリーヌ「萌果・・・か いい名前だね」
鈴谷 萌果「ありがとう、あなた達の名前は?」
エリナ・フェリーヌ「私は、エリナ・フェリーヌ」
クロエ・フェリーヌ「私は、クロエ・フェリーヌ」
鈴谷 萌果「エリナちゃん、クロエちゃん、これからよろしくね」
エリナ・フェリーヌ「こちらこそよろしく」
クロエ・フェリーヌ「・・・よろしく」
鈴谷 萌果「せっかくだから、私の家に寄っていって」
エリナ・フェリーヌ「ありがとう、萌果」
鈴谷 萌果「大丈夫!! ・・・見た感じ、この世界の住人じゃなさそうだから」
クロエ・フェリーヌ(・・・どうして、萌果は私たちの住んでいる世界が分かるのだろう──)
「クロエちゃん、早く行くよ〜!!」
クロエ・フェリーヌ「うん!!」
〇綺麗なリビング
エリナ・フェリーヌ「人間の家は、私達が暮らしている家とほぼ同じなのだな」
鈴谷 萌果「そうなの?」
エリナ・フェリーヌ「ああ」
鈴谷 萌果「何か飲みたいもの、ある?」
エリナ・フェリーヌ「飲みたいものが無いから、おすすめでお願いする」
鈴谷 萌果「了解」
クロエ・フェリーヌ「黒うさぎは、まだ来ていなさそうよ」
エリナ・フェリーヌ「そう・・・」
鈴谷 健斗「萌果・・・お茶飲みたい」
???「ちょっと、待ってて・・・健斗」
鈴谷 健斗「分かった」
エリナ・フェリーヌ「こんにちは」
鈴谷 健斗「こんにちは 僕は、鈴谷健斗です」
エリナ・フェリーヌ「私は、エリナ・フェリーヌ」
鈴谷 健斗「よろしくお願いします!」
エリナ・フェリーヌ「こちらこそよろしく」
クロエ・フェリーヌ(可愛い・・・)
クロエ・フェリーヌ「私は、クロエ・フェリーヌ・・・よろしく」
鈴谷 健斗「クロエさん、よろしくお願いします」
クロエ・フェリーヌ「は、はい・・・」
エリナ・フェリーヌ(・・・?)
鈴谷 萌果「お茶とオレンジジュース持ってきたよ」
エリナ・フェリーヌ「ありがとう、萌果」
鈴谷 健斗「ありがとう」
エリナ・フェリーヌ「オレンジジュース・・・美味しいな」
鈴谷 萌果「良かった・・・好みの味で」
エリナ・フェリーヌ「萌果、ありがとう」
鈴谷 萌果「そういえば、クロエは?」
エリナ・フェリーヌ「たぶん、外にいると思う」
鈴谷 萌果「そう・・・早めに帰ってくるといいけど」
エリナ・フェリーヌ「そうね」
〇綺麗な一戸建て
クロエ・フェリーヌ(この気持ちは、一体なんだろう?)
クロエ・フェリーヌ「・・・!?」
黒うさぎ「あら、偶然ね・・・クロエ」
クロエ・フェリーヌ「地球を支配に来たのか?」
黒うさぎ「そうよ」
クロエ・フェリーヌ「この家だけは、襲わないでね」
黒うさぎ「どうして?」
クロエ・フェリーヌ「いいから・・・」
黒うさぎ「へぇ〜、クロエが泣くほど嫌なんだ・・・」
クロエ・フェリーヌ「うん・・・」
黒うさぎ「わかったわ、この家は襲わないで置くわ」
クロエ・フェリーヌ「ありがとう、黒うさぎ」
黒うさぎ「またね、クロエ」
クロエ・フェリーヌ(この家以外も襲わないで欲しいんだけど、多分効かないよね)
〇東京全景
黒うさぎ「この世界を滅ぼしてあげる──」
???「水遊び、めちゃくちゃ楽しい!!」
黒うさぎ(とても楽しそうにしてるのね・・・)
黒崎 咲「もう少し、遊んでから帰ろ〜」
黒うさぎ「・・・っ!?」
黒うさぎ(どうして、あの子がいるの?)
黒うさぎ(交通事故で亡くなってしまったから、私はこの姿になって・・・)
黒うさぎ「そうか、もしかしたら・・・ここは過去の地球にやってきちゃったんだ」
黒うさぎ「それなら、しょうがないよね」
黒うさぎ「それなら、地球を支配することなんて出来ないな」
黒うさぎ「支配・・・するの辞めよ」
〇西洋の円卓会議
黒うさぎ(私・・・やっぱり、生まれ変わる前から全く性格変わってないな)
黒うさぎ「異性に恋をしても・・・アプローチの仕方が可笑しくて嫌われちゃうし──」
黒うさぎ「友達とあまり上手くいかないし・・・」
黒うさぎ「私って、ほんとに何も役に立たない・・・モブキャラ」
黒うさぎ「クロエ達は、今何してるのかな」
アクア・ソード「今、ここに黒うさぎがいたはずだが・・・まぁいっか」
〇綺麗な一戸建て
???「はーい・・・黒うさぎ!?」
黒うさぎ「中に入れて欲しいんだけど、いい?」
???「・・・いいわよ」
〇綺麗なリビング
黒うさぎ「ありがとう、クロエ」
クロエ・フェリーヌ「何よ・・・友達として、当然でしょ?」
黒うさぎ「とも・・・だち?」
黒うさぎ「クロエは、私のこと友達と思ってくれるの?」
クロエ・フェリーヌ「当たり前じゃない」
黒うさぎ「・・・嬉しい」
クロエ・フェリーヌ「え?」
黒うさぎ「私、クロエの友達になれて嬉しい」
クロエ・フェリーヌ「何・・・急に」
黒うさぎ「私ね、生まれ変わる前からずっと・・・友達が居なかったんだ」
黒うさぎ「だから、クロエが私の初めての友達なんだ」
クロエ・フェリーヌ「・・・なんか、そういう風に言われると照れる」
ギュ!
クロエ・フェリーヌ「・・・!?」
黒うさぎ「クロエ・・・大好き」
クロエ・フェリーヌ「私も大好きよ・・・黒うさぎ」
黒うさぎ「やった〜」
???「あら、クロエ・・・その人は誰?」
クロエ・フェリーヌ「萌果・・・この人は、私の友達の黒うさぎ」
黒うさぎ「黒うさぎです── 勝手にお家にお邪魔していてすいません」
鈴谷 萌果「いえ、大丈夫よ 賑やかの方が楽しいから」
黒うさぎ「はい!!」
鈴谷 萌果「そうだ、今日は私の従姉妹が遊びに来るから一緒に遊んであげてね」
黒うさぎ「分かりました」
クロエ・フェリーヌ「私・・・子供、苦手なんだけど」
鈴谷 萌果「大丈夫よ、女の子だもの きっと平気よ」
クロエ・フェリーヌ「そうなんだ」
〇綺麗なリビング
鈴谷 萌果「もう来たみたい」
黒うさぎ(どんな子だろう・・・)
黒崎 咲「久しぶりに萌果ねぇの家に来た!!」
黒うさぎ「・・・!?」
黒崎 咲「あれ? お姉さん・・・どこか私に似てない?」
黒うさぎ「そうかな? に、似てないと思うよ」
黒崎 咲「なんだ、勘違いか・・・」
黒崎 咲「だって、生まれ変わる前だもん」
黒うさぎ(生まれ変わる前・・・?!!)
黒崎 咲「お姉さん、顔が怖いよ」
黒うさぎ(生まれ変わる前の世界だから、だよね?)
???「黒うさぎ・・・表情が暗いよ」
黒うさぎ「えっ、そうかな?」
エリナ・フェリーヌ「どうしたの?・・・っていうか、なんでここに来てるの?」
エリナ・フェリーヌ「地球支配しに来たんじゃないの?」
黒うさぎ「支配するのやめたんだ・・・魔王様には悪いけど」
エリナ・フェリーヌ「理由は分からないけれど、地球を支配されないなら良かったわ」
黒うさぎ「ええ、私も地球を支配したら・・・本当に心が壊れそうだから良かった」
エリナ・フェリーヌ(”心が壊れそう”? ・・・何を言っているのかしら)
黒うさぎ「私・・・そろそろ、家に帰るね」
エリナ・フェリーヌ「分かった」
黒うさぎ「またね」
エリナ・フェリーヌ「黒うさぎの笑顔は眩しいけれど、今の笑顔は何となく悲しさが勝ってる・・・」
エリナ・フェリーヌ(何か助けられる方法・・・無いかな)
冒頭での作者さんと主人公エリナのトークに度肝を抜かれました。「次回も出演依頼しようかな」ということは??なんだかとてもほんわかしたメタフィクションの世界ですね。黒うさぎとクロエは本心では仲がいいような気がします。