勤め先のカフェは悪の組織支部店です

小夜紅テルン

【第10話】甘くて酸っぱい仲直りです。(脚本)

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小夜紅テルン

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〇シックなカフェ
  前回までのあらすじ
  フレユールと修、ジャルジーと結葉はそれぞれ会話を交わしお互いの気持ちに気付かせることに成功。
  さて、ジャルジーとフレユールは仲直りできるのか。
「・・・・・・」
四島 修「フレユールさん、大丈夫かな・・・」
甘咲 結葉「ジャルジーさん、素直になれるかな・・・」
フレユール「・・・その、ジャルジー・・・」
ジャルジー「・・・何」
フレユール「ひっ!?」
ジャルジー「・・・悪かったわね、いきなり怒鳴って」
フレユール「・・・ジャルジー・・・?」
フレユール「・・・何か、やなことでもあったの? いきなり謝ってくるなんて・・・」
ジャルジー「・・・いいじゃない、いきなり謝ったって」
ジャルジー「私ね、貴方に素直になれなかったの」
フレユール「素直・・・?」
ジャルジー「ええ。 貴方に弱いところを見せたくなくて、 それでついついキツく当たってしまったの」
ジャルジー「貴方に嫌われたくない、 貴方に失望されたくない。 そういう思いが先走って、 大切なあなたを悲しませてしまった」
ジャルジー「ふふ、バカみたいよね あんなに怒鳴っておいて大切なあなた、 だなんて」
フレユール「・・・・・・」
フレユール「ううん、嬉しい」
ジャルジー「え・・・?」
フレユール「怖かったんだ 怒鳴られてばかりだから、嫌われたのかなって」
フレユール「嬉しいな、大切だなんて 両想いだったんだね」
ジャルジー「りょ、両想い・・・?」
フレユール「僕、昔から怖がりで、小さい頃はいじめられてたよね その時にいつも助けてくれたのはジャルジーだった」
ジャルジー「・・・そんなことも、あったわね」
フレユール「それで、次は僕がジャルジーを守る番だって思って、それですごく頑張って この組織に入ったんだ」
フレユール「全部、ジャルジーが大切だからここまで頑張ってこれたんだ」
フレユール「だから、ジャルジーも僕を大切だって言ってくれて とっても嬉しかった」
ジャルジー「・・・・・・」
ジャルジー「いきなり、何よ それってまるで告白みたいじゃない」
フレユール「・・・えっ」
フレユール「そっ、そういう意味じゃない!!!! 今言ったこと、全部忘れて!! お願い!!思い出させないで!!」
ジャルジー「・・・・・・あのねぇ」
ジャルジー「忘れられるわけ、ないじゃない あんなに真剣に語っておいて忘れてなんて」
フレユール「・・・だって、いきなり告白するなんて 嫌われちゃう・・・」
ジャルジー「・・・もう ちょっと嬉しかったんだからね」
フレユール「・・・ジャルジー・・・」
甘咲 結葉「仲直りできたみたいですね!!」
四島 修「そうだね それになんだか、こっちもときめいてくるね」
甘咲 結葉「確かに・・・ 甘酸っぱいですね〜」
コレール「やぁ、調子はどうだい?」
「うわぁ!?」
コレール「あのねぇ そんなオバケが出たみたいな反応されたら 流石の僕も傷つくよ」
甘咲 結葉「すみません、つい・・・」
四島 修「いきなり声をかけられたもので・・・」
コレール「それはそうと、二人がカフェに居るなんて珍しいね」
コレール「それに、ふたりとも嬉しそうだね」
甘咲 結葉「はい!! 仲直りできたみたいです!!」
四島 修「楽しそうにしてくれていて何よりです!!」
コレール「そうだね じゃあ僕は二人の空気を邪魔しないよう ここでお暇させてもらおうかな」
甘咲 結葉「もう行っちゃうんですか」
四島 修「また来てくださいねー」
コレール「・・・良かった これで・・・」

〇貴族の部屋
  コレールの部屋では
  魔法の宝石が光っていた。
  そこに映し出される景色は少しだけ変化し、先程より少し明るく光っていた。
コレール「・・・・・・」
コレール「これで、一時的には・・・」
  続く

次のエピソード:【第11話】とてもイケてる戦闘員です。

コメント

  • フレユールさんとジャルジーさん……あらあらまあまあ、という感じで、結葉さんや修さん、そして他のお客さんそっちのけですねww 周囲の目に気付いたときの2人のリアクションを想像すると楽しくなりますねw

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