妖怪バスター イナバニー

さぶろう

第11話 イナバニーの秘密の巻(脚本)

妖怪バスター イナバニー

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〇病院の廊下
  ここは葛葉病院
  妖怪バスター御用達の病院である──
モミジ「先生・・・イナバは、大丈夫なんですか?」
病院の先生「なんとか命は助かりました・・・ あとは本人の気力しだいですね」
病院の先生「しばらく寝ていれば完治すると思います」
妖狐 玉藻「よかった・・・」
モミジ「先生、ありがとうございます!」
病院の先生「いえいえ、私はやれるだけの事をやっただけなので・・・」
妖狐 玉藻「これで一安心じゃな・・・」
モミジ「ほんと、無事で良かったわ・・・」
妖狐 玉藻「ところで・・・ あのイナバニーとやらは普通の人間ではなさそうじゃが、あれは一体何者なのだ?」
モミジ「イナバは・・・宇宙人よ」
妖狐 玉藻「・・・はぁ? ウチュウジン・・・?」
モミジ「地球上の生き物では無い、という事よ あれは、今からだいたい2年くらい前の事よ・・・」

〇田舎町の通り
  私はあの時、妖怪バスターとしていつものように妖怪に関わる事象に対応していた──
モミジ「近隣の方の迷惑になりますから、今みたいな時間帯にこんな場所であずきを洗うなどの騒音に繋がる行為はやめてくださいね?」
あずき洗い「はい・・・申し訳ないです・・・」
モミジ「さて、今日の仕事も終わったし、そろそろ帰ろうかな・・・」
モミジ「えっ!? なんの音!?」
モミジ「向こうの山から音がしたけど・・・」
  私は音の正体を確かめるため、山の中へと向かった──

〇けもの道
イナバニー「いてててて・・・ まさか宇宙船が壊れちゃうなんて・・・」
イナバニー「えっ!? だ、誰・・・?」
モミジ「えっ・・・? 何、これ・・・?」
モミジ「見るからに普通の人じゃなさそうだし・・・ でも、妖怪とも違う雰囲気だし・・・」
モミジ「もしかして・・・宇宙人!?」
イナバニー「そういうあなたは・・・この星の人!?」
イナバニー「あっあの・・・私、イナバニーと言いまして、宇宙船に乗って一人旅をしていたんですけど・・・」
イナバニー「急に宇宙船が壊れちゃって・・・ それでこの星に落っこちてしまったんです・・・」
イナバニー「どうか、助けていただけませんか・・・?」
モミジ「助けたいのはヤマヤマなんだけど、私、そういうのは・・・」
イナバニー「なっ、何か来ます!」
ヒバゴン「ヒバーーーーーーーッ!!!!!!!!!!」
イナバニー「あの方、お知り合いですか?」
モミジ「いや、知り合いじゃない! あれは・・・妖怪!!」
ヒバゴン「ヒバーーーーーーーッ!!!!!!」
モミジ「しかも・・・悪い妖怪みたいね・・・!」
イナバニー「いやいやいやいや!!! 冷静に言ってますけど、さっきの一撃大丈夫なんですか!?」
モミジ「大丈夫よ・・・このくらい」
ヒバゴン「ヒバッ!! ヒバーーーーーーーッ!!!!!」
モミジ「ウグぅッ!!!」
イナバニー「ああぁぁぁ!!! やっぱり大丈夫じゃない!!!!」
ヒバゴン「ヒバーーーーーーーッ!!!!! ヒバーーーーーーーッ!!!!!!!」
イナバニー「悪い妖怪・・・! あっちに行きなさーーーい!!!」
イナバニー「うぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
ヒバゴン「ヒバッ!! ヒバーーーーーーー!!!」
イナバニー「だ、大丈夫ですか? 悪い妖怪は追い払いました!」
モミジ「ありがとう、イナバニーさん あなた、いい腕してるわね」
モミジ「どう? 私と一緒に妖怪バスターやってみない?」
イナバニー「妖怪バスター・・・ですか?」
イナバニー「そうですね・・・ なんだか面白そうですし、やってみます!」
イナバニー「ところで・・・あなたのお名前は?」
モミジ「モミジよ これからもよろしくね、イナバニー」
イナバニー「わかりました!モミジ先輩!」
モミジ「先輩・・・?」
イナバニー「え・・・? なにか、いけないことでも言ってしまいましたか?」
モミジ「いや・・・先輩って呼ばれることに慣れてなくってね・・・」
モミジ「こちらこそ、よろしくね」
イナバニー「はいっ!!」
  これが私とイナバの最初の出会いだったってわけ──

〇病院の廊下
妖狐 玉藻「なるほど・・・ 二人はその頃からの付き合いになるんじゃな・・・」
モミジ「ええ、最初の頃は文化の違いなんかで戸惑う事がありましたけど・・・」
モミジ「接していくうちにだんだんと仲良くなって・・・ 今では妹みたいな存在ね」
モミジ「ところで・・・こちら側も訊きたい事があるんだけど」
妖狐 玉藻「ほう?なんじゃ?」
モミジ「貴方と剣右衛門との関係を調べいるときに気になる事があってね・・・」
モミジ「貴方は確か、術師の手によって封印されたそうだけど、その封印は誰が破ったの?」
妖狐 玉藻「それはじゃな・・・」
???「おうおうおうおう!! 命令を無視して人間とお喋りとはいいご身分じゃねえか!!!!」
モミジ「その声は・・・!」
鎌鼬「いつまで経っても帰ってこねえから見にきてみればよぉ! 楽しそうにおしゃべりなんかしやがってよぉ!」
妖狐 玉藻「鎌鼬・・・!」
鎌鼬「おいキツネ女! こいつがいる事を忘れてねぇだろうなぁ?」
妖狐 玉藻「剣右衛門さま!?」
モミジ「あの中に剣右衛門・・・ケンジさんが!?」
鎌鼬「ヒッヒッヒ・・・ 察しがいいな、人間!」
鎌鼬「おい、キツネ女! こいつの命が惜しければさっさとこの女を殺せ!」
妖狐 玉藻「・・・わかった」
モミジ「玉藻・・・まさか本当にやるつもり?」
妖狐 玉藻「すまんな、こちらも剣右衛門様の命がかかっておる・・・」
鎌鼬「いいぞいいぞぉ〜 さぁ、そいつを殺せ〜!!」
妖狐 玉藻「・・・ッ!!」
鎌鼬「ぐぉぁぁぁぁぁぁ!!!!! 玉藻、貴様ぁぁぁぁ!!!!!」
妖狐 玉藻「まんまと騙されおって! 全く、お前は本当に隙だらけじゃな!」
妖狐 玉藻「ほれ、おかげで剣右衛門様も取り返す事ができたわ!」
モミジ「やるじゃない、玉藻!」
妖狐 玉藻「まあの! 他人を騙すことに関しては昔から上手かったからな!」
鎌鼬「お、お前らぁぁぁぁぁ!!!!」
???「ぬぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!! まちなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!!」
モミジ「この声は・・・!」
イナバニー「お待たせしました! イナバニー、完全復活です!!」
モミジ「いやいやいやいや!!! アンタさっき入院したばかりなのにもう出てきたの!? 待つヒマも無かったわよ!!!」
イナバニー「いや〜気力でどうにかなっちゃいましたね〜 ご心配をおかけしました!!」
妖狐 玉藻「全く・・・面白い奴じゃな」
鎌鼬「おのれ〜〜!! まとめて地獄に送ってやる!!!!」
イナバニー「そうはさせない!!! イナバニー百烈蹴りッ!!!!!!」
鎌鼬「うぐぁっ!! 先に地獄で・・・待ってるぞ〜!!!」
モミジ「やったわね!イナバ!」
妖狐 玉藻「剣右衛門様も無事取り返せたし、帰るとするかの・・・」
イナバニー「そうですね・・・! もう元気になりましたし、帰りましょう!」

〇街中の道路
モミジ「もう朝になってたのね・・・」
イナバニー「ところで・・・そのケンジさんの玉って、封印を解く事はできないんですか?」
妖狐 玉藻「今の妾の力ではどうしようもなくてな・・・ おそらくオーガを倒せば解けるのかもしれんが・・・」
モミジ「あ・・・! ねぇちょっと! あれを見て・・・!」
イナバニー「えっ!? どうしたんですか・・・?」

〇渋谷スクランブルスクエア
オーガ「人間ども、よく聞くがいい! 我が名は妖怪軍団 軍団長オーガだ!」
オーガ「これより、人間界の制圧を開始する!!!!!」

次のエピソード:第12話 妖怪総進撃の巻

コメント

  • イナバニ―の正体、驚きです!
    あずき洗いの騒音に説得で応じるモミジ先輩、流石ですね!絵面がかなりシュールでしたね……
    鎌鼬、行動から末期のセリフまで、コテコテのやられ役の悪役ですねww

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