終末の世界の生き抜き方

ラティ

エピソード1(脚本)

終末の世界の生き抜き方

ラティ

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〇荒廃した街
  ──2126年8月15日18:24──
  ──籍磨島ニュータウン某所──
カミーラ「結局...来るだけで夕方になったし... んで...? そんな危険を犯してまで ここに来た意味は...?」
蓮豪寺 閖「ち〜と...待ってな〜... 確か...ここに...」
蓮豪寺 閖「ん〜ありゃ?」
蓮豪寺 閖「ありゃ...どこにも無ぇ... どういう事だ...!?」
カミーラ「はぁ...!? じゃあここまで来たのは 全部無駄足ってこと!? ふざけんなよ!!馬鹿閖がよ!!」
蓮豪寺 閖「あ“ぁぁん? だ〜れが...馬鹿閖だァァ!? ぶっ殺すぞ!!!」
カミーラ「ハッ...!!! 出来るもんならやってみなさいよ!!!」
西蔭 夏南「あ...あの...二人共... あんまり大きい声出すと...」
「ん...?」
???「ウゴォォォォォォォ!!!」
「あ...」
西蔭 夏南「もう...お二人共御強いのに... 頭が足りないんですから...」
「私は違う!! 頭が足りないのはあっちだ!!!」
西蔭 夏南「どっちもどっちです!! お二人共比べても変わりません!!」
西蔭 夏南「あ...」
蓮豪寺 閖「アハッハッハッハ!!! 夏南もだな!!」
カミーラ「はぁ...何で「あの日」命からがら逃げて... 生き残れたのに... この馬鹿達と一緒に 行動しなきゃいけないのよ...」
西蔭 夏南「え?」
蓮豪寺 閖「ん?」
カミーラ「何でもないし...あとそれよりも... アイツ等がここに集まってくる前に ここから逃げる!!!」
西蔭 夏南「ですね!!!」
蓮豪寺 閖「だな!!!」
  日が徐々に傾いて行く─
  慌てて移動し始める三人
  カミーラは街の地図を取り出し
  幾つもの印が付いている中の一つを指す...

〇荒廃した改札前
  ──8月15日19:43──
  ──籍磨ニュータウン阿須代駅ホーム──
カミーラ「はぁ...はぁ... 流石に...あの距離走って逃げるのは... キツイ...はぁ...はぁ...」
西蔭 夏南「はぁ...はぁ...ホントですよ... それに... なんだか...ヤツ等... 日に日に足速くなってません...?」
蓮豪寺 閖「はぁ...はぁ...ンとに... 全くだぜ... 足は速いし...多いし... 噛まれたら終わりだし...」
西蔭 夏南「にしても...この駅かなり荒れてるのに... ヤツ等居ませんね... どうしてでしょうか...? 最近来てないのに...」
???「またか... 五月蝿いな...全く... いい迷惑だよ...」
「え...!?」
西蔭 夏南「だ...誰...!? どこにいるの...?」
???「人間かな...? もしそうならいいけど...」
???「どうも...僕は...天愛...」
清水 天愛「ん〜と...三人は...人間で合ってるよね? 一応...聞くけど...」
西蔭 夏南「え...?あ...私は...夏南です... 宜しくお願い...します...」
カミーラ「私は...カミーラ...」
蓮豪寺 閖「ウチは蓮豪寺や!!! ま...生存者同士仲良うしよ〜や♪」
西蔭 夏南「色々と聞きたいことはあるんですが... まず...一つ聞いてもいいですか?」
清水 天愛「いいよ? 何でも聞いてよ♪ わかる範囲でなら答えるよ...」
西蔭 夏南「ここには...ヤツ等は居なかったんですか?」
清水 天愛「いいや?居たよ?それもかなりの量...」
西蔭 夏南「じゃあ... どうやってキレイにしたんですか?」
清水 天愛「これだよこれ...僕の武器...」
西蔭 夏南「この...金槌が...どうしたんですか?」
西蔭 夏南「うぇ...」
清水 天愛「(クスッ...)」
西蔭 夏南「あ...その...ごめんなさい... 血を間近で見るのは...初めてで...」
清水 天愛「てことは...倒し方も知らない感じかな...?」
西蔭 夏南「え...?倒せるんですか!?」
清水 天愛「まぁ...倒せるんだけど... それを教える前に... 今日は凄く疲れてるみたいだし... ゆっくり寝なよ...」
西蔭 夏南「で...では...お言葉に甘えて...」
西蔭 夏南「って!?もう寝てるじゃないですか〜... まぁ...いいや... ふわぁぁぁ... じゃあ...お休みなさい...」
  ──就寝──

〇非常階段
  ──8月16日7:24──
  ──駅内非常階段2階──
西蔭 夏南「非常階段を使ってどこに行くんですか? 上の方がもしもヤツ等が来たときに どこへも逃げられなく無いですか?」
カミーラ「確かに...」
清水 天愛「あぁ...それについては大丈夫だよ... ヤツ等には階段を使う知能が無いからね...」
???「と...イうこㇳは... ヤつ等二は... お前ㇻを殺せナィとゐぅことカ...¿」
清水 天愛「だ...誰だ!!」
???「まァ...ソんナに怒鳴ルな... 耳二響ㇰ...」
???「ウガァァァァァァァァ...!!!」
清水 天愛「まさか...お前... ここにヤツ等を入れやがったのか...!?」
清水 天愛「クソッタレが!! 逃げるぞ!!!急げ!!」
「!?」
  ──続く──

〇駅のコインロッカー
  ──駅内二階──
  ──コインロッカー前──
カミーラ「はぁ...はぁ... とりあえず...2階に逃げたけど... 後ろからは...来てない...」
西蔭 夏南「あ...あれ...? カ...カミーラさん...お二人が... 見当たらないです... ど...どうしましょう...!?」
カミーラ「ハァ...? ったく...あのバカはどこ行ったのかしら...」
  ── 一方その頃...──
  ──三階──
蓮豪寺 閖「クッソ... こいつどこまで着いて来ンだよ!!」
清水 天愛「はぁ...はぁ... あ...あれ...? カミーラさんと夏南ちゃんは? まさか..........逸れた!?」
蓮豪寺 閖「ハァ...!? それまじで言ってんのか!? 怖すぎて後ろ向けないから!! 見れねぇ!!」
清水 天愛「う...嘘じゃない...よ... はぁ...はぁ... アイツ以外誰もいなかったから...さ...」
清水 天愛「だ...駄目.... も...もう...無理...足が...」
蓮豪寺 閖「バッカ野郎!! なんでもいいから...走れ!!!とにかく走れ!!!」

〇駅のコインロッカー
  ──駅3階──
蓮豪寺 閖「クッソ...!!! いつまで着いてくんだよ!!! ストーカーかよ...気色悪ぃ...」
清水 天愛「はぁ・・・はぁ・・・ そろそろ...ホントに限界だ... それに... 一晩中逃げ続ける訳にもいかないし...」
蓮豪寺 閖「ンじゃあ...どうしろってんだよ!!! 何かいい策でもあんのか!?」
清水 天愛「そ...そうだ!!」
???「ウギャァィゥェイゥェェェオア''ァァァァ!!」
清水 天愛「よ...よし...当たった... 今のうちに...!!」
蓮豪寺 閖「な...何をしたんだ...?」
清水 天愛「い...いいから...今のうちに隠れるよ!!」

〇駅のコインロッカー
  ─3階コインロッカー区画─
蓮豪寺 閖「ハァ...ハァ...... ひとまずは...ここで...やり過ごすってか」
清水 天愛「そ...そうだね...」
蓮豪寺 閖「にしても...良かったのか? 武器捨てちまってよ」
清水 天愛「まぁ...背に腹は変えられないさ」
蓮豪寺 閖「そか...確かに... それもそうだな!!」
???「なんの話をしてるんだ?」
「えっ!?️」
仙崎 伊万里「どうかしたのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「え...?」
仙崎 伊万里「どうした...? そんな、幽霊でも見たような顔して...」
「ぇぇぇぇぇぇぇぇええ!?」
仙崎 伊万里「おいおい...動揺しすぎだろ... たかだか女一人だぞ?」
蓮豪寺 閖「いやいや...おま...それ どうなってんだ?」
仙崎 伊万里「どう...と言われてもな... どうも目が悪くなってるみたいで... 自分の姿がよく見えねぇんだわ」
清水 天愛「いやいや...それ以前に!! どう見てもゾンビだろ!?」
???「こェガスルとォモヱば...イマりヵ...」
???「イマリ...オれノヱも丿だゾ?」
仙崎 伊万里「いやいや...アンタこそ... あたしの縄張りに入って来ちゃってさ? なに?死にたいわけ? そ・れ・に 出てきたらどう?」
「フム...ォマぇ... ソイッラのミヵたヲスルのヵ?」
仙崎 伊万里「久しいな...マンティス... 中々、ハンサムになったじゃないのか? まぁ...元々、おかしな顔してたがな」
仙崎 伊万里「それと...聞き取りづらい... そんな変な発音じゃなく、普通に喋れ...」
マンティス「分かった...」
マンティス「では...オレの質問にも答えてもらおうか? 伊万里よ...」
仙崎 伊万里「え〜と...? 確か、人間の味方をするのかしないのか... だったわよね?」
マンティス「そうだ...」
仙崎 伊万里「まぁ...そうね? そう考えてもらって結構よ...」
マンティス「なら...仕方ない...」
マンティス「死んでもらおう... そこの人間と一緒に...」
仙崎 伊万里「あら? 姿が変わって自惚れてるのかしら? そ・れ・と・も 只の馬鹿なのかしら?」
仙崎 伊万里「たかだか...女の片腕一つ取った位で 調子に乗ってるのかしら?」
仙崎 伊万里「攻撃ってのはね... こういうのの事よ? 分かったかしら?」
マンティス「ヴィギャァァァァィゲゴォォォ」
仙崎 伊万里「はぁ... 1度見逃してやったのに、 馬鹿は死んでも治らないって 本当なのね...」
仙崎 伊万里「で...? あなた達はいつまで隠れてるの?」
「え?あ...」
仙崎 伊万里「さっさと、 二階の子たちに合流してきたら?」
  ─ここを縄張りと言うゾンビ少女を後に、2階へと行く二人であった─

〇荒廃したデパ地下
  ─駅地下デパートホール─
柚希 舞「伊万里...? 本当に良かったの? あの子達を外に行かせて...」
エリック・スカウル「俺は、いいと思うぞ!! 若い内は経験が大事だからな!! ハッハッハ!!」
仙崎 伊万里「エリック...うるさいわよ... それに...明日も自我が残ってるとは 限らないでしょ?」
柚希 舞「・・・ それもそうね...」
仙崎 伊万里「あぁ...それと、言い忘れてたんだけど...」
仙崎 伊万里「"仲間"を見つけてきたよ」
「ホント(か)!?」
仙崎 伊万里「嘘ついてどうするのよ?」
エリック・スカウル「・・・それもそうか」
仙崎 伊万里「こいつだ、 名前はオリジン、 さっき人間を保護するときに偶然見つけた 言葉は喋れないみたいだが、 理解はできるみたいだ」
オリジン「ウゥゥ...ウァァァァ...」
エリック・スカウル「こりゃ...また、 エッグいヤツを連れてきたもんだ...」
仙崎 伊万里「だが...こいつ、使えると思うぞ?」
エリック・スカウル「何故だ?」
仙崎 伊万里「見てろ」
エリック・スカウル「おいおい...いきなり過ぎねぇか? って...こりゃ...凄いな...」
仙崎 伊万里「だろう?」
仙崎 伊万里「なんと...自己再生持ちだ」
エリック・スカウル「こりゃ...期待大だな!!」
柚希 舞「そうね」
エリック・スカウル「四人目か!! これでまた、 俺達の目標に一歩近付いたな!!」

〇荒廃したセンター街
  ─籍磨島デパート前─
西蔭 夏南「なんとか逃げられましたね」
カミーラ「そうね... まぁ、でも... とりあえず、基地に戻りましょ...」
蓮豪寺 閖「そうやな」
西蔭 夏南「銃声!?」
蓮豪寺 閖「とりあえず 向かってみるか?」
カミーラ「そうね...」

〇本屋
ヴィオラ・S・ヴェロニカ「クソがぁぁぁぁぁあ!! 全ッ然倒れやしねぇじゃねぇかよ!! 倒れるどころか増えてんじゃねぇか!!」
「うごがァァァ・・・」
ヴィオラ・S・ヴェロニカ「うるっせぇわ!!」
ヴィオラ・S・ヴェロニカ「はぁ...はぁ...」
ヴィオラ・S・ヴェロニカ「ヤベぇな...」
「ウゴぉぉぉぉ」
ヴィオラ・S・ヴェロニカ「ちぃ... まだ居やがるのか!!」
ヴィオラ・S・ヴェロニカ「は...?」
ヴィオラ・S・ヴェロニカ「まさか...弾切れ...?」
「うごがァァァ・・・」
ヴィオラ・S・ヴェロニカ「クソがよぉぉお!!」
ヴィオラ・S・ヴェロニカ「・・・ハァ...ハァ...」
西蔭 夏南「あの〜...」
ヴィオラ・S・ヴェロニカ「誰だ...」
西蔭 夏南「え?あの...ちょっと...」
蓮豪寺 閖「おいおい... ウチらは生きてる人間だぞ?」
ヴィオラ・S・ヴェロニカ「・・・傷があれば同じことだ...」
ヴィオラ・S・ヴェロニカ「とりあえず、付いてこい 話はそれからだ」

〇血まみれの部屋
ヴィオラ・S・ヴェロニカ「・・・で、何だ?」
西蔭 夏南「へ?」
ヴィオラ・S・ヴェロニカ「だから、何で話しかけてきたのか言え」
西蔭 夏南「あ、えっと...」
カミーラ「銃声がしたから向かって 着いたらアンタがいたってだけだけど...」
ヴィオラ・S・ヴェロニカ「ほう...」
ヴィオラ・S・ヴェロニカ「・・・」
ヴィオラ・S・ヴェロニカ「一応言っておくが... 私はお前らを信用した訳じゃない... 一晩過ごしたら出ていけ」
西蔭 夏南「私達は怪しい人じゃないですし... 少しは信用してほしいです」
ヴィオラ・S・ヴェロニカ「強い弱いは別として、男がいる... 腕っ節のいい女も2人いる... これでも何の根拠もなく信用しろと?」
ヴィオラ・S・ヴェロニカ「武器がなければ非力な私からしたら 腕っ節のいい女が一人だけでも かなりの脅威なのだがな...」
西蔭 夏南「そ...それは...」
カミーラ「・・・非力ねぇ...」
カミーラ「曲がりなりにも... 元軍人の教官だったヤツが 一体何言ってるのかしら...」
ヴィオラ・S・ヴェロニカ「ほぅ...?」
ヴィオラ・S・ヴェロニカ「まぁいい... 今日はもう遅いんでな...」

〇血まみれの部屋
カミーラ「・・・」
カミーラ「・・・なんて... 繋がるわけ無いか...」
カミーラ「武器よし、服よし、地図よし、 食料少々...」
カミーラ「よし...」

〇観光バスの中
  ―籍磨島ニュータウン大型観光用バス内―
一之瀬 裕大「・・・今日で何日目だ...?」
關口 億劫「知らねぇよ...てか、腹減った... 何か食いモン寄越せ」
一之瀬 裕大「ほらよ...」
關口 億劫「チッ...これだけかよ...」
ジェイク・マット・ハート「How about you just shut up? (お前は一旦黙ったらどうだ?)」
關口 億劫「あ''?なんて言ってんのか 全く分かんねぇからよぉ... 日本語喋ってくんねぇかなぁ...」
一之瀬 裕大「おい、中坊... 少し静かにしてくれるか?」
關口 億劫「あ''ぁぁん? なんだとコラァ!! やんのかてめえ?」
一之瀬 裕大「はぁ...」
ジェイク・マット・ハート「I told you to shut up, kid! (俺は黙れと言ったんだガキが)」
一之瀬 裕大「thank you. (ありがとう)」
ジェイク・マット・ハート「Should be fine, (大丈夫だ)」
ジェイク・マット・ハート「Also, I can't speak Japanese (俺は日本語は喋れない)」
ジェイク・マット・ハート「but I understand the meaning. (だが、意味は分かる)」
ジェイク・マット・ハート「So, I don't mind if you speak in Japanese. (だから日本語で喋って構わないぞ)」
一之瀬 裕大「そうか...」

〇荒廃したハチ公前
カミーラ「遠い...」
ゾンビ「ウガァァァ・・・」
カミーラ「ふんっ!!」
カミーラ「はぁ...はぁ...」
「ゔぁぁぁぁ...」
カミーラ「こンのぉぉ!! こっちに来るんじゃないわよ!!」
カミーラ「痛っ!!」
カミーラ「さっさとォ...くたばりやがれぇぇぇ!!」
カミーラ「ハァ...ハァ... 痛っ...」
カミーラ「こういう時のために 包帯でも持ってくるんだった...」
カミーラ「これでいいや... 服破って巻いただけだけど...」

〇荒廃した街
カミーラ「アガァァァ...」
カミーラ「あァァ...ヴグゥァァァァァ!!」
カミーラ「ハァ...ハァ...」
カミーラ「何なのよ...」
「ヴグゴァァァァ...」
カミーラ「ひっ...」
カミーラ「な...何なのよ... ゾンビが...私の...人間の前を... 素通りだなんて...」
カミーラ「これじゃあ... 私もゾンビになってるみたいじゃない...」
???「ねぇ...そこのお姉さん」
カミーラ「!?」

〇入り組んだ路地裏
カミーラ「で...どうしたの? あんな所を一人で歩いて... 死ぬわよ?」
明石 眞「ん?何を言ってるのかわかんないけど... とりあえず、僕と同じ仲間がいたから 声掛けただけって答えとこうかな」
カミーラ「仲間?仲間云々の前に... 私、君と会った憶えが無いんだけど...」
明石 眞「まぁ...そりゃそうだよねぇ...」
明石 眞「会ったのはこれが最初だよ、 つまり、はじめまして」
カミーラ「なら...何で仲間だなんて言ったの?」
明石 眞「フッフッフ〜...」
明石 眞「それは僕より、この人から聞いたほうが早いんじゃないかな?」
藍山 海斗「どうも〜?」
カミーラ「誰?」
藍山 海斗「ま、そうだよねぇ... そうなっちゃうよねぇ...」
藍山 海斗「僕は藍山海斗...って名乗ってるだけの、 只のピチピチの中学三年生の女の子さ!!」
明石 眞「海斗ねぇちゃんそんな事はいいから さっさと説明してあげて」
カミーラ(漫才でも見せられてるのかしら...私)
藍山 海斗「あ、ちなみに... 君はここから逃げられないからね? もう包囲してあるからさ」
カミーラ「は?」
阪本 健也「ケケケッ...」
藍山 冷夏「・・・む〜...私の海斗ちゃんなのに〜...」
鞠山 太陽「・・・」
黒沢 英雄「」
藍山 海斗「ね?お姉さん?もう大丈夫かな?」
カミーラ「まぁ...大体は分かったわ...」
藍山 海斗「物分りが早くて助かるよ」
カミーラ「で、私に近付いた目的は何?」
藍山 海斗「まぁまぁ・・・一回僕らの話を聞いてよ カミーラ姉さん?」
カミーラ「まぁ・・・いいわ・・・」
藍山 海斗「まぁ、まず僕らみたいなモノのことを メシアって言うんだよ... まぁ...僕が名付けたんだけど...」
カミーラ「メシア...救世主って... 私達がどう救世主になるっていうのよ?」
藍山 海斗「まぁ...ちょっと歩きながらでも話そうよ」

〇入り組んだ路地裏
藍山 海斗「まぁ...どちらにせよ、 君が僕らに有益な存在じゃなければ 殺すしかないね... 邪魔な芽は潰すのが一番だからね」
藍山 海斗「君も分かるだろう? 同じ仲間に反抗されるのはかなり 苦しい... そして何より...」
藍山 海斗「もしかしたら、 僕らにも被害が出るかもしれない... そんな奴を生かしておく道理はないよね」
藍山 海斗「これから、 それを見極めさせてもらうよ... あ、そこ真っ直ぐねカミーラさん」
カミーラ「ええ...分かったわ...」
藍山 海斗「フフフフッ...」

〇病院の入口
カミーラ「それで・・・ 一体こんな所で何をしようって言うの?」
藍山 海斗「ん?ん〜・・・そうだね〜・・・ まぁ、強いて言えば・・・・・・ 試験・・・かな?」
カミーラ「試験? ってか、めっちゃ濡れたんだけど・・・・・・」
藍山 海斗「まぁまぁ、そんなことは置いといて・・・ 君にね合わせたい人が居るんだ・・・」
カミーラ「私に?会わせたい人?」
藍山 海斗「まぁ・・・見たらわかると思うよ」

〇病室のベッド
矢築原 勉「誰だ?」
カミーラ「・・・」
矢築原 勉「あんまし気が長いほうじゃないんでな さっさと話してくれるか?」
カミーラ「私は...カミーラ...」
矢築原 勉「カミーラか...OK分かった... そしたら少し待ってろ・・・」
カミーラ「・・・」
カミーラ「ッ...」
矢築原 勉「戻ったぞ...って、大丈夫か!?」
矢築原 勉「・・・こりゃ、ヤバイかもな...」
矢築原 勉「熱が酷い...その割に全体的な体温が低い よくこの状態で動いてたモンだ... 普通なら立つのも難しいだろうに...」
矢築原 勉「ん?腕になんか有るな...」
矢築原 勉「こりゃ...引っ掻き傷か!? マズイ...非常にマズイ...」
矢築原 勉「だがまぁ..."今はまだ"フツーの少女だ... 連れて行ってやらねぇと、 死んじまったら目覚め悪ぃからな...」

コメント

  • 説明なしでいきなり緊迫したシーンから始まる展開がかっこいい。テンポが良くて読みやすいし、三人娘のキャラが全然違うのもいい感じ。「奴ら」というのがゾンビなのか別の生物なのか、1話では姿を現さないのも読者を焦らす作戦なのでしょうか?

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