勤め先のカフェは悪の組織支部店です

小夜紅テルン

【第16話】アングストの理想です。(脚本)

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〇洋館の廊下
  ここまでのあらすじ
  アングストを無事部屋から出すことに成功した結葉と修。
  アングストは修について聞いた瞬間、興味有りげな反応をしたのであった・・・
アングスト「これは、貴方が・・・?」
四島 修「は、はい なにか不備でもありましたか!?」
アングスト「・・・」
アングスト「つまり、あの毒物製性の才能がある娘をここまでのものが作れるようにしたのはこの男・・・」
アングスト「ということはこの男には教える、ひいてはデメリットを見つけ修正する力があるということになる・・・?」
アングスト「・・・この男なら」
アングスト「なに、不備などありませんでしたよ」
アングスト「むしろ美味しかったほうです そんな貴方を見込んでお願いがあるのです」
アングスト「なに、難しいことではありません ただ、私の助手になりませんか、という勧誘をしましょうかと思いまして」
四島 修「助手!?」
甘咲 結葉「ちょちょちょ!! ちょっと!!!!」
甘咲 結葉「修さんはカフェの料理担当です!! 修さんがいなければそれこそカフェが貴方の言う毒物だらけになりますよ!?」
アングスト「あ、それは困りますね」
アングスト「幹部である私が倒れる程の毒物です、戦闘員が食べたらどうなることやら」
アングスト「助手の件は無かったことに」
四島 修「あ、こちらこそすみません・・・」
ボーダム「ちょっとアングスト!! 今更何をそんなにデレてるワケ!?」
ボーダム「オレが何しても出てこなかった癖に!! そんなにオレのことをナメてたの!?」
アングスト「・・・そうではありませんよ その時は研究に区切りがつかなかったので」
アングスト「今も区切りがついていないのですがね まぁ気分転換にはいいと思ったまでです」
ボーダム「・・・ふーん あっそう」
シャグラン「ボーダム、ちょっとホッとしてるな?」
ボーダム「・・・まぁ、ね」
アングスト(・・・ところで ボーダムとシャグラン、カフェの二人)
アングスト(お互い補い合って、真価を発揮する)
アングスト(もしも、もしもこの補い合いの性質を私の発明品に利用し、バッドエモーターの強化に繋がるとしたら?)
アングスト「・・・これです!!」
「!?」
アングスト「良いイメージが浮かびました・・・ 貴方達のお陰です」
  アングストは晴れやかな顔で研究室に戻っていった。
甘咲 結葉「・・・」
甘咲 結葉「行っちゃった・・・」

〇実験ルーム
アングスト「何も全てを強くする必要はなかった」
アングスト「足りないところだけを補えばそれだけでも強くなれる」
アングスト「・・・・・・こんなに簡単なことなのに気付けなかったなんて!!」

〇洋館の廊下
甘咲 結葉「あ、戻って来た」
アングスト「ふふ、出来ました・・・出来ましたよ!!」
アングスト「バッドエモーターの弱点をほぼ0にする、希望の力を無効化する薬です!!」
アングスト「これを使えばあの憎きエルピスレンジャーも・・・」
アングスト「ふっふふふ・・・」
四島 修「元気になったみたいだね」
甘咲 結葉「テンション上がってますね」
コレール「やぁ」
四島 修「うわ!?」
コレール「・・・またオバケが出たみたいな反応された・・・」
コレール「それより、アングストもスランプを抜け出せたみたいだね」
アングスト「・・・コレール様 私は、何も」
アングスト「・・・一人では、これを作ることはできなかった それどころか弱り果ててしまう可能性もあった」
アングスト「自己管理一つできず・・・皆に迷惑を・・・」
コレール「いいんだいいんだ 分かってくれればそれでいい」
アングスト「コレール様・・・」
コレール「さて、僕もパーティに参加しようかな あ、ケーキくれる?」
甘咲 結葉「あ、はい!!」
  こうしてアングストはスランプを抜け出し、今までより少し健康に気を使うようになった。

〇貴族の部屋
  パーティの終わった夜。
コレール「・・・まだ、まだ・・・ まだ二人には、もう少し、頑張って貰わなくては」
「・・・失礼します」
ゾウオ「・・・コレール様、話とは」
コレール「ああ、そうだね 実は・・・」
  続く

次のエピソード:【第17話】戦い、戦い、戦い!!!です。

コメント

  • カフェが毒物だらけに……結葉さん、自覚がおありのようでww
    まぁ「毒物製性の才能がある娘」とアングストさんに言わしめるレベルですからね……

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