3話 火に包まれて(脚本)
〇中東の街
ルナ「雨・・・」
ルナ「『心が洗われるようだ』」
ルナ「人はそう思うのかしら」
ルナ「朝になるまで雨に打たれてよう そしたら何かがきっと変わる・・・かな」
「おい!!!大変だ!!!!!」
ルナ「!?」
「おい!助けてくれ!!」
ルナ「行かなきゃ・・・」
〇城の回廊
エル「なぜ急に火が・・・?!」
サナ「ほら早く逃げなさいっ!!」
「魔物がいるぞ!! うわぁっ!!!」
エル「魔物・・・?!」
サナ「ほらエル、先に逃げなさい・・・ あなたには家族がいるでしょう・・・」
エル「でも姫・・・」
サナ「私のことはいいから早く行きなさい!!!」
エル「うっ・・・」
「どうか・・・どうか・・・」
サナ「ふぅ・・・」
ルナ「サナ様・・・!?!? 何があったのかと来てみましたがっ」
サナ「ル、ルナ!?早く逃げなさい!! ここには魔物がいるわ、私が餌になればいい話でしょう!?」
ルナ「魔物・・・」
ルナ「あれか・・・」
サナ(魔物が近くに・・・!?!?)
ルナ「魔物よ、ここから引きなさい。 引かぬのであれば、私が裁きを下すまで」
怪物「ぅ゙ぅ゙・・・がぅ゙・・・」
ルナ「・・・そう」
ルナ「サナ、離れて」
サナ「えっ、あっ・・・?」
ルナ「『我が偉大なる創造神よ!!』」
ルナ「『『愚かな怪物に裁きを下す事を許せ!』』」
ルナ「『『『地獄に落ちろ!!せめて地獄の底で後悔するんだな!!もがき苦しみ、その先で去ね!!』』』」
サナ「!?!?」
「ガルルル・・・・・・・・・」
サナ「ルナ・・・い、今のは・・・ 魔法・・・?!?!」
ルナ「ええ。魔法で相手の息の根を止めてやった・・・簡単な事よ」
ルナ「ごめんなさい、この国では魔法使いは死刑の対象だったかしら」
サナ(なるほど・・・あの違和感はそういう事か・・・)
ルナ「あーあ・・・隠してきたけど今回ばかりはだめねぇ・・・ さて、城外に逃げるわよ」
サナ「あっ、そういえば・・・」
ルナ「ほら早く!!」
〇立派な洋館
サナ「はぁはぁ・・・」
ルナ「さて・・・この国には私はもういられない・・・ ここでお別れよ」
サナ「えっと・・・あの・・・」
ルナ「?」
サナ「私は・・・まだ未熟だけど・・・」
サナ「私とエルで旅に出たいの! その旅についてきてくれないかな・・・?」
ルナ「えっ?」
なるほどー、ルナさんの正体と隠していた理由が明らかになりましたね。そのことにより、物語も大きく動き出しましたね。サナさんが旅に!?王女様の一存で可能なお国柄なのか、次を楽しみにしていますね!