〇城壁
　　星まつりの日、アルディナ城──
シロサキ「ソム、笑って〜」
ソム「・・・何故？」
シロサキ「一緒に写真撮りたいの〜」
ソム「・・・・・・」
シロサキ「嫌だった？　ごめん・・・」
ソム「・・・シロサキは祭りに行かなくていいのか？」
シロサキ「うん」
シロサキ「花火、ここからの方が綺麗に見えるってトリックが教えてくれたから良いの！」
シロサキ「あ！　お土産はアサノくんが買ってきてくれるから大丈夫！」
ソム「・・・なるほど」
ソム「・・・そろそろ、だな」

〇宇宙空間
シロサキ「きたーーー!!!!」
シロサキ「動画にしよっと！」

〇宇宙空間
シロサキ「あれ？　なんだろ？」
ソム（これは・・・　まさか・・・）
ソム（ティアル、なのか・・・？）
シロサキ（ソム、今　笑ってた・・・？）

〇宇宙空間
　　同刻、星まつり会場──
アサノ（さっきの光は、なんだったんだ？ すげー・・・キレーだな・・・）

〇カフェのレジ
　　同刻、アルディナの街
　　カフェ　クラウンベリー
ルドルフ「よう　魔女、元気にしてたか？」
リリーネ「ルドルフおじさん？　どうしたの？」
ルドルフ「今日は年に一度の「星まつり」の日だぜ？ 行かねえのか？」
リリーネ「行ってみたいけど・・・ ボクが悪魔に狙われてることルドルフおじさんも知ってるでしょ？」
リリーネ「お祭りで人がたくさん居る日にボクが外に出たら・・・悪魔との戦いに巻き込んでしまうよ・・・」
ルドルフ「今日は大丈夫だ！ ほら　外を見てみな」

〇宇宙空間
リリーネ「なに、この光・・・ 温かくて、優しくて・・・」
リリーネ「ボクを守ってくれている、みたい・・・」
リリーネ「やつらも、出てこない・・・」
ルドルフ「そんじゃ、祭りに行くとするか！」
リリーネ「え〜？　おじさんと〜？」
ルドルフ「嫌なのか？」
リリーネ「別に、いいけど？ エリ姉も来れば良かったのにな〜」

〇宇宙空間
　　星まつり会場から少し離れた場所──
フィアーノ「見てくださいレイベル様！　とっても綺麗ですよ！」
レイベル「この光の粉　大丈夫？ 俺が触れても火傷しない？」
フィアーノ「大丈夫ですよ！」
フィアーノ「ほら、なんともないでしょう？」
レイベル「ほんとだ・・・」
レイベル（この光の粉はティアルの光・・・ 邪神の俺が浴びたら死ぬやつ、のはずなのに・・・）
レイベル（なんだか、心地よい光だ・・・）
フィアーノ「ねえ、レイベル様」
レイベル「なあに？」
フィアーノ「もしも、ティアル様がレイベル様の正体を知っても・・・ きっと、大丈夫ですよ」
レイベル「そう、思いたいな・・・」
雪うさぎ「こんばんは！」
フィアーノ「はい？　こんばんは！」
フィアーノ「誰でしょうか？」
雪うさぎ「あなた、まっしろ！　あたしと同じ！ あたし、ユキ！　よろしくね！」
フィアーノ「私はフィアーノです！　よろしくお願いします！」
レイベル（フィアーノと同じアルビノの子だ・・・）
雪うさぎ「これ、あげるね！」