歓喜はトイレの中で(脚本)
〇清潔なトイレ
黒白 漂伯「私達家族は」
黒白 漂伯「どんな黒歴史を曝け出してもかまわない」
黒白 漂伯「必ず漂白して君を取り戻し」
黒白 漂伯「再び家族4人で”歴史”を」
黒白 漂伯「紡いでいくその日まで」
???「すいませーん」
黒白 漂伯「どなたですか?」
???「ちょっと道に迷ってこのお店に来たんですけど」
???「おトイレ貸していただけないですか? 漏れそうで!!」
黒白 漂伯「ええ、いいですよ、今出ます」
わらやま「いやー、いきなりすみません」
黒白 漂伯「いえいえ、どうぞお使いください」
黒白 漂伯(うっ!?)
黒白 漂伯(この男・・・)
黒白 漂伯「で、では、私は出ますので、ごゆっくり」
わらやま「ふぅー」
〇部屋の扉
黒白 漂伯(なんだあの・・・)
黒白 漂伯(凶々しいまでの・・・)
黒白 漂伯(”黒”の波動は・・・!!)
黒白 漂伯(あそこまで頑固な汚れは)
〇清潔なトイレ
お目にかかった事がない・・・
わらやま「はぁー、スッキリしたぁ」
わらやま「朝から緊張してて出てなかったんだよなぁ」
わらやま「なんか気づいたら知らないクリーニング屋の前に立っていたけど・・・」
わらやま「んっ!?そろそろ11時か!?」
わらやま「運営さんいつも発表早いからなぁ・・・ 序盤神じゃないんだから・・・」
わらやま「・・・見るの怖いけど」
わらやま「ええい、ままよ!!」
わらやま「えっ・・・!?」
わらやま「も、もう一度!!」
わらやま「じゅ、受賞しとるやんけぇー!!」
〇清潔なトイレ
わらやま「ま、まさか」
わらやま「受賞出来るなんて・・・」
わらやま「あ、最優秀賞は逃したのか」
わらやま「いやいや、それは後で!! まずはコメントを!!」
わらやま「なんかめちゃくちゃ褒められてる!?」
わらやま「恐縮すぎる・・・手が震えてきた・・・」
わらやま(本当に・・・)
わらやま(本当に受賞出来たんだ)
思い返せば・・・
〇教室の外
わらやま「キュンコンで初めてTapNovelMakerに触れて」
わらやま「処女作である『不器用な彼』が予選通過して以降」
〇骸骨
わらやま「その後は」
わらやま「鳴かず飛ばずの日々」
わらやま「自分の力不足で多くのキャラ達が日の目を見る事なく散っていってしまった」
わらやま「フォロワーの皆様が華々しい成果をあげていくのを」
わらやま「羨ましく眺めていた」
わらやま「自分にある称号は、勝手に名乗っていた」
わらやま「『序盤神』のみ」
わらやま「でも」
〇清潔なトイレ
わらやま「今この時・・・」
わらやま「全てが報われた」
わらやま「あの辛い日々は・・・」
わらやま「黒歴史ともとれる日々は・・・」
わらやま「必要な”過程”だったんだ」
〇部屋の扉
黒白 漂伯「この世には」
黒白 漂伯「無かった事にしない方がいい”黒歴史”もある・・・か」
黒白 漂伯「そんな漂白の方法もあるんだな」
〇清潔なトイレ
わらやま「ありがとう、TapNovel」
わらやま「ありがとう、フォロワーの皆様」
わらやま「ありがとう、読んでいただいた全ての方」
わらやま「今回の受賞で満足せず」
わらやま「これはまだこれからの活動の『序盤』の輝きだったと言えるよう」
わらやま「これからも精進していきたいと思います」
こんばんは!
わらやまさんとクリーニング屋さんがコラボしてる〜!
それだけでも嬉しい!
運営さんのコメント改めて拝見して、セリフに対する評価を読んでこちらも嬉しくなりました
努力の方ですね
遅ればせながら本当におめでとうございます
黒歴史も辛い過去にしても、漂白してなかったことにしてしまうと、嬉しかったときの感動も薄れてしまいますよね。
物語も同じですねー。
当時は悔しさもあってあんまり言葉少なめにしかコメント出来ませんでしたが、Twitterで自らに呪詛を吐くように悔しさを口にするわらやまさんの受賞は、発表直後でも自身への悔しさを超えて一言コメントしたくなるほどでした。
少し前になりますが本当によかったです。
遅ればせながら部門賞おめでとうございます!!
処女作で予選通過される位なので、もともと実力者ですよ!
ユーモアとセンスに溢れていて脱帽です。
いつか追いつければ良いと思いますが… まだまだ時間はかかりそうなので、 のんびりやっていきます🙇 おめでとうございました💐