旅路

月の獣

1話 思いがけぬ出会い(脚本)

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〇ヨーロッパの街並み
ルナ「うふふ、今日はいい天気ー! 昨日は1日中雨だったのにそれが嘘みたいね〜 お散歩にでも行こうかな〜」
ルナ「今日はー♪ 休日〜♪ なんて気分がいいのかしら!」
「うわぁああ!!」
サナ「もっ、申し訳ありません! 前をよく見ていませんでした・・・ お怪我はありませんか?」
ルナ「あっ、怪我はないですが・・・」
ルナ(あれ・・・この人ってもしかして・・・ 王女サマ・・・???)
ルナ「えっと、そちらもお怪我はありませんか?」
サナ「私は大丈夫です。ありがとうございます。 しかし・・・えっと、すみませんお名前を教えていただけませんか?」
ルナ「私の名前ですか! 私はルナといいます!」
サナ「ルナさんですね。 ここなんですが、ルナさんの服が水溜りで汚れてしまいました・・・」
ルナ「あー、これくらい大丈夫ですよ!」
サナ「いいえ。今の事故は私に過失がありました。弁償させてください」
ヨド「お嬢様!!そんなところで何をしているのです!! 探したんですよ!!」
サナ「ああヨド。勝手に外へ出てしまってすみません・・・」
ヨド「ほら早く帰りますよ!」
サナ「あっ・・・ルナさん・・・」
ルナ「・・・」
ルナ「嘘でしょ?私、あのあこがれの王女様に会ったの?」

〇貴族の部屋
  ─サナの部屋─
サナ「うう・・・」
ヨド「今日はこの部屋から出てはいけません!良いですね! メイドもちゃんと見張っておくように!」
エル「了解しました、ヨド様」
サナ「・・・」
エル「サナお嬢様。一体何をしたのです?」
サナ「何も言わず散歩に出かけたの。 街の人達と仲良くなりたかったけど・・・王女である私は、それは叶うことはないのかしら」
エル「こんな事言うのもメイドとして良くないのかもしれませんが、少しエド様はやりすぎな気がします」
サナ「そうよね! ・・・そうだ、エル。街に「ルナ」という女性がいるのだけれど、その方をここに連れてきてくれない?」
エル「「ルナ」さん・・・? 城下町の方ですか?」
サナ「そう!少し伝えたいことがあって・・・」
エル「わかりました。城の人にお願いしておきますね」
サナ「ありがとう!!」

〇英国風の部屋
  ─ルナの部屋─
ルナ「雨かぁ・・・明日は雨なのかなぁ・・・」
ルナ「雨は嫌だなぁ・・・」
ルナ「もう寝るかな。今日は素敵なことがあったな」
ルナ「はぁ・・・」
ルナ「人間を演じるって難しい」

次のエピソード:2話 誘い

コメント

  • 身分差のある2人の偶然の出会いと、そこから始まる物語の序章……と思っていたら、何やら意味深なラストのセリフ!その真意が気になります!

  • 王女と町娘ルナが出会うほのぼのエピソードだなあ、と思って読み進めていたらラストでえーっとなりました。王女はそのことに気づいたから城に呼び寄せたんだろうか。続きが気になります。

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