悪魔さんと天使のゆる~異日常

ヨリミチ

エピソード11(最終話)(脚本)

悪魔さんと天使のゆる~異日常

ヨリミチ

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〇見晴らしのいい公園
天使さん「ふむ・・・」
悪魔さん「どうなってんのあんた? その姿まんま悪魔よ??」
天使さん「・・・アクマさん、私どうやら堕天してしまったようです」
悪魔さん「なに笑顔で言ってんのよ!! 堕天って、どうなるの!? あんたどうなっちゃうの??」
天使さん「ん~、堕天は天界の掟で言えば追放かもしくは死罪で・・・」
悪魔さん「死罪ぃ!?」

〇見晴らしのいい公園
一般天使「だ、大天使様が」
一般天使2「大天使様が!!」
一般天使3「大天使様が・・・・・・」
「堕天しちゃったあああああ!!」

〇空
  天使たちの悲鳴に近い叫び声は天高く届いた
エルエル「え? 大天使様が堕天した!??」
エルエル「あ、悪魔! こ、ここまでよ! 続きは今度にしてあげる!!」
エルエル「大天使様ぁあああああ!」
赤坂熊子(あかさかくまこ)「あらら・・・」

〇見晴らしのいい公園
悪魔さん「やばいわ!! エルエルがこっち来てる!! あんた殺されちゃうわよ!?」

〇空
エルエル「殺します!! 大天使様を堕天させたあなたを許しません悪魔がぁ!!」

〇見晴らしのいい公園
悪魔さん「・・・あいつ、私が天使を堕天させたと思ってない??」
天使さん「ええ、そうですね。 実際アクマさんのせいとも言えなくありません」
悪魔さん「いやいや、私なんにも──」
  してないと思うけど・・・。
  この状況は誰がどう見ても私のせいな訳で
天使さん「うふふふ。 責任、とってくださいね」
悪魔さん「あーもう! わかったわよ!!」
悪魔さん「逃げるわよ天使! ついてきなさい!!」
天使さん「この場合追われているのはむしろアクマさんですけどね」
悪魔さん「うっさいわね!」

〇空
エルエル「待ちなさい!!」

〇雲の上
  私達は超スピードで空を駆けた

〇土手
  数週間後──

〇白いアパート
赤坂熊子(あかさかくまこ)「ここから悪魔さんの気配がしますね・・・」

〇アパートの玄関前
赤坂熊子(あかさかくまこ)「ごめんくださーい! アクマさんいますかー? いますよね~?」
  ドンドンドンドン!!
悪魔さん「うっさいわね! そんなドンドンドア叩かなくても聞こえるっての!!」
赤坂熊子(あかさかくまこ)「わ~! やっぱり!! お久しぶりですアクマさ~ん!」
悪魔さん「抱き着いたら刺さるわよ?」
赤坂熊子(あかさかくまこ)「おっと!」
赤坂熊子(あかさかくまこ)「刺さっても悪魔としては問題ありませんが・・・服が血で汚れるのは勘弁ですね」
悪魔さん「相変わらず優等生悪魔らしい思考ね・・・」
悪魔さん「で、どうやってここに? 私天使共に見つからないように結界を張ってたはずなんだけど・・・」
悪魔さん「悪魔化も極力しないようにしてたのに・・・」
赤坂熊子(あかさかくまこ)「はい! アクマさんの微弱な悪魔気配を辿ってきました! 友達ですので!!」
悪魔さん「そ、そう・・・ ふ~ん?」
赤坂熊子(あかさかくまこ)「では今度はこちらの番です。 アクマさんはなんで地獄に帰らないのですか? 力は戻ったはずですよね?」
悪魔さん「そ、それは・・・」
「アクマさ~んできましたよ!!」

〇おしゃれなキッチン
天使さん「渾身の出来です! どうぞ味見してください!!」

〇おしゃれなキッチン
赤坂熊子(あかさかくまこ)「あ~・・・」
赤坂熊子(あかさかくまこ)「そういうことですね」
悪魔さん「べべべべ、べつに天使の為とか、死罪にされちゃうのは可哀想とか、一緒にいたいとか・・・」
悪魔さん「そ、そういうのは地獄に帰らないのと一切関係ないんだからね!!」
赤坂熊子(あかさかくまこ)「ふふ、そういうことにしておいてあげます」
  こ、こいつ大人の余裕を見せてくる!
  きぃいいい!!
  ケーキを持って天使が私の傍にきた
天使さん「どうされたのですかアクマさん?」
悪魔さん「な、なんでもないわよ!」
天使さん「あ、熊子さん! お久しぶりです!」
赤坂熊子(あかさかくまこ)「天使さんお久しぶりです。 相変わらず仲良しですね」
悪魔さん「ふん! そ、そんなことないんだからね!!」
天使さん「そ、そんな仲がいいだなんて・・・」
天使さん「あ! そうだ」
天使さん「よかったら熊子さんもケーキいかがですか? アクマさんの為に作ったものですけど・・・」
赤坂熊子(あかさかくまこ)「いいのですか? それでは──」
悪魔さん「ま、待ちなさいよ熊子! それは天使が私の為に作ってくれたケーキよ! だから全部私が食べるわ!!」
悪魔さん「もぐもぐもぐ・・・・・・うっ!?」
悪魔さん「からぁああああああああ!!?? ひいい! 水、水ぅううう!!」
天使さん「あれ? おかしいですね・・・」
赤坂熊子(あかさかくまこ)「天使さん何を入れたんですか?」
天使さん「はい! 前に食べたアクマさんのワサビ入りケーキが美味しかったので、私は辛子を入れたのですが・・・」
赤坂熊子(あかさかくまこ)「あ~・・・」
天使さん「大丈夫ですかアクマさん?」
悪魔さん「大丈夫な訳ないでしょ!! 咽頭部に痛烈なダメージが入ったわよ!!」
悪魔さん「ったく、天使のくせになんて悪魔的なものを」
天使さん「今は堕天使ですよアクマさん?」
悪魔さん「きぃいい! そういうところ前とぜんっぜん変わんないわねムカつくううう!!」
赤坂熊子(あかさかくまこ)「ふふふ、喧嘩するほどなんとやら・・・ですね」
悪魔さん「ばっ!」
悪魔さん「だから、わ、私達は別に仲良しって言うか・・・」
天使さん「はい! 私とアクマさんは誰が何と言おうと友達です!!」
悪魔さん「・・・そういうことにしといてあげるわ」

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