第5 ジャージ(脚本)
〇溶岩池のある洞窟
9年前のとある場所にて
勇者 トントロ「僕が魔王を倒さないといけない」
勇者 トントロ「弟にはマカロニの村で平穏に暮らして欲しい・・・」
勇者 トントロ「この辺りに魔王城が出現したと聞いている」
勇者 トントロ「しかし、ここはすごく熱いな~」
勇者 トントロ「それにお腹も減って来た・・・」
勇者 トントロ「よし!」
勇者 トントロ「魔王よりも食事の材料を探そう」
勇者 トントロ「僕の本来の仕事は料理人だ!美味しい食事を作ってパワーをつけてから、魔王をたおそう」
〇荒廃した街
サタナ「ラファン!なんてことをしてくれたのだ」
暗黒の女王 ラファン「何を怒っている魔王」
サタナ「お前の暗黒門のパワーで王都が破壊されただろ」
暗黒の女王 ラファン「人間の町がどうなろうと俺様に関係ない」
サタナ「これではジャージを売っている店も破壊されてしまっただろう」
サタナ「どうするつもりだ」
暗黒の女王 ラファン「俺様のジャージが・・・」
氷の女王 グラース「ラファン!私のジャージをどうしてくれるのよ」
暗黒の女王 ラファン「いでよ転移門」
サタナ「ラファン逃げるなぁ~」
氷の女王 グラース「魔王様、ラファンは転移門と暗黒門を間違って使用したと思われます」
サタナ「そのようだな」
サタナ「アイツはジャージの事で浮かれすぎて、間違って暗黒門を使ったのだろう」
氷の女王 グラース「転移門は好きな場所に移動できる魔法」
氷の女王 グラース「暗黒門を時空を分断する魔法です。一歩間違えれば、私達も暗黒空間に飲み込まれてしまうところでした」
サタナ「仕方あるまい」
氷の女王 グラース「魔王様、どうするつもりでしょうか?」
サタナ「王都には妾の兄も来ているはずだ。ラファンの暗黒門に巻き込まれた可能性もある」
サタナ「妾の時空変換魔法で時を戻そう」
サタナ「過ぎ去りし時間よ」
サタナ「今一度、やり直すチャンスを与えよう」
サタナ「破壊されし万物達よ、妾の慈悲により過ぎ去りし時をなかったことにしてやろう」
サタナ「時間逆走」
〇西洋の街並み
サタナ「時は戻ったぞぉ〜」
氷の女王 グラース「さすが魔王様。これでジャージを探す事が出来ると思います」
サタナ「そうだな。早速ジャージを売っている店を手分けして探すぞ」
氷の女王 グラース「了解です。魔王様」
〇城の会議室
暴食の勇者 ゴワンフルティ皇帝 「よく来てくれたな!」
暴食の勇者 ゴワンフルティ皇帝 「色欲の勇者 アンピュルテ」
色欲の勇者 アンピュルテ「フフフ・・・」
暴食の勇者 ゴワンフルティ皇帝 「相変わらず美しい・・・」
色欲の勇者 アンピュルテ「ごめんね」
色欲の勇者 アンピュルテ「あなたは好みじゃないのよ」
暴食の勇者 ゴワンフルティ皇帝 「それでも俺はあなたを愛しています」
色欲の勇者 アンピュルテ「好きにするといいわ❤️」
色欲の勇者 アンピュルテ「それよりも、本当にアロガンは死んだの?」
暴食の勇者 ゴワンフルティ皇帝 「間違いない。遺体は発見出来ていないが、森が一つ消滅するほどの魔法が放たれた」
暴食の勇者 ゴワンフルティ皇帝 「生きている可能性は0だろう」
色欲の勇者 アンピュルテ「あのアロガンが死ぬなんて信じられないわ」
暴食の勇者 ゴワンフルティ皇帝 「現場を見れば納得するだろう。しかし、俺は怖くて行く事はしない」
色欲の勇者 アンピュルテ「相変わらず根性がないわね」
暴食の勇者 ゴワンフルティ皇帝 「なんと罵られても俺は構わない。4女帝がいる場所に俺は近づきたくはない」
色欲の勇者 アンピュルテ「そんなに4女帝は強いの?」
暴食の勇者 ゴワンフルティ皇帝 「俺が遭遇した暗黒の女王ラファンは、かなりイカれたやばいヤツだった。一瞬で町を一つを消し去る暗黒魔法の使い手だった」
〇城のゴミ捨て場
〇城の会議室
色欲の勇者 アンピュルテ「あら?先ほど何か起こらなかったかしら?」
暴食の勇者 ゴワンフルティ皇帝 「いや、気のせいだろう」
暴食の勇者 ゴワンフルティ皇帝 「そう言えば、俺たちは何の話しをしていのだ?」
色欲の勇者 アンピュルテ「私に愛の告白をしていたわ」
暴食の勇者 ゴワンフルティ皇帝 「もしかして・・・」
暴食の勇者 ゴワンフルティ皇帝 「結婚してくれるのか?」
色欲の勇者 アンピュルテ「ありえないわ」
暴食の勇者 ゴワンフルティ皇帝 「やっぱりダメか・・・」
色欲の勇者 アンピュルテ「そんなことよりも本当にアロガンは死んだの?」
暴食の勇者 ゴワンフルティ皇帝 「間違いない。遺体は発見出来ていないが、森が一つ消滅するほどの魔法が放たれた」
暴食の勇者 ゴワンフルティ皇帝 「生きている可能性は0だ」
色欲の勇者 アンピュルテ「あのアロガンが死ぬなんて信じられないわ」
暴食の勇者 ゴワンフルティ皇帝 「現場を見れば納得するだろう。しかし、俺は怖くて行く事はしない」
色欲の勇者 アンピュルテ「相変わらず根性がないわね」
暴食の勇者 ゴワンフルティ皇帝 「なんと罵られても俺は構わない。4女帝がいる場所に俺は近づきたくはない」
色欲の勇者 アンピュルテ「そんなに4女帝は強いの?」
暴食の勇者 ゴワンフルティ皇帝 「俺が遭遇した暗黒の女王ラファンは、かなりイカれたやばいヤツだった。一瞬で町を一つを消し去る暗黒の魔法使い手だった」
暗黒の女王 ラファン「俺様としたことが・・・まさか転移門と暗黒門を間違ってしまうとは」
暗黒の女王 ラファン「なんて・・・」
暗黒の女王 ラファン「おっちょこちょいなんだ」
暗黒の女王 ラファン「あれ?」
暗黒の女王 ラファン「ここはどこなんだ?」
暴食の勇者 ゴワンフルティ皇帝 「なぜ?お前が俺の城に居るのだ・・・」
暗黒の女王 ラファン「誰だおまえ?」
暴食の勇者 ゴワンフルティ皇帝 「俺は暴食の勇者ゴワンフルティ。あの時の屈辱は忘れたことはないぞ!」
色欲の勇者 アンピュルテ「この娘が4女帝なのか!」
暗黒の女王 ラファン「このおばはんは誰だ?」
色欲の勇者 アンピュルテ「なんて失礼な女なの!」
色欲の勇者 アンピュルテ「私が色欲の勇者アンピュルテと知っての狼藉かしら」
暗黒の女王 ラファン「なんちゃって7勇者達か」
色欲の勇者 アンピュルテ「私達を恐れて魔王城から逃げたクセに!」
暴食の勇者 ゴワンフルティ皇帝 「挑発をするなアンピュルテ」
色欲の勇者 アンピュルテ「何をビビっているのよ」
色欲の勇者 アンピュルテ「私の色欲の指輪があれば4女帝など怖くもないわ」
暗黒の女王 ラファン「英雄7武具の一つ色欲の指輪か。その指輪をはめた者には絶対に逆らう事ができない別名服従の指輪」
色欲の勇者 アンピュルテ「知っているなら話が早いわ。小娘よ、私の靴をなめるのよ」
暴食の勇者 ゴワンフルティ皇帝 「はい!喜んで」
色欲の勇者 アンピュルテ「お前じゃないわよ」
暗黒の女王 ラファン「くだらん。俺様はこんな所で遊んでいる場合じゃないのだ」
暗黒の女王 ラファン「いでよ転移門」
色欲の勇者 アンピュルテ「逃げるな!」
暴食の勇者 ゴワンフルティ皇帝 「靴をなめさせて」
〇西洋の城
氷の女王 グラース「あの単色の洗練されたデザイン、動き易い効率的な機能」
氷の女王 グラース「あの素晴らしい服を作る職人が、さきほどのようなみすぼらしい建物に住んでいるはずありません」
氷の女王 グラース「魔王城とは数段見劣りはしますが、この辺りでは一番立派な建物であるこのお城に住んでいるにちがいありません」
氷の女王 グラース「ここにジャージが絶対あるはずです」
氷の女王 グラース「しかし、下等生物である人間にジャージを譲ってくれとは言うのは私のプライドが許しません」
ユッケ「あ!」
ユッケ「変態だ!」
氷の女王 グラース「誰が変態だ!」
ユッケ「だって、町中で肌をたくさん露出している服を着ている人は変態だって妹が言ってからぁ~」
氷の女王 グラース「これは魔王様が私に与えてくれた素敵な衣装だ。その言葉は魔王を愚弄する事だとわかっているのか!」
ユッケ「ごめんなさい」
氷の女王 グラース「しかし、お前は良い服を着ているじゃないか」
氷の女王 グラース「その服を渡せば許してやろう」
ユッケ「・・・」
氷の女王 グラース「私の言葉が聞こえていないのか!」
ユッケ「わかり・・・」
サタナ「あ!」
サタナ「お兄ちゃん」
氷の女王 グラース「あれ」
氷の女王 グラース「ま・・お・・」
サタナ「黙れ」
ユッケ「サタナ、こっちに来ちゃダメだ」
サタナ「お兄ちゃんどうしたの?」
ユッケ「この変態のお姉ちゃんが・・・」
氷の女王 グラース「私は用事を思い出しました。これで失礼します」
サタナ「お兄ちゃん何をしていたの?」
ユッケ「お城を見学してたら、変なお姉ちゃんにジャージを渡すように言われたんだ」
サタナ「アイツ、妾の兄からジャージを奪うとは説教をしてやらねば」
ユッケ「サタナ、怖い顔をしてどうかしたの?」
サタナ「なんでもないよ」
サタナ「それよりかお兄ちゃん」
サタナ「ジャージを買いに王都まで来たけど、どこに売ってるのかな?」
ユッケ「最近は王都でも、ジャージは不人気みたいで販売が中止になったよ」
サタナ「なんてこったい」
第6話に続く