妖怪バスター イナバニー

さぶろう

第13話 妖怪大帝あらわるの巻(脚本)

妖怪バスター イナバニー

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〇渋谷スクランブルスクエア
ケンジ「よ・・・妖怪・・・大帝?」
イナバニー「あ、ケンジさん!ここは危ないから下がってて!!」
ケンジ「え!? あぁ、はい!!」
妖狐 玉藻「あやつ・・・まさかあの時の!」
イナバニー「玉藻さん、何か知ってるんですか!?」
妖狐 玉藻「ああ、あれは数ヶ月前・・・」

〇洞窟の入口(看板無し)
  妾が洞窟に封印されていた時じゃった・・・
妖狐 玉藻「ここは・・・地上か?」
???「聞こえるか・・・人間に怨みを抱く妖怪よ・・・」
妖狐 玉藻「なっ、何者じゃ!? 姿を見せよ!!」
???「フフフ・・・ そう警戒するでない・・・ 我はお前の味方だ・・・」
妖狐 玉藻「味方・・・?」
???「そうだ・・・ 今からお前に我の力の一部を与えよう・・・」
妖狐 玉藻「こっ・・・これは・・・!? 力が・・・力がみなぎってくる・・・!!」
???「フフフ・・・ 玉藻よ、今日からお前は妖怪軍団の軍団長だ・・・」
???「さあ、妖怪どもを率いて人間社会を滅ぼし、地上に妖怪帝国を築き上げるのだ!!!」
  こうして、妾は妖怪軍団の長として働く事になったのじゃ・・・

〇渋谷スクランブルスクエア
妖狐 玉藻「おそらくオーガが急に力をつけたのも、あやつの仕業じゃろうな・・・」
イナバニー「つまり、アイツが事件の黒幕・・・ラスボスなんですね!」
モミジ「イナバ!玉藻! アイツ、一体何者なの!?」
イナバニー「アイツは妖怪大帝 アンゴルモア・・・ 玉藻さんの封印を解いて、悪い道にそそのかした諸悪の根源です!!」
妖怪大帝 アンゴルモア「全員揃ったか、ちょうどいい・・・ まとめて始末してくれるッ!!」
妖怪大帝 アンゴルモア「ハァッ!!!!!」
イナバニー「うわぁぁ!! 熱っ!!熱い!!!」
妖狐 玉藻「くぅ・・・なんたる力じゃ・・・」
モミジ「これまでに戦った妖怪とは、格が違う・・・!」
妖怪大帝 アンゴルモア「フフフ・・・ この程度の攻撃で怖気付いてもらっては困るな・・・」
妖怪大帝 アンゴルモア「本当の恐怖は、これからだ!!」
イナバニー「消えた・・・? 気配も全然ない・・・」
妖怪大帝 アンゴルモア「フンッ!!」
イナバニー「うぐっ・・・!」
モミジ「イナバ・・・イナバァ!」
妖怪大帝 アンゴルモア「貴様もだ!!」
モミジ「ぐっ・・・」
妖狐 玉藻「イナバニー!!モミジ!!」
妖怪大帝 アンゴルモア「さぁて、次は貴様の番だな・・・ この裏切り者の女狐めッ!!」
妖狐 玉藻「くっ・・・苦しっ・・・」
妖怪大帝 アンゴルモア「妖怪大帝であるこの我に歯向かうとどうなるか・・・たっぷりと教えてやる!!」
???「やめろ〜〜〜!!!!!」
ケンジ「玉藻さんを・・・玉藻さんを離せッ!!」
妖狐 玉藻「剣右衛門・・・さま・・・」
妖怪大帝 アンゴルモア「なんだ? 人間ごときがこの我に楯突くというのか?」
ケンジ「た、玉藻さんは、多分誰かと勘違いして俺に色々してるんだろうけど・・・」
ケンジ「それでも・・・俺に見せた悲しげな表情は本物だった!! 玉藻さんを・・・これ以上苦しめないでくれぇ!」
妖怪大帝 アンゴルモア「ほう・・・なかなか面白いやつだな」
妖狐 玉藻「ハァ・・・ハァ・・・ 剣右衛門さま・・・ここは危険です・・・早く逃げて・・・」
ケンジ「嫌だ! 俺は女が苦しんでるのを黙って見てられない!! もう俺は・・・昔の情けない俺じゃない!!」
妖狐 玉藻「剣右衛門さま・・・」
妖怪大帝 アンゴルモア「フフッ・・・ なかなかいい度胸をしてるじゃないか、人間」
妖怪大帝 アンゴルモア「だが、これはどうだッ!!」
ケンジ「ぐぉっ・・・!」
妖狐 玉藻「けっ、剣右衛門さま!!」
妖狐 玉藻「おのれ・・・! よくも剣右衛門さまを!!」
妖怪大帝 アンゴルモア「ほう・・・ まだ歯向かう元気があるとはな そんなにこの男が気に入ったのか?」
妖狐 玉藻「えぇい黙れ黙れ黙れ!! 剣右衛門さまを傷つける者は誰であろうと容赦せん!!!」
妖怪大帝 アンゴルモア「フン! この程度か?」
妖狐 玉藻「くっ・・・! このっ・・・!」
妖怪大帝 アンゴルモア「フフフ・・・ 貴様、本当に我を倒す気があるのか?」
妖狐 玉藻「だっ・・・黙れェ!!」
妖怪大帝 アンゴルモア「このやりとりもそろそろ飽きてきたな・・・ これで終わりにするか」
妖狐 玉藻「なっ・・・ッ・・・」
妖怪大帝 アンゴルモア「これで終わりだ、玉藻」

〇渋谷スクランブルスクエア
イナバニー「う、うう・・・ みんな・・・どこ・・・?」
イナバニー「モミジ先輩・・・!」
イナバニー「・・・ケンジさん・・・!」
イナバニー「玉藻さん・・・玉藻さんは・・・?」
イナバニー「・・・あっ」

〇血しぶき
イナバニー「そんな・・・玉藻さん・・・」
イナバニー「・・・イヤ・・・」
イナバニー「イヤァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」

次のエピソード:最終話 それぞれの道の巻

コメント

  • これは良質なバトルものッ!
    そしてケンジさん、初期の面影は一切ない勇敢さでww 玉藻様の想いの描写、本当にアツいですね!

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