卵と森!(脚本)
〇森の中
卵「わたし、卵!」
卵「今は悠々自適に冒険をするキューティクルエッグよ★」
卵「いつも割れないように必死★」
うさぎさん「ひゃ〜〜!」
卵「きゃっ!」
うさぎさん「あいたたっ」
卵「ちょっ!? えっ!?」
うさぎさん「はっ! いけない、いそがなくっちゃー!」
卵「ま、まちなさ〜い!!」
卵「ど、どーしよー! せっかく割れないようにしてたのにっ」
卵「あっあっ割れちゃう割れちゃうッ!」
卵「アーーーーーーーっ」
莫大なエネルギーの波が放出されようとしているっ
卵「えっ!?」
魔女「ったく、危ないったらないね」
卵「これ、あなたが?」
魔女「誤解するんじゃないよ アンタのためじゃない」
魔女「あんなエネルギー放出されたら 辺り一帯焼け野原になっちまうからね」
卵「でも、わたしを助けてくれたことには かわりないわ!」
卵「ありがとう、魔女さん!」
魔女「フンッ! 今度から気をつけな」
卵「か、かっこいい・・・!」
おとこのこそのいち「なんかいま声しなかったー?」
おとこのこそのに「わ、おっきい、たまごがあるー!」
卵「つ、次から次になんなのよ!?」
おとこのこそのいち「とんだー!?」
おとこのこそのに「わ、すごー!」
「捕まえなきゃ!」
卵「ええ!?」
おとこのこそのいち「木のけんもったぞ!」
おとこのこそのに「そーれ、つんつん!」
卵「ちょ、まっ!? それただの枝っ やめっ!」
「つんつんつんつんつーんっ」
卵「だ、だめーっ また割れちゃううううう」
「やめなさーーーいっ!!!」
「わっ!?」
おとこのこそのいち「なになに?! どっから!?」
おとこのこそのに「き、きっと森のおばけだよぉ」
おとこのこそのいち「やだこわいいいっ」
おとこのこそのに「にげよ!」
おとこのこそのいち「うんっ」
卵「よ、よかったぁ」
「イタズラっこたちには困ったもんねぇ」
卵「えぇっと! 姿を見せてもらってもいいかしら? お礼がちゃんとしたいの」
ころぽっくるちゃん「ふふ、アナタのすぐ足元? 足でいいのかしら・・・ えーっと、真下にいるわよ!」
卵「灯台下暗しってやつね」
ころぽっくるちゃん「そんなもんかしらね? で、お礼なんてしなくてもいいわよ」
ころぽっくるちゃん「あたしはただ大声出しただけだもの」
卵「なんて、謙虚!」
卵「でも悪いわ 後でもいいから、なにかさせてくれない?」
魔女さん「だったら私にもお礼ってやつを してくれるのかい?」
ころぽっくるちゃん「だれ?」
卵「さっき割れそうになったとこを 治してくれた魔女さん!」
魔女さん「そうさ。だから、助けたお礼をいただこうとおもってね」
卵「まあ! もちろんよ! 何がいいかしら?」
魔女さん「お前自身を・・・」
九尾の狐「食べさせてもらう!!!」
「きゃーっ!」
九尾の狐「その莫大なエネルギー! 我が糧とする!」
卵「ど、どーしましょ!?」
ころぽっくるちゃん「まさか、そのまま食べる気なの!?」
「え?」
ころぽっくるちゃん「食べるなら火を通さないと いけないわ!」
卵「な、なんで!? 今度は止めてくれないの!?」
ころぽっくるちゃん「粗末にしたら怒るけど ちゃんと食べるつもりなら止めないわよ?」
卵「まさかわたしのこと ずっと食べ物扱いだった!?」
ころぽっくるちゃん「卵だし?」
九尾の狐「オヌシ、哀れだのう・・・」
卵「なら、食べないでくれる!?」
九尾の狐「断る!! すぐに食ろうてやるわ!」
ころぽっくるちゃん「ちゃんと焼いてね!」
九尾の狐「ちょ、調子が狂う小娘だのぅ」
九尾の狐「まあ、よい! 丸焼きにしてやろう、この・・・」
九尾の狐「灼熱の狐火でな!」
卵「いやー!」
卵「あっついー!」
卵「そ、そんな! 急に熱したら! 中に水蒸気が溜まってっ」
卵「カッ!」
〇森の中
卵「あ、あれぇ? わたし、爆発したはずじゃ・・・」
卵「うーん」
卵「ちっちゃなお友達も狐さんもいない・・・」
卵「・・・・・・・・・・・・」
卵「ま、いっか!」
卵「よーし、また割れないように 気をつけなくちゃ!」
卵「わたしの冒険はまだ始まったばかり★ なんだから!」
卵「もういっかいしゅっぱーつ!」
全キャラかわいいし、表情&表現豊かで最後まで楽しめました!
新しい立ち絵での続きも楽しみです😆
面白かったです☺️世界観とキャラクターが可愛らしいですね🌟続きがあればぜひ読みたいです🙌
簡単にビッグバンを引き起こす卵ちゃんに簡単にヒビが入りすぎるのもどうかと思いつつ。立ち絵がどれも悶絶するほど可愛い。最初のウサギさんにオオっとなって、ころぼっくるちゃんでヒエッてなりました。語彙力を失う怒涛のカワイイ連発と卵のパワーで読者も吹っ飛びました。