Book the memory ~家族殺人~

羊人

悪夢の始まり①(脚本)

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羊人

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〇広い玄関(絵画無し)
  何者かが去った後
  部屋から抜け出して玄関へと向かう
奈宮 真「誰もいなさそうだね・・・」
道永 由芽「そう、ですね。 ・・・外は、どうなっているんでしょうか」
奈宮 真「分からないけど、ここにいても今の俺じゃ何も出来ないから」
道永 由芽「真さん・・・」
奈宮 真「・・・すまない。 さぁ、早く行こう」
  扉に手を掛け開けた時、外のじめじめとした暑い熱気にさらされる
  それと共に頭痛が走る
奈宮 真「・・・っ!」

〇個人の仕事部屋
山口虎太郎「なぁ真、本当にやるのかい?」
奈宮 真「あははっ、何言ってるんだよ 虎太郎から頼んできたんだろ?」
山口虎太郎「そ、それはそうだが、断ってもいいんだ」
奈宮 真「平気だよ。死ぬ気なんか全くないから安心してくれよ」
山口虎太郎「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
奈宮 真「そんな心配するなって 今までだってなんとかなってきただろ」
山口虎太郎「今までのそれとは違う 誰にも頼れない山の中で人喰らいの家族と対峙するんだぞ?」
奈宮 真「それでも行くしかないだろ そこに手がかりがあるならな」
奈宮 真「何より、報酬がたんまりって言うなら、断る理由もないだろ」
山口虎太郎「まったく・・・君には叶わないな 現実世界の君の身柄は警察が保証する ・・・」
奈宮 真「それは頼もしい。まぁ今回は一人じゃないんだ。安心してくれ」
  そういって真は一人の女性を呼んだ
道永 由芽「あの、初めまして。 由芽と言います・・・。 真さんよりかは浅くしか入り込めませんが私も本の世界に行けます」
奈宮 真「って訳で、俺の探偵事務所に優秀な助手が入ってました!」
山口虎太郎「そ、そうか」

〇広い玄関(絵画無し)
道永 由芽「真さん・・・!!」
奈宮 真「──!! 今のは、虎太郎?」
道永 由芽「何か思い出したんですか?」
奈宮 真「あ、あぁ。 詳しくは後で話すよ」
  そう言って外に足を向けたとき、声をかけられる
「あなたたち、誰?」
  その声の主は、血にまみれた部屋を掃除していた一人の少女の声だった──

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