1話完結(脚本)
〇渋谷のスクランブル交差点
渋谷は、人が多く、高層ビルも多く、若者向けの街というイメージがある
このお話は、渋谷に1度しか行ったことがない、女性作家が、渋谷区に頼まれて、
渋谷を舞台にした短編小説を書くことになり、
小説のネタを探すために、渋谷のあちこちを巡るという話である
なぜ、彼女が渋谷を舞台に小説を書くことになったのか
それは、少し前に、遡る
〇綺麗な部屋
彼女の名前は、水仙寺凛々華
現在、24歳の小説家である
彼女は、高校生の時に、小説家デビューした若手の作家だ
「プルルルル」
凛々華の携帯電話が、鳴った
水仙寺凛々華「もしもし」
「もしもし。 凛々華先生、今、よろしいですか?」
水仙寺凛々華「はい、大丈夫ですよ。綿貫さん」
電話の相手は、凛々華の編集担当の綿貫さんだ
綿貫さんは、凛々華が小説家デビューした、出版社の編集者で、凛々華が、デビューした時から、凛々華の担当をしてくれている
綿貫さん「実は、今回、お電話したのは、凛々華先生に小説を書いてほしいというオファーがありまして」
水仙寺凛々華「私に、オファー?」
綿貫さん「そうなんですよ。 そのことで、直接お話ししたいことがあるので、会える日ってありますか?」
凛々華は、いつもは小説を書くため、自宅にいることが多い
水仙寺凛々華「〇〇と〇〇なら、大丈夫です」
綿貫さん「ちなみに、渋谷まで来られますか?」
水仙寺凛々華「渋谷って、東京の?」
綿貫さん「そうです。 東京の渋谷です」
水仙寺凛々華「大丈夫ですけど? でも、なぜ渋谷なんですか?」
綿貫さん「渋谷が関わっているお仕事なんです。 詳細は、会った時にお話しします」
凛々華は不思議に思いつつも、後日、渋谷で、綿貫さんと会うことになった
〇シックなカフェ
凛々華は、渋谷の路地裏にある、喫茶店「back alley」というお店で、綿貫さんと待ち合わせをしていた
綿貫さん「凛々華先生。 今日は、渋谷まで「ご足労いただきありがとうございます」」
水仙寺凛々華「大丈夫です。 で、渋谷が関係していることって」
綿貫さん「実は、今回、凛々華先生に書いてもらいたいのは、渋谷を舞台にした短編小説なんです」
水仙寺凛々華「渋谷が舞台?」
綿貫さん「そうなんです。今回、先生にオファーをしたのが、渋谷区なんです」
綿貫さん「渋谷区の町おこしの一環で、渋谷のフリーペーパーを発行するそうなんですが、そこに先生の小説を載せたいみたいで」
綿貫さん「ターゲットを幅広い年齢にしたいということで、幅広い年齢の人に小説が読まれている先生に、」
綿貫さん「書いてもらいたいと白羽の矢が立ったみたいです」
綿貫さん「小説のジャンルは、渋谷に関することが入っていれば、何でも良いみたいです」
水仙寺凛々華「詳細は、分かったけど、私、渋谷は1度しか来たことないよ。 しかも、その時は、駅前だけだったし」
綿貫さん「そこでなんですが、先生には、渋谷の街巡りをしていただきたいです」
水仙寺凛々華「渋谷の街巡り?」
綿貫さん「はい。 渋谷について書くには、渋谷のことを知る必要があります」
綿貫さん「先生には、渋谷のおすすめ・スポットにいくつか行って頂きたいです」
水仙寺凛々華「渋谷のおすすめ・スポット?」
綿貫さん「事前に、私がピックアップしておきました」
水仙寺凛々華「でも、1人で周るのはなぁ」
笹川あやめ「だったら、私が一緒に行こうか?」
水仙寺凛々華「あやめと一緒に?」
そばで、話を聞いていたのは、凛々華の友人、笹川あやめだ。
彼女は、この喫茶店で働いている
ちなみに、この喫茶店は、綿貫の友人がやっているお店で、祖父の代からやっているため、今のマスターは、3代目である
水仙寺凛々華「でも、良いのかなぁ? あやめがお店、抜けちゃって」
喫茶店のマスター「凛々華ちゃん。 お店のことは、心配しないで、大丈夫だよ」
水仙寺凛々華「マスター、ありがとうございます」
喫茶店のマスター「どういたしまして」
次の日、凛々華は、あやめと一緒に渋谷の街巡りをした
〇スペイン坂
あやめが、まず案内したのは、スペイン坂だ
笹川あやめ「凛々華。 ここは、スペイン坂と呼ばれている坂だよ」
笹川あやめ「その昔、この通りで、喫茶店を開業していた人が、渋谷パルコに命名を依頼されたときに、」
笹川あやめ「自らの喫茶店の雰囲気にちなんでつけたのが、「スペイン坂」なんだって」
笹川あやめ「渋谷には、他にもユニークな名前がついている坂があるみたい」
水仙寺凛々華「自分で名前をつけるって、すごいね!」
水仙寺凛々華「あやめが、スペイン坂を紹介したのって、 自分が喫茶店で働いているから?」
笹川あやめ「それもあるけど、ユニークな名前って、何か小説の役に立つかなぁって思って」
水仙寺凛々華「そうだね。ありがとう」
〇渋谷マークシティ
「渋谷マークシティ」
〇渋谷ヒカリエ
「渋谷ヒカリエ」
〇SHIBUYA SKY
その後、「渋谷マークシティ」、「渋谷ヒカリエ」を周った後、
最後に、渋谷スクランブルスクエアにある「SHIBUYA SKY」にやってきた
〇SHIBUYA SKY
笹川あやめ「SHIBUYA SKYは、渋谷地上約230mの体験空間で、360度の景色を眺めることが出来るんだよ」
水仙寺凛々華「高いね。 それに、夜景も綺麗!」
笹川あやめ「凛々華に、渋谷巡りの最後に、この夜景を見せたかったんだよねぇ」
水仙寺凛々華「あやめ、今日は付き合ってくれて、ありがとう」
笹川あやめ「どういたしまして。 私も、久しぶりに色々な所に行けて楽しかったよ」
〇シックなカフェ
綿貫さん「凛々華先生、渋谷どうでしたか? 何か、小説のネタ、つかめましたか?」
水仙寺凛々華「つかめたよ。 色々な所を周ったら、アイデアが浮かんできたから、さっそく、家に帰ったら、書き始めようと思う」
綿貫さん「そうですか。 それは、よかったです」
数ヶ月後、凛々華の短編小説が載った、渋谷のフリーペーパーが発行され、たくさんの人達に読まれたのであった
女性作家さんと一緒になって渋谷巡りをして、渋谷のことにちょっとだけ詳しくなれた気がします。行ったことのない場所、よく知らない場所を散策するのって楽しいですよね。
渋谷の名所だけではなく、そこに関する情報も書かれていて「なるほど」となりました😌どんな記事になったのか、ぜひ見てみたいですね😊
渋谷、行ったことはないのですが、あまり知らないところの小説を書くって新鮮かもしれませんね。
いつもと違う風景、空気、音、五感全てで色々なことを感じそうです!