妖怪えちす

鮭さん

読切(脚本)

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〇渋谷のスクランブル交差点
  たかしくんが綺麗なお姉さんとエッチができずえちこんでいると、綺麗なお姉さん2が現れました。
綺麗なお姉さん2「たかしくん。なにえちこんでいるのよ。私とえっちをしましょうよ」
  綺麗なお姉さん2の誘いを受け、たかしくんの顔は花が咲いたように明るくなりました。
  たかしくんはもう、えちこんでいません。えちこむのはやめて、えちすのです。
  二人はホテルへと歩いて行きます

〇SHIBUYA109
たかしくん「お姉さんと僕はこれからえちす」
綺麗なお姉さん2「そうよ。えちすのよ」
  お姉さんは言いました。
たかしくん「僕はお姉さんとえちす。お姉さんは僕とえちす」
綺麗なお姉さん2「そうよ。えちすの」
たかしくん「優しくえちす」
たかしくん「ホテルでえちす」
たかしくん「上手にえちす」
たかしくん「二人でえちす」
綺麗なお姉さん2「そ、そうよ。そうなのよ」
  お姉さんは少し怖くなってきました。
たかしくん「ベッドでえちす」
たかしくん「仲良くえちす」
たかしくん「楽しくえちす」
たかしくん「淫らにえちす」
たかしくん「たくさんえちす」
たかしくん「お風呂でえちす」
  たかしくんは歩きながら早口で言い続けます。お姉さん2は本格的に怖くなってきました。
たかしくん「本日えちす」
たかしくん「元気にえちす」
たかしくん「明るくえちす」
たかしくん「えちえちえちす」
たかしくん「ぬるぬるえちす」
たかしくん「むらむらえちす」
  お姉さん2は、異常なものをたかしくんから感じ、えちしてはいけないと思い始めました。
  しかしたかしくんは最早妖怪えちすと化しており、お姉さんがたかしくんに視線を向けると
たかしくん「貴様もえちすにならないか?」
  と言ってきました。お姉さんは
綺麗なお姉さん2「えちすになってえちす」
  と言ってしまいました。
  口から勝手に言葉が出たのです。すでに妖怪えちすに囚われていたのです。
  お姉さんとたかしくんはそのままホテルへ行きました。

コメント

  • この「えちす」という言葉が、当初は動詞的なアレの意味で捉えていたのですが、語尾?名詞?と脳内がグルグルしたとき、私も妖怪えちすに囚われたと気付きました……

  • シンプルながらも学ぶことの多い物語でした。ミイラ取りがミイラになるというか、えちす取りがえちすになるというか。綺麗なお姉さん1はどこに消えたのか気になります。

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