第9話 ヤツが現れた(脚本)
〇二階建てアパート
いよいよ、聖夜決戦となる12月25日の夕方となった。
朱莉「さて、ここが緋奈子さんの家の前だね」
朱莉「ヤツは、必ず来るはず!」
朱莉「しばらく待っていよう」
そして、10分後に
ヤツが現れた
DV野郎「おい!お前は?」
朱莉「あたしは、緋奈子さんの友人の朱莉だよ」
DV野郎「で、なんでお前はここにいるんだ?」
朱莉「あんたに渡すものがあるからだよ!」
DV野郎「ほう」
DV野郎「緋奈子からか?」
朱莉「そうよ!」
DV野郎に大切な手紙を渡す。
朱莉「ただの手紙じゃないから、中身をよく見なさい!」
ヤツは、手紙を受け取るとすぐに中身を確認し始めた。
DV野郎「なっなんだと!」
DV野郎「決闘状だと?」
困惑する相手
それもそのはず
決闘状をもらうなんて想像していなかっただろう
DV野郎「か弱いアイツが、俺と戦うってのか?」
DV野郎「女が男に勝てる訳ないだろ!」
DV野郎「バカだな」
私の元彼を思い出す。
あの時みたいに、ボコボコにしたいけどここはグッと我慢
今度は緋奈子さんがボコボコにする番だからね。
DV野郎「お前は、どう思う?」
朱莉「確かに、女性の方が弱いかな。 一般的にね」
鍛えた女子は、例外だけどね!
グッと我慢
DV野郎「だよな! 勝負にならん」
DV野郎「でも、今日もスロット負けたんだよな!」
DV野郎「アイツ、貧乏神だしら殴るとスッキリするかも」
DV野郎「よし、案内しろ!」
相変わらず最低なヤツだ。
ボコボコにされるのは、あんただよ。
朱莉「分かった!案内するよ」
笑顔でその場を取り繕う。
朱莉「会場までご案内します」
DV野郎「おぅ。早く案内しろ! 今日は、イライラしてんだよ!」
DV野郎「しかし、クリスマスの夜にストレス発散させてくれるなんて、ある意味プレゼントだな」
あんたがやっつけられるんだよ。
ボコボコになっちまえ。
鍛えた緋奈子さんは、本当に強いんだから
最低なヤツは、やっつけた方がいいですね!