ハロー・ジョニー

栗入夢創蛇(くりぃむそぅだ)

エピソード6 苦悩(AUTOモード推奨)(脚本)

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〇シックなリビング
  アキヤの自宅
アキヤ「母さんただいまー 帰ってまいりましたー」
アキヤ「イヤー まいったまいった」
アキヤ「事故には遭うし 腕は切断されるし・・・」
アキヤ「オマケに ゾンビに遭遇しちゃったり・・・」
アキヤ(あれ? 母さん出かけてるのかな? 静かだな・・・)
アキヤ(・・・・・・)
アキヤ(とりあえず テレビ見て 情報収集すっか・・・)

〇テレビスタジオ
アナウンサー「──つづいて ゾンビに関するニュースを お伝えします」
アナウンサー「昨夜から 各地で目撃されている ゾンビですが」
アナウンサー「人を襲って 食べているということです・・・」
アナウンサー「目撃者の情報によりますと──」
アナウンサー「会社に送られてきた 段ボール箱を開封したところ」
アナウンサー「中から大量のゴキブリが 出てきて──」
アナウンサー「人々に襲いかかってきたそうです」
アナウンサー「そのゴキブリは・・・ 人の鼻の穴に入り込・・・み?・・・」
アナウンサー「寄生されると 『ゾンビに豹変してしまった』と 話していました」
アナウンサー「ゾンビに関するニュースは 詳細が分かり次第お知らせします──」

〇シックなリビング
アキヤ「ゾンビなんて 映画の主人公じゃないんだから」
アキヤ(俺にはどうしようもないよー)
アキヤ(上根さん── ほったらかしにして帰ってきちゃったし)
アキヤ(俺って・・・)
アキヤ「何の音だ?」
ゾンビ母さん「ガルルー!」
アキヤ「母さんまで ゾンビになってる」
アキヤ「俺なんか食べても 美味しくないって!」
ゾンビ母さん「ガルルー♪」
アキヤ「そんな・・・ ルンルンしながら襲うの やめて!」
アキヤ(こうなったら 仕方がない・・・)
アキヤ(母さん・・・ ゴメン!)
アキヤ「マジックハンド! パーンチ!!」
ゾンビ母さん「キューン⤵︎」
アキヤ「母さーーん」
アキヤ(よかった・・・ まだ生きてる)
アキヤ(だれだ こんな時に・・・)
アキヤ「もしもし・・・」
医者「あー キミの腕を治療した医者だがね──」
医者「ビデオ通話に切り替えてくれるかな・・・」
アキヤ(何だよ めんどくさいなぁ)

〇田舎の病院の病室
ゾンビになりかけの医者「元気かねー」
アキヤ「えーーっ! 先生までゾンビになってるじゃないか」
ゾンビになりかけの医者「まだ、完全なゾンビじゃないんだ 心配しなくても良いよ」
ゾンビになりかけの医者「私は自分で開発したワクチンを 飲んでいるから 完全なゾンビにはならずに済んでいる」
アキヤ「でも、 顔色悪いっすけど・・・」
ゾンビになりかけの医者「それよりも キミに頼みたいことがある・・・」
ゾンビになりかけの医者「診療所の地下にワクチンが入った 冷蔵庫があるから──」
ゾンビになりかけの医者「そのワクチンを 国立感染症研究所に届けて欲しい」
アキヤ「あなたが持っていけば いいじゃないか!」
ゾンビになりかけの医者「ダメだ! 私は半分ゾンビだし」
ゾンビになりかけの医者「金銭トラブルで いま国内で暗躍しているマフィアの ゴールドドラゴンに追われる羽目になった」
アキヤ「また、借金したんっすか?」
ゾンビになりかけの医者「AIと取引した金が・・・ 実はマフィアの口座から横流しされた 金らしくて──」
ゾンビになりかけの医者「つまり・・・ 殺されそうなんじゃ!」
ゾンビになりかけの医者「これから私はしばらく姿を消すつもりじゃ だから・・・ よろしく頼む!」
ゾンビになりかけの医者「ケケケケッ!」

〇田舎の線路
アキヤ(まったく── しゃーないなー!)

〇田舎の病院の病室
アキヤ「センセー ほんとに居ないっすか?」
アキヤ(地下室に行けって言ってたよな──)

〇地下室への扉

〇怪しい実験室
アキヤ(寒〜! 地下室全体が冷蔵庫になってるのか・・・)
アキヤ「あったぞ! あのジュラルミンケースに ワクチンが・・・」
上根ロイド「さぁ! 早くワクチンを持って 研究所へ急ぎましょ!」
アキヤ「きッ! キミは上根さん?」
アキヤ「ゾンビになってたんじゃないのか?」
上根ロイド「ん〜? なんかぁ・・・」
上根ロイド「目が醒めたら こんな姿になってたわ」
上根ロイド「ここ最近の記憶も無くなってるしー」
上根ロイド「とりあえず 助けてくれたって言うゾンビみたいな医者が アキヤくんと研究所へ運んでほしいって 頼まれちゃったから」
上根ロイド「待ってたのよ! アキヤくんの・こ・と・・・ うふふふッ!」
アキヤ「こんな寒いところにずっと居たのか?」
上根ロイド「ぜーんぜん平気よー この変なスーツ着てれば 寒くないよ」
上根ロイド「アキヤくんの分もあるから着たほうがいいよ これ着てると ゾンビに噛まれても平気なんだって・・・」
アキヤ「んー なんか・・・ 恥ずかしくない? ・・・・・・」
上根ロイド「そう?」
アキヤ「・・・・・・」
上根ロイド「・・・・・・」
上根ロイド「行こ!」
アキヤ「あぁ ・・・・・・」

〇田舎駅の改札
上根ロイド「アキヤくーん!」
上根ロイド「早く はやく〜!!」
アキヤ「待ってよ〜♪ 上根さ〜ん♪♪」
アキヤ「そんなに 急がなくても〜」
上根ロイド「この電車 逃したら 明日まで無いんだよ!!」
アキヤ「だからって そんなに叩かなくても〜」

〇走る列車
(・・・)
アキヤ(上根さん・・・ 綺麗になったなぁ)
アキヤ(中学の頃とは 違って・・・)
アキヤ(色っぽくなったよなー)
上根ロイド「なにニヤニヤしてしてんの?」
アキヤ「いや! な、何でも無いよ・・・」

〇大きい研究所
アキヤ「ここが・・・ 国立感染症研究所かぁ〜」
アキヤ「意外とデカいんだな・・・」
FBI(2)「キミたち! ちょっと待ちたまえ!」
アキヤ(え?)
FBI(1)「私達はFBIの者だが── キミたちを保護するよう 頼まれたので」
FBI(1)「一緒に来てもらいたい」
上根ロイド「私たち・・・ 保護なんか頼んでないわ!」
FBI(2)「大統領が 用があると 言っている」
FBI(1)「そのワクチンを持って 一緒に来てもらうよ・・・」
上根ロイド「一体何なの?・・・」
アキヤ「医者から 研究所へ届けるよう 言われてるんだ」
アキヤ「渡すことはできない!」
ナヴィ「急にFBIとか来ちゃって それって もしかして・・・」
ナヴィ「ピンチかもーーー」

〇黒
  to be continued

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