勤め先のカフェは悪の組織支部店です

小夜紅テルン

【第12話】謎の幹部を探します。(脚本)

勤め先のカフェは悪の組織支部店です

小夜紅テルン

今すぐ読む

勤め先のカフェは悪の組織支部店です
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇シックなカフェ
  ここまでのあらすじ
  イケてるベテラン戦闘員、トーインと仲良くなった結葉と修。
  彼と話すうちに、コレールが抱える誰にも話せない悩みについて二人は知るのだった。
甘咲 結葉「コレールさんの悩み・・・ 気になるなぁ・・・」
ボーダム「あれ、どうしたの そんな顔してさ」
ボーダム「悩み?」
甘咲 結葉「あ、ボーダムさん・・・ はい、悩んでます」
ボーダム「へぇ・・・ ま、深くは聞かないけど」
ボーダム「・・・」
甘咲 結葉「・・・どうかしました?」
ボーダム「・・・別に? アングストに嫌味言われただけー」
甘咲 結葉「アングスト・・・?」
ボーダム「やなやつだよ 嫌味ばっかりでさ」
ボーダム「ま、頭がいいのは認めるケド、 それ以外は終わってる」
甘咲 結葉「仲悪いんですね・・・」
ボーダム「まぁね」

〇実験ルーム
  そのアングストは、研究室で怪しい実験を繰り返していた。
アングスト「・・・まずこの薬品と・・・そこの薬品・・・あとこれ・・・」
アングスト「全く、近頃はエルピスレンジャーの台頭で奪った感情もすぐ取り戻され・・・」
アングスト「一刻も早くさらに強力なバッドエモーターを作り出さなければ・・・」
戦闘員「アングストさーん そろそろ昼ご飯の時間になりますが どうしますか?」
アングスト「・・・良いです、今日は もう少し、もう少しで・・・」
戦闘員「でももう5日も引きこもってますよね?」
アングスト「・・・うるさいですね 逆らうつもりで?」
アングスト「これは組織のためです 去りなさい」
戦闘員「は、はい!!」
アングスト「・・・ふう・・・ これだから・・・」
アングスト「・・・ですがそろそろ食事を摂らねばなりませんね」
アングスト「・・・栄養サプリは・・・この辺に・・・」

〇シックなカフェ
甘咲 結葉「それで、部屋から連れ出そうとしたら喧嘩になっちゃったんですか?」
ボーダム「そうなの!! あいつ、もうほとんど長い間まともなご飯食べてないんだよ!?」
ボーダム「いつもいつもサプリサプリ言ってさ!! 外に出てくるのも会議の時と出撃の時くらいだし!!」
ボーダム「せめてサプリ以外も口にしろよ!!」
甘咲 結葉「・・・食生活に問題ある人なんですね」
ボーダム「食生活だけじゃないし!! 絶対あいつ運動不足だよ!!睡眠不足もあるし!!」
甘咲 結葉「凄く心配なんですね・・・」
ボーダム「は!?心配してないし!! 単にあいつに倒れられたら困るだけだし!!」
甘咲 結葉「やっぱり心配なんですね」
シャグラン「ボーダム、ここにいたか コレール様がお呼びだぞ」
ボーダム「え、そうなの? 分かった、すぐ行くね」
シャグラン「・・・ボーダム、荒れていたようだな」
甘咲 結葉「でも心配してるだけっぽいですし、 私もアングストさんの食生活が心配になってきました・・・」
シャグラン「あいつはほとんどの時間を実験に費やしているからな 奴の食生活を改善するのは難しいぞ」
甘咲 結葉「じゃあどうすれば・・・」
シャグラン「コーヒーなら飲んでくれるだろう 美味しいからな」
甘咲 結葉「それはシャグランさんだけでは!?」
シャグラン「私はコーヒーなら具合が悪くても飲める・・・なら皆もそうではないのか?」
甘咲 結葉(ナチュラルに自分の価値観を押し付けるタイプだった・・・!!)
甘咲 結葉「でも具合悪いときにコーヒーは良くないですよ」
シャグラン「むう・・・善処する」
シャグラン「ならいい考えはあるものか・・・ うーむ・・・」
甘咲 結葉「はっ!! 思いつきました!!」
シャグラン「本当か!?」
甘咲 結葉「飲み物なら手軽に栄養がとれます!! まず飲み物から少しずつ食べ物を食べてもらえるようにしましょうよ!!」
シャグラン「なるほど・・・飲み物か それなら彼も無下にはできまい」
シャグラン「あいつは部屋の前に飲み物を置いておくと それだけは絶対取るからな」
甘咲 結葉「そうと決まれば・・・!!」
  こうして、超不健康な生活を送るアングストのために二人は特製ドリンクを作ってあげることにした。
  しかし結葉は修と違って料理の腕がそこそこ下手。
  果たして上手に作れるのか・・・
  続く

次のエピソード:【第13話】超不健康に捧ぐ栄養ドリンクです。

コメント

  • またもや登場のアレな幹部さん。…何だか、社会不適合者の巣窟のように見えてきますね。。。コレールさんの統率力、凄まじいのだろなーww

ページTOPへ