【第8話】フレユールとジャルジーです。(脚本)
〇シックなカフェ
ここまでのあらすじ
シャグランとボーダムをもてなし、軌道に乗るカフェ。結葉と修は充実した毎日を送っていた。
〇貴族の部屋
一方コレールは、魔法の宝石を見つめながら物憂げな顔をしていたのであった。
〇洋館の廊下
廊下にて。
甘咲 結葉「えっと、必要なものは・・・ コーヒー豆と、キャラメル・・・」
甘咲 結葉「ボーダムさん、すっかり気に入ってくれたなぁ・・・」
???「・・・だから!!なんでアンタは・・・・!!!!」
???「そ、その・・・!!違くって・・・!!」
甘咲 結葉「喧嘩!?」
結葉は声のする方へ行ってみた。
そこにいたのは・・・
ジャルジー「なんで他のやつのこと見てたの!? なんで他のやつのこと褒めたの!! ねぇ!!」
フレユール「・・・そ、その・・・ボク、そういうつもりじゃなくて・・・その・・・」
ジャルジー「うだうだ言ってないで!!はっきり言いなさい!!ねぇ!!」
フレユール「ひいっ・・・!!」
甘咲 結葉「ちょっとちょっとちょっと!! どうしたんですか!!」
ジャルジー「・・・どうしたもこうしたも無いわよ!!」
フレユール「そ、その・・・」
ジャルジー「ふん!!」
フレユール「・・・その、僕が悪いんだ」
甘咲 結葉「そうなん・・・ですか?」
フレユール「僕がエルピスレンジャーと戦ってるときに、エルピスナイトのことすごいねって褒めたから・・・」
フレユール「・・・敵を褒めるなんて、駄目だよね」
甘咲 結葉「駄目じゃないと思いますよ」
フレユール「・・・え?」
甘咲 結葉「それって心がとっても強くないと出来ませんよ!!敵を褒めるなんて、謙虚で冷静じゃないと出来ないですもん!!」
フレユール「・・・」
フレユール「優しいんだね」
甘咲 結葉「行っちゃった」
甘咲 結葉「・・・それにしても凄い人たちだったなぁ・・・」
〇シックなカフェ
四島 修「結葉、今度の新メニューなんだけど、 何かいい案ある?」
甘咲 結葉「そうですね・・・そろそろ春ですし、甘酸っぱいイチゴマカロンとかどうですか?」
四島 修「マカロン・・・ちょっと難しいけど、頑張ってみるよ」
甘咲 結葉「そうだ、あのノート貸してください!!」
四島 修「あのノートって・・・コレールさんがくれたノート?」
甘咲 結葉「少し気になることがあるんで!!」
四島 修「まぁいいけど・・・ はいどうぞ」
甘咲 結葉「ありがとうございます!! えーっと、さっきの人たちは幹部クラスの人達だよね・・・」
甘咲 結葉「・・・名前知らないけど」
四島 修「誰か気になる人がいるの?」
甘咲 結葉「実は・・・」
結葉は修に廊下で見たこと聞いたことを包み隠さず伝えた。
四島 修「なるほどねぇ・・・」
甘咲 結葉「それで、あの二人を仲直りさせたいな、と思ったんです!!」
四島 修「・・・ちょっと難しいかもしれないね その女の子の方、結構気が強くて癇癪持ちなんでしょ?」
四島 修「でも、やってみないことには分からないね」
甘咲 結葉「ですよね!!そうと決まれば、まず・・・」
四島 修「情報収集だね!!」
〇ストーカーの部屋
ジャルジーの部屋には写真が何十枚も貼られていた。
ジャルジー「・・・・・・」
ジャルジー「フレユール・・・」
コンコン
ジャルジー「な、何!?誰!?」
甘咲 結葉「カフェ勤務の結葉です 入っていいですか?」
ジャルジー「だ、駄目!!絶対入らないで!!」
甘咲 結葉「え!?あ、はい、すみません!!」
ジャルジー「話なら外で聞くわ!!」
〇洋館の廊下
ジャルジー「それで?私に話って、何よ」
甘咲 結葉「フレユールさんについて聞きたいんです」
ジャルジー「フレユールの・・・!?」
甘咲 結葉「はい!!」
ジャルジー「・・・・・・」
甘咲 結葉「フレユールさんのこと、教えてください!!」
ジャルジー「・・・いやよ」
ジャルジー「フレユールのことは私だけが知ってればいいの!!私だけのフレユールなんだから!!」
甘咲 結葉「えっ!?」
ジャルジー「私よりフレユールに詳しくなって好きになってもらおうだなんて考えないことね!!」
甘咲 結葉「いや、そんなつもりは・・・」
ジャルジー「じゃあ何!?」
甘咲 結葉「先程喧嘩していたっぽいので・・・ どうしたのかな、って・・・」
ジャルジー「そう、喧嘩していたように・・・」
ジャルジー「・・・・・・そう」
ジャルジー「・・・・・・私ったら、いつもそう・・・ 怒ってばかり・・・」
ジャルジー「・・・こんな私、ダメね」
甘咲 結葉「・・・・・・」
続く
また、とってもメンドクs……いや、個性の強いキャラの登場ですね。この癖の強い人達で構成された悪の組織、ある意味スゴイですよねww