最終話、そして全滅へ‥(脚本)
〇血しぶき
寛永15年2月27日(1638年4月11日)
兼ねてから原城を包囲していた
幕府軍12万がついに城内に雪崩れ込んだ
板倉君(二役)「我が名は板倉重矩(しげのり)!!️ 板倉重昌が嫡男なりィ!!️」
板倉君(二役)「見つけたぞ、大将格、有家監物!!️我が父、板倉重昌の仇!!️今ここで討ち果たしてやる!!️」
有家監物(ありえけんもつ)「おう!️」
有家監物(ありえけんもつ)「人生最後の戦いを見せてやる──」
有家監物(ありえけんもつ)「うおああああああああああああ────」
有家監物、板倉重昌の嫡子重矩(しげのり)と一騎打ちの末死亡──
〇屋敷の一室
天草四郎時貞「美和ちゃん‥」
お美和「なあに、しろりん」
天草四郎時貞「君は逃げても良かったんだよ‥」
お美和「逃げないわ。どうせ助からないし‥」
お美和「アッチの世界でもしろりんと一緒なら」
天草四郎だな
天草四郎時貞「・・・」
お美和「・・・」
お命頂戴!!️
美和ちゃん・・・
君に最後のしろりんマジックを見せてあげる──
・・・
天草(益田)四郎時貞
享年17歳前後──
※屋外で胸に矢が刺さり仰向けに倒れ
空を見つめながら死んだ説も。
寛永15年2月28日(1638年4月12日)
原城陥落、一揆勢全滅──
〇荒野の城壁
ただ1人──
牢に入れられて(木に縛りつけられていた説も)難を逃れた者がいた。
そう、あの、
陣中旗の絵師、山田右衛門作(えもさく)である──
やい信綱の犬!️腹ただしいが、お前は生き延びて、ちゃんと俺達の事を書き残して世の中のヤツらに伝えるんだぞ!
それがお前の役割だッ──
なお、俺達は全員助からん、じゃあな!️
くっそ、こうなったら1人でも多く道連れに‥
行くぞ──ッ
彼は落城寸前、衰弱した状態で発見された
松平信綱(知恵伊豆)「一揆勢の生き残りが居ないか隈なく調べろ!️ 味方は手当てしろ!️」
松平信綱(知恵伊豆)「さあて・・・」
松平信綱(知恵伊豆)(コリャ事後処理が大変だぞ‥)
松平信綱(知恵伊豆)「ハッ!?️」
松平信綱(知恵伊豆)「待て!️殺すな、この人は山田絵師だ!️」
所持した矢文から本人確認出来たので命を奪われずに済んだのである
松平信綱(知恵伊豆)「山田絵師、私と一緒に江戸に来てくれませんか?」
松平信綱(知恵伊豆)「貴方をここに置いておくには事が大きくなり過ぎた──」
松平信綱(知恵伊豆)「この事を後の世まで残る文章にしよう──」
松平信綱(知恵伊豆)「私には貴方が必要だ──」
松平信綱(知恵伊豆)「引っ立てい!️」
はッ
松平信綱(知恵伊豆)「とりあえず私の陣屋まで連れて行け」
松平信綱(知恵伊豆)「ただし、丁重にな!️」
はッ
さァ歩け
とっとと歩け
その後彼は江戸に渡り
信綱のお抱え絵師になり、乱の体験談
「山田右衛門作口書」を
書き残した──
山田右衛門作「しろりん・・・」
あなた‥
父さん‥
〇城
松倉勝家「その後 島原藩主 松倉勝家は幕府からその責任を問われ 死罪(斬首)となった。(享年41) これは異例中の異例である──」
松倉勝家「え?」
松倉勝家「何故こんな事をしたかって!?️」
松倉勝家「理由?」
松倉勝家「キリシタンが嫌いだったから──」
松倉勝家「アイツら親父の代からの夢だった フィリッピン攻めの邪魔、思いっ切りしてくれたし──」
松倉勝家「本来そこに注ぎ込む兵力を乱の平定に注ぎ込む事になったんだよ‥ アレは金が要るからな〜」
松倉勝家「さらばじゃ」
松倉勝家「どろん」
松倉勝家「アレ?」
〇沖合
そして鎖国が始まった!️
〇学校の校舎
20XX年──
あれから400年近くの月日が流れた──
近未来
アーニーキィー‥
〇教室
みそ五郎「腹減ッタ──」
みそ五郎「ア、ニ、キ🩷」
みそ五郎「そこのコンビニの、みそカツ食いに行こうぜ、みそカツ🩷」
天草四郎時貞「コラッ五郎!️兄弟でも 上級生の教室に来るなと言ったろ」
天草四郎時貞「相変わらずだな、お前は‥」
天草四郎時貞「さっき朝飯食べたばかりじゃん」
天草四郎時貞「それにもうすぐ授業が始ま‥」
有家先生「オホンっ」
有家先生「静かにしろりん!️」
みそ五郎「いけね、有家だ!️俺戻るわ💦」
有家先生「さて、唐突だが」
有家先生「お前たちに新しい仲間を紹介しよう!️」
有家先生「今日ウチのクラスに転入して来た 有家美和──」
お美和「有家美和です、よろしくお願いします──」
有家先生「ワシの娘だ!!️」
有家先生「‥何か不満でもあるのか」
天草四郎時貞「いいえ、別に!️」
お美和「よろしくね、しろりん🩷」
新たな恋の予感が──
今共に戦っている者は来世で私の友となる──天草四郎
-完-
〇草原
おまけ
天草四郎時貞「トッキッキー、あまり遠くに行ったらイカンぞ」
益田四郎時貞(幼少時)「わかりみー」
天草四郎時貞「俺なんか昔ここに来た事あるような気がするんだよねー」
お美和「小さい頃親と一緒に来た事あるんじゃない?」
お美和「忘れてるだけで」
天草四郎時貞「かもなー」
天草四郎時貞「あっはっはー」
益田四郎時貞(幼少時)「パーパー」
益田四郎時貞(幼少時)「これ見てー」
天草四郎時貞「ひ、拾ったのか!?️」
益田四郎時貞(幼少時)「違うよー、僕の手から生まれたの!️」
天草四郎時貞「もしあなたの周りに不思議なお友達がいたら それは天草四郎かも知れませんよ しろりん!️-完-」
おいおいおい、パライソはどーなったの?
と思いつつ転生ハッピーエンド+みそ五郎&つぶらな瞳の鳩さん。
満足しました。
ありがとうございます。
感想:
「しろりん❗️-島原の乱に駆ける青春-」は、歴史を題材にした作品で、舞台は島原の乱です。子供の頃から憧れていた天草四郎時貞君の話で、作者がキャラ作りに苦労している様子が描かれています。この作品は、一揆勢と幕府軍の壮絶な戦いや、天草四郎時貞君の青春を描いており、読んでいる私も一緒に戦っているような気分になりました。感動的なシーンやユーモア溢れる場面もあり、一気に引き込まれました。また、キャラクターたちの絆や成長も描かれており、彼らの友情に心打たれました。歴史に興味がある人には特におすすめの作品です。
あああ子供にも不思議な力があるぅ…!!
全滅エンド辛すぎましたが生まれ変わって?美和ちゃんと幸せになれて良かった…。😭💕パパ担任🤭
みそ五郎とも楽しい学園エンドで覚悟してたけどハッピーに見れて読了感スッキリです💖
天草四郎はもちろん知ってるけど詳しく学ばなかったのでしろりん❗️読んでめちゃくちゃ覚えました!
学校で歴史の授業こんな感じで紹介してくれたら最高に覚えられたのにぃ…!!😂💕