しぶやまギャル(脚本)
〇源泉
ある日のことです。渋谷にでっかい山ができました。
人1「なんだあれー!!」
人2「なんなの??どうしちゃったの??」
109も道玄坂も飲み込まれてしまっています。山に埋もれてしまっています。
人2「困ったわあ」
混乱する人々。
ハチ公「あれは伝説の山、しぶやまじゃ」
人1「んんっ、おいおい!!」
人2「ハチ公が喋ったわっ!!」
ハチ公「しぶやま、1000年に一度渋谷に現れると言われている伝説の山じゃ」
そういうとハチ公は元の石の姿に戻った。
人2「し、しぶやま....?」
人1「渋谷ができてまだ1000年も経ってないはずだけど....」
人1「まあ、いっか...」
〇豪華な社長室
都庁にて......
小池ルリ子「渋谷に大きな山ができ出そうじゃないの。異常事態だわ」
小池ルリ子「今すぐ調査に行きなさい!!」
たかし「ははっ!!」
もりお「了解.....です...!」
都庁公務員「都知事直属調査部隊のたさしともりおだ....。めったに見られるものではないぞ.....」
二人は早速渋谷へ向かった.....
〇山の中
たかし「物騒だなー。なんだこれ。完璧に森じゃないか」
もりお「本当っすねー先輩。なんなんですかねー。ここなんか昨日まで騒がしい街だったのに。ほんとに異常事態ですねー」
カサカサ....カサカサ.....
もりお「せ、先輩、なんかいます....」
たかし「わかっている....。静かに」
音のする方をじっと眺める
ギャル1「ギャルルルル.....ギャルルルル....」
あれは....ギャルだ....
ギャルルルル....ギャルルルル....
あっちからもこっちからも.....
ギャル2「ギャルルルル....ギャルルルル.....」
ギャル3「ギャルルルル....ギャルルルル....」
たかし「なんてこった.....」
もりお「面白くなってきましたね.....」
〇豪華な社長室
もりお「帰還いたしました!」
小池ルリ子「で、どうだったの?」
たかし「はい。端的に申しますと、しぶやまには野生のギャルが大量に生息しておりました」
小池ルリ子「野生のギャル??なんですかそれは?」
もりお「わかりません。『ギャルルルル....』と鳴いておりました」
小池ルリ子「ふむふむ....興味深いわね....。捕獲しなさい!!」
もりお「ハハーッ!!」
二人は再び渋谷へ向かった....
〇山の中
もりお「せんぱーい、大丈夫ですかねー!!野生だからって、捕獲なんかしていいんですかねえ」
たかし「大丈夫。都知事の許可付きだ」
ギャル1「ギャルルルル....ギャルルルル....」
早速ギャルが現れた。爪のマニキュアが美しい。
たかし「よし、この捕獲銃で....」
カサカサッ
ギャルがこっちを向いた
もりお「気づかれた!!」
ギャルが手のひらを逆にしてマニキュアを見せつけてくる。
たかし「何やってるんだ??とにかく早く...この麻酔銃で.....」
たかし「ん....体が....体が動かない.....」
もりお「わ、私もです.....」
たかし「こ....これはまさか...幻術.....」
パタッ
二人は倒れた.....
そう、しぶやまのギャルはマニキュアを見せつけることで相手を幻術に嵌めることができるのだ。恐ろしいギャルたちなのだ。
〇豪華な社長室
小池ルリ子「何やってるのよあんたたちっ!!」
たかし「す、すみません」
もりお「次こそは.....」
小池ルリ子「次失敗したら....わかってるわね」
たかし「はい....」
〇綺麗な会議室
たかし「とは言ったものの、どうすれば。生きて帰れただけでよかったようなものだ」
もりお「うーん.....」
たかし「ギャルの弱点。渋谷のギャルの弱点.....。何かないか....何か....何か.....そうだ!!」
もりお「そうだ!!」
たかし「んん?」
もりお「クラブミュージックです!クラブミュージックを流してギャルたちが踊っている間に捕まえるんです!」
たかし「おお、なるほど。名案だ!」
二人は再び渋谷へ向かった。
〇山の中
たかし「よし、この辺りでいいだろう....。行くぞ!」
もりお「行きましょう!!」
たかし「スイッチオン!!」
ドンチャカ♫ドンチャカ♫
木陰からラジオでクラブミュージックを流す二人。
ドンチャカドンチャカ♫
ドンチャカドンチャカ♫
ギャルたちの体が動き出す。
みんな夢中になって踊っている。
もりお「先輩、作戦通りっすね。今です!!チャンスチャンス!!」
たかし「もりお.....なんだか俺も踊りたくなってきてしまった、、、、」
もりお「先輩...実は俺もです....」
二人も踊り出してしまった。
ギャル3「yeah!!」
ギャル1「フーフー!!」
ギャル2「最高ギャル!!」
その日はみんなで楽しく、一日中踊りました。
〇渋谷のスクランブル交差点
次の日、渋谷はいつもの街に戻っていたのでした。
きっとギャルたちは満足したのです。
野生のギャル、強すぎww ギャルルルル…という鳴き声には吹きました。またしぶやま出てきてほしいですねー(←ギャル目当て)
いいところを突いてたんですが、自分たちも踊ってしまったんですか。笑
しぶやまのギャルって、発想がまたよかったです。
ギャルがわくって…なんか楽しそうです。
ギャルの鳴き声に笑いながらも
「最後どんなオチにするんだろう?」と思ったら
ハッピーエンド👏笑
「面白くなってきた」というセリフに
「それな」と同意しました😌笑