〇地球
　　20XX年、宇宙人が渋谷の街に襲来!!

〇渋谷駅前
　　渋谷スクランブル交差点の大型ビジョンに映し出された宇宙人が開戦を宣言した。
宇宙人「さぁ、みなさん、だるまさんがころんだの時間だよー♪」
通行人A「なっ、何だぁ!?」
通行人B「えぇぇ～～～!?」
　　突然の状況に戸惑う人々、、、。
宇宙人「仕方ないなぁ～。では、説明しますっ！」
宇宙人「いま、渋谷の街にいる人達で「だるまさんがころんだ」のゲームをします！ スタート場所はハチ公前です！」
宇宙人「「だるまさんがころんだ」が３ターン終了するまでに、誰かが大型ビジョンの下まで来れたら、あなた達の勝ちでーす！」
宇宙人「もし、誰も来れないと、、、、」
宇宙人「人類のみなさんは、私の星で永遠に働いてもらいまーす！」
通行人A「冗談じゃないぞ！」
通行人B「そんなこと、認めないわ！」
　　次々と、その場にいた人達は不満を言い始めました。
宇宙人「いま、文句を言った人達は、私の惑星へ強制的に転送でーす！」
宇宙人「あらっ！ すっかり人が少なくなってしまった！ 残ったのは２人だけかぁ、、、、」
主人公A「あっ、、、、、」
主人公B「えっ、、、、」
宇宙人「あなた達が勝てば、連れ去った人達は返してあげるね♪ だから、必死に挑んできてね！」

〇ハチ公前
　　嫌々ながら、主人公達はハチ公前に移動した。そして、ゲームは始まってしまった。
主人公A「仕方ない、やるしかないな、、、」
主人公B「なんとしても、連れ去られた人達を返してもらわないと、、、」

〇渋谷駅前
宇宙人「さぁ、いくぞ～！ 「だ、る、ま、さ、、、、」」
主人公A「ヤバい！ 始まってしまった！」
主人公B「えっ！ もう開始なの!?」
　　主人公達は、急いでハチ公前から大型ビジョンを目指して駆け出した。
宇宙人「だるまさんがころんだ～！」
宇宙人「ちぇっ！ ２人ともしっかり止まっているね」
　　1ターン目は、無事にやり過ごすことができた主人公達であった。
宇宙人「さぁ、２ターン目でーす！ 「だ、る、ま、、、、、」」
主人公A（もっと、急いで走るしかないな）
主人公B（なんとしても、大型ビジョンの下に辿り着くぞ！）
　　主人公達は、さらに急いで走った！
宇宙人「だるまさんがころんだぁ～！」
宇宙人「あら！ ２人とも、またセーフね」
宇宙人「次が、最後の３ターン目だね。 がんばってね～！」
　　2ターン目も、無事にやり過ごすことができた主人公達であった。
主人公A（最後だ、、、 全力で走るしかないな）
主人公B（最後だわ ここで負けるわけにはいかないわ）
宇宙人「さぁ、３ターン目でーす！ 「だ、る、、、、、、」」
　　3ターン目の開始と同時に、主人公達は全力で大型ビジョン目指して駆け出した！
宇宙人「だるまさんがころんだ!!」
　　今までと違って、時間が極端に短い！
宇宙人「はい、残念でした！ ２人ともアウト！」
　　非情にも２人ともアウトの判定！
主人公A「ひっ、卑怯じゃないか!!」
主人公B「はじめから、勝たせるつもりは無かったのね!!」
宇宙人「チャンスはあげたでしょー！ 文句言わないの！」
宇宙人「これで、私の星の労働力を確保できるわ！」
主人公A「うぅぅ、、、、、涙が止まらない。 すまない、みんな、、、」
主人公B「こんなことが、許されるわけがないわ、、、、」
　　悲しみに包まれた、その時であった！

〇渋谷駅前
主人公B「もう、あなたの横暴は見過ごせないわ！」
　　神々しい光があたり一面を包んだ！
女神「もう、許さない！ 捕まえた人達を解放しなさい！」
主人公A「えっ！ さっきの女の子が女神様に変わったぞ！」
　　実は、主人公Bは女神だったのです。
女神「早く解放しないと、あなたの惑星を永遠に闇に閉じ込めますよ！」
主人公A「女神様、すげー！」
宇宙人「ご、ごめんなさい、、、、。 捕まえた人達を元に戻します」
主人公A（宇宙人さん、素直に謝るんだぁ、、、）
女神「これで無事に解決ね！ よかったわ！」
主人公A「あ、ありがとうございます！」
主人公A「あっ！ 渋谷の街の人達が元にもどったぞ！」
通行人A「ふぅ、、、、怖かった」
通行人B「助かったわ」
主人公A「女神様、ありがとうございます！ あなたの功績を後世に伝えるために像を造りたいと思います！」

〇モヤイ像
主人公A「女神様、ありがとうございました！ 像を造りました！」
　　こうして、渋谷の街には平和が再び訪れました。
　　この像を見るたびに人類は思い出すだろう。
　　女神様と宇宙人との壮絶な戦いの記憶を！
　　めでたし、めでたし。