〇川に架かる橋
蛙大砲ギッシュ「ぐ、ぐぇっ」
卵「う、うーん・・・」
卵「こ、ここはどこ!?」
蛙大砲ギッシュ「ぐえ？」
卵「きゃ、キャーッ！ もももモンスター!?」
卵「食べられちゃうー!!」
白いヒーロー「もう、大丈夫だよ」
卵「あ、アナタはっ」
白いヒーロー「えっ、卵!?」
蛙大砲ギッシュ「ぐえっ!!」
白いヒーロー「大丈夫？　卵くん」
卵「え、えぇ！ ヒビは入ってないわ！」
白いヒーロー「ヒビって・・・・・・いや、今はいい！ 卵くんは逃げなさい。 いいね？」
卵「で、でも、アナタはっ」
白いヒーロー「大丈夫さ。 ギッシュを倒すために ここにきたんだからね」
白いヒーロー「ほら、早く！ 次の攻撃がくるっ！」
卵「わかったわっ！」
卵「はっ、はっ、はっ！」

〇開けた交差点
卵「ここまでくれば大丈夫かしら？」
卵「ふぅ・・・」
卵「これって巷で噂の異世界召喚ってヤツかしら？」
卵「顔は隠してたけど、あのシュチュエーションは絶対イケメンよね！ これは・・・・・・」
卵「ハーレム物異世界召喚ね、絶対よ！ え、どんなイケメンと出会えるのかしら〜❤️」
卵「ふふ、興奮しちゃう❤️」
卵「滾るわ〜!!」
卵「なんだか眠くなってきたわ。 色々あって疲れたのね」
卵「よーし！」
卵「で・き・た」
卵「このベッドがあれば快適に眠れるわ♪」
卵「あー、きもちーぃ」

〇開けた交差点
茜「ほんとにそんな得体のしれない卵 食べる気？」
太陽「うん！ でっかい目玉焼き作れそうだし！」
卵「えっ!? 目玉焼き!?」
「しゃべった!?」
卵「ダメよ！ 目玉焼きなんか！ 割れちゃうっじゃないダメダメ！」
太陽「え、え？ 割らないならゆで卵ならいける？」
茜「そういう問題じゃないでしょ・・・」
卵「まあ、あなた！ 何が何でもわたしを食べようって言うのね!?」
太陽「や、だって、でっかいゆで卵とか 食べてみたいじゃんっ！」
茜「落ち着きなよ。 会話がおかしすぎるってば」
卵「キャー！ はれんちー！ だれかー！　たすけてー！」
卵「たすけてー！ だれかー！」
派手なイケオジ「よぉ、卵の嬢ちゃん。 どうしたんだ？」
卵「きゃっ！」
派手なイケオジ「助けが必要なら俺が手を貸してやるぜ？ あぁ、胸でもいいけどな！」
卵「イケオジな上になんて紳士なのっ」
派手なイケオジ「お褒めに預かり光栄だな、お嬢ちゃん」
派手なイケオジ「で？ お前さん、どこから来たんだ？ 家まで送ってやるぜ？」
卵「やだもぉ、素敵すぎっ！」
卵「でも、わたし、自分のおうちが わからないの。 急に変なのに吸い込まれて・・・」
派手なイケオジ「ほぉ？」
卵「気がついたらモンスターの目の前で 逃げてきたの！」
渋いイケオジ「つまり、翠が言っていた卵は これで間違いなさそうだな」
卵「きゃっ！ またイケオジが一人！ ハーレムかしら!?」
渋いイケオジ「な、なんなんだこの卵は・・・」