【第14話】お怒りのアングストです。(脚本)
〇シックなカフェ
ここまでのあらすじ
結葉とシャグランはアングストの為に特製栄養ドリンクを作った。
しかし二人は料理が下手であり、修に監修してもらうこともしなかったため、絶望的な味のドリンクが出来てしまった。
〇実験ルーム
勿論それを飲んだアングストは倒れてしまう。
〇シックなカフェ
それを知り慌てる二人のもとに、眠りから覚めたアングストが現れるのであった。
アングスト「・・・さて、あの毒物に何を入れましたか」
甘咲 結葉「えっと・・・野菜ジュースと、豆乳と、ヨーグルトと、」
甘咲 結葉「豚肉と、カツオと、レバー肉と、」
甘咲 結葉「睡眠薬少々と、筋肉増強剤です」
アングスト「・・・貴女達は私を何だと思っているんです」
シャグラン「・・・不健康」
アングスト「否定しませんが、だからといってそんなゲテモノミックスを飲ませる必要ありましたか?」
(否定しないんだ・・・)
甘咲 結葉「・・・健康のためを思って・・・」
アングスト「健康のためを思って毒物を飲ませるとはどういうお考えで!?」
アングスト「確かに最近サプリしか食べてなかったことは認めましょう、寝てなかったことも、運動してなかったことも認めましょう」
アングスト「ですがだからといってそんなゲテモノミックスを飲ませるなど・・・」
アングスト「言語道断!!そんなに私を酷い目に合わせたいんですか!!」
甘咲 結葉「いや、そんなつもりは・・・」
アングスト「もういいです」
シャグラン「・・・すまない、私のせいだ 私がカツオを入れようなどと言ったから」
甘咲 結葉「・・・いえ、私が肉を入れたから・・・」
「・・・・・・」
シャグラン「どっちにも問題があったな」
甘咲 結葉「修先輩に相談すべきでした・・・」
四島 修「呼んだ?」
甘咲 結葉「修先輩!!」
四島 修「いやぁ、喧嘩してるのかなって思って来てみたんですが」
四島 修「流石に飲み物に肉や魚や薬はちょっと・・・」
シャグラン「・・・だよな・・・ これからの参考にする」
甘咲 結葉「私も・・・」
四島 修「それで、どうします?」
「?」
四島 修「リベンジしたいですか? 栄養ドリンク」
甘咲 結葉「でもまた失敗するかも・・・」
シャグラン「だな・・・自信なくした」
四島 修「まぁ確かに自信をなくしてしまうかもしれませんが・・・」
四島 修「自信を無くすのはもう一度作ってみてからでも良いんじゃないですか?」
甘咲 結葉「そ、そうですね!!」
シャグラン「ああ、もう一度頑張ってみよう」
〇広い厨房
四島 修「それじゃあスムージーを作ろうか!!」
シャグラン「ああ、頑張る」
甘咲 結葉「シャグランさん、その服は?」
シャグラン「自前のエプロンだ」
甘咲 結葉「似合ってます!!」
四島 修「それじゃあスムージー作りスタート!!」
四島 修「まずほうれん草を刻んでくれますか?」
シャグラン「任せろ、刻むのは得意だ」
四島 修「包丁を使ってください!! 剣はだめです!!剣は!!」
シャグラン「そうか・・・」
四島 修「えっと・・・では、次に、飲みやすくするためにりんごとバナナを切ってください」
四島 修「それをミキサーに入れて・・・」
修のお料理教室は続いていく。
そして・・・
「完成!!」
甘咲 結葉「美味しそうです!!」
シャグラン「ああ、煙も出ていないし色味も変なマーブルになっていないな」
四島 修「これなら認めてもらえるかもしれませんね」
甘咲 結葉「もう一度届けてきます!!」
こうして二人は修の力添えもあり、今度こそドリンクを完成させることができた。
さぁ、アングストはまた飲んでくれるのか。
続く
シャグランさんの言葉に笑ってしまいます。絶望ドリンクはカツオだけの所為じゃない、煙もなくマーブルの色味でないというので安全と判断しない、などなど、心の中でツッコんでましたww