ある勇者と魔王の物語

パロレイ

第三話:センドガへ(脚本)

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〇西洋の街並み
  トファス村を旅立って、早一ヶ月半・・・
  私たちはセンドガという街に向かうために、道中にある町に来ています
  そこで食糧品や道具の補充をしたり、
  ちょっとした依頼をこなしたりして
  少しお金を稼いだりしてました
  アレンは近場の魔物の討伐や、
  ちょっとした届け物を
  私は占いで、主に失せ物探しをしたり、
  お店のお手伝いをしていました
  そのおかげでアレンは装備を整えたり、
  実績を積み重ねたりしています
  そして私はと言うと・・・
シャルル「・・・ふぅ」
「助かるよ、嬢ちゃん! ほら、これ持っていきな!」
シャルル「え、えぇ?いいんですか?」
シャルル「えと・・・これって、質の良い回復薬では?」
「嬢ちゃんよく分かったなぁ」
「なに、日頃のお礼さね! 受け取っておくれ!」
シャルル「あ、ありがとうございます・・・」
シャルル「・・・」
シャルル「きゃぁっ!?」
キール「おっと、すまない!」
キール「つい考え事をしていて・・・立てるかい?」
シャルル「え、えぇ・・・ こちらこそごめんなさい・・・」
キール「・・・!」
キール「これ、君のだろう? 落とさせてすまなかった」
シャルル「ありがとうございます、優しい方」
キール「なに、気にしなくて良い 君に怪我がなくて良かった、可愛らしい人」
シャルル「か、かわいらしい・・・?」
キール「おっと、ここで失礼させてもらおう」
キール「それでは」
シャルル「・・・」
シャルル「あれっ?」
シャルル「この回復薬・・・さっきもらったのと 少し違うような・・・?」
シャルル「・・・気のせいかしら?」

〇英国風の部屋
アレン「お帰り、シャルル」
シャルル「あれ、もう帰ってたの? 夕方過ぎまでかかるって・・・・・・」
アレン「あぁ、思ったより早く終わったんだ」
アレン「・・・今回の相手がゴブリンだったのも あるけどな」
シャルル「そうだったのね・・・」
シャルル「ところで、準備はそろそろ終わりかしら?」
アレン「あぁ、センドガへ行く分には貯められた ・・・と、思う」
シャルル「あ、これ これが最後の補充分の回復薬」
アレン「ありがと・・・ん?」
アレン「回復薬、多くないか?」
シャルル「お手伝いしてくれたからって、 店主さんがおまけしてくれたの」
アレン「そっか、良かったな」
アレン「さて・・・明日も早いし、飯食って寝るか」
シャルル「そうね」

〇けもの道
アレン「足元、気を付けろよ?」
シャルル「えぇ、ありがとう」
シャルル「・・・とても静かね」
アレン「そうだな」
アレン「安全なルートだと聞いたし、 魔物もあまり出現しなくなってるみたいだ」
アレン「順調に行けば中継のキャンプ地まで行ける そこまで頑張ろう」
シャルル「そうね、頑張るわ」

〇けもの道
アレン「目印が見えたから、あと少しか?」
シャルル「!」
シャルル「アレン、あれを見て!」
アレン「!?」
「うわーッ!!」
「オークの群れだー!!」
「女子供を守れ! 指一本たりとも触れさせるな!!」
「ここに魔物は来ないんじゃなかったのかよ!」
「キャンプ地まであと少しだってのに・・・!!」
シャルル「オーク、ですって・・・?」
アレン「助けに行こう! お前は隠れていてくれ!」
シャルル「えぇ、分かったわ!」
シャルル「どうか、気をつけて・・・!」
アレン「あぁ!」
「も、もうだめだ・・・!」
アレン「だぁぁぁっ!!!」
アレン「今のうちに逃げろ!」
「わ、分かった!」
アレン「よし、これで・・・!」
アレン「おわっ!」
アレン「・・・っぶなぁ! 間一髪・・・!」
アレン「・・・でも」
アレン「この程度ならどうってことない!!」
シャルル「アレン・・・」
シャルル「・・・えっ?」
シャルル「ひ・・・っ!!」
シャルル(静かに、静かに・・・!)
シャルル(音を出してはダメ 動いてはダメ・・・!)
シャルル(今気付かれたら、殺される・・・!)
シャルル(せめてアレンが倒しきるまてでは・・・!)
シャルル「・・・!」
シャルル(まさか、匂いでこっちを見つけて・・・!)
シャルル(・・・こっちに来る!)
シャルル「・・・っ!」
アレン「くっ、やっぱ数が多い・・・!」
「キャーっ!!」
アレン「シャルル!」
アレン「くっ・・・!」
シャルル「アレン・・・!」
アレン「間に合え・・・っ!」
「行動が遅い!」
「まったく・・・実力に見合わぬ相手に 挑むからそうなるのだ」
シャルル「そ、その声は・・・!」
キール「やぁ また会ったね、可愛らしい人」
キール「こんなところで再会するとは思わなかった」
アレン「知り合いなのか?」
シャルル「えぇ、あの町でたまたま・・・ 転んだのを助けてくれて・・・」
シャルル「でも、どうしてここに?」
キール「行き先が同じだったんだろう ここは一本道だからね」
キール「もう間もなく日が沈む その前にキャンプ地へと向かおう」
アレン「・・・分かった」

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