復讐劇(脚本)
〇時計
この世界は、実力主義の世界だった
弱い奴は殺されても仕方ない
強い奴は何をしたっていい
そんな世界だった
そんな腐った世界で、みんなそれが当然かのように生きていた
俺はその世界で・・・
〇フェンスに囲われた屋上
いじめを、受けていた。
そりゃそうだ。この世界では弱者はいじめられて当然なのだから
???「まーたやり上がって」
???(俺が弱いからってこんなことしてたのしいのだろうか)
???「ま、帰るとするかな」
そんな時だった。いきなりスマホに着信が届いた
・・・「お前の大切な奴を殺されたくなかったらここへ来い」
???「はいはいわかったよ」
???(第一、俺に大切な人なんていないので適当に相槌をうっておく)
???(もちろん行くつもりなんてない)
???(はずだったんだが、少し興がそそられたのでいって見ることにする)
そして・・・
〇ビルの裏
いじめっ子「来たか・・・この女を助けたければ金を出せ」
???「・・・・・・は?」
さやか「たっ助け・・・て」
???「誰だ?お前」
いじめっ子「・・・・・・は?」
???(今度はそいつがその反応をする)
いじめっ子「チッ・・・どういうことだよ」
???(んなこと俺に聞かれてもしらねえよ)
いじめっ子「じゃ、じゃあこの女殺されてもいいってのか??」
???(流石に見ず知らずの女とは言え見殺しにするのは気が引けるが俺には目的というモノがあるのであまり目立ったことはしたくない)
???(なので)
???「ご勝手に」
さやか「ちょ、ちょっとなんなのよ・・・」
いじめっ子「だったら・・・」
???「おっと」
???(そいつは俺に直接襲いかかってきた)
???(気配からしてそんなに強くはないが無抵抗でいるほどおれも馬鹿じゃない)
???(俺はその攻撃を避け、死なない程度に一撃を叩き込んだ)
いじめっ子「くはッ て・・・てめぇ俺より弱いはずだろう??」
いじめっ子「お前の能力値は0だったはずだ」
???「頭がわるいな。そのくらい自分で考えろ」
???「隠してたってだけの話だろう??」
???(そしてそいつの眼前にまで迫り・・・・・・・・・・・・)
???「・・・・・・・・・このことを他言した時、お前の命はねえぞ?」
いじめっ子「あ、あ、おう」
???(そう言って立ち去るいじめっ子)
さやか「あ、ありがとう」
〇ビルの裏
さやか「それにしても哀、なんでさっき私の事知らないだなんて言ったの?」
哀「はい?俺は貴方の事は知りませんけど」
さやか「・・・どういうこと?」
哀「よくわかりませんが、貴方も、この事を他言しないでくださいね」
さやか「・・・・・・分かり・・・ました」
哀「早く帰ったらどうです?」
哀「いつ襲われてもおかしくないんですから」
「あ、はい・・・・・・ありがとうございました」
哀「俺も帰るとするかな」
哀「あー疲れた」
哀「ま、俺に家なんてあるわけないんですけどねー」
〇荒れた公園
この世界には、能力値という、そのものの価値を決める評価基準のようなものがある
それは人によって様々で、高ければ高いほど人としての価値はあがる
そしてそのものの頭脳、戦闘能力はそれに比例する
そう。この男をのぞいては
哀「さあ、初めようか・・・俺の・・・」
哀「復讐劇を」
哀は能力値を超越した存在なのかな?謎が多いですね。能力値は行動に応じて増減することはないのでしょうか。戦って勝利したら相手の能力値を吸い取ってパワーアップするなら面白いな、などと妄想が膨らみました。最強の存在による復讐劇、楽しみです。
いじめって本当に卑劣で最低なので無くなれば良いのに!と常に思っているけど、哀が実は強かったのがとてもスカッとしました😆復讐劇、たのしみです☺️