2話 誘い(脚本)
〇ヨーロッパの街並み
─ルナの家の前─
城の兵士「すみませーん」
ルナ「あっ、はーい! こんにちは〜」
城の兵士「こんにちは。 ルナさんでお間違えないでしょうか?」
ルナ「はい・・・私がルナですが・・・?」
城の兵士「ありがとうございます。 私は王宮の方から来たものです」
城の兵士「王女のサナ様から、城に呼び出すようにと申し付けられました」
ルナ「えっ!?!?」
城の兵士「ということでお迎えに参りました。 今から行くことになりますが、予定の方は大丈夫でしょうか?」
ルナ「今から?!予定はないですが・・・心の準備が・・・」
城の兵士「大丈夫です、心の準備なんて必要ないですよ。 さぁ行きましょうか」
ルナ「はっ、はい、 少しだけ用意してきますね・・・」
城の兵士「わかりました!」
─数分後─
ルナ(お城だし、この国の正装をしていくべきよね・・・)
城の兵士「準備は完了しましたか?」
ルナ「はい!」
城の兵士「それでは行きましょうか」
〇貴族の応接間
─城の応接室─
城の兵士「こちらになります」
ルナ(うわぁ・・・ すごい豪華・・・)
城の兵士「王女様。ルナさんをお連れしました」
サナ「来てくれてありがとうございます」
ルナ「あっはい!!もちろん王女様の命令であれば当然のことです!!」
サナ「そこの護衛兵。席を外してくれない? 代わりにエルを呼んできて。 3人で少し話をしたいの」
城の兵士「ですが・・・」
サナ「私は大丈夫よ ルナさんのことを危険に思っていないもの。 私の言うことを聞きなさい」
城の兵士「・・・わかりました」
サナ「・・・」
エル「おまたせしました!!」
サナ「・・・よし お話に入りましょうか」
ルナ「・・・お話?」
サナ「先日はどうもすみませんでした。 あれから怪我が見つかったりとかはありませんでしたか?」
ルナ「大丈夫です!元気バッチリです!」
エル「・・・」
サナ「なら良かったわ・・・」
サナ「ねぇ、こんな事言うのも変だけど」
ルナ「はい・・・」
サナ「私とお友達になってくれない?」
ルナ「と・・・ともだち????」
ルナ「えええええ?王女様と!?!?」
サナ「あれ・・・ もしかして嫌だった・・・?」
ルナ「いいえいいえ!そんな事無いですよ!!」
エル「王女様、良かったですね!」
サナ「うふふ! そうねぇ、趣味のお話とか──」
〇貴族の応接間
─その日の夜─
サナ「とても楽しかったわ!」
エル「それなら良かったです・・・」
エル「・・・ところで」
サナ「ええ分かってるわ」
エル「なら良いのですが・・・」
サナ「あの子・・・ 何か隠してるわね・・・」
ルナさんの正体に関する違和感、王女様へまで伝わったようですね。王女様がどういった経緯で感じたのか、そしてルナさんの正体は、、色々と続きが気になってしまいます!