参上!魔物ハンター嵐子(脚本)
〇森の中
八神嵐子「山ごもり修行中に・・・ 遭難するなんて 私って・・・馬鹿だわ」
八神嵐子「見るまでもなく 圏外なんだけど Googleマップ見ても 全然わかりません」
八神嵐子「何が出るかな~ 何があるかな~ もちろんあるよね~」
八神嵐子「赤点のテスト用紙 埋めてねば・・・ ママに叱られ お小遣い減らされる」
八神嵐子「リンゴ一つ 助かります あとで食べよう」
八神嵐子「お~クッキー これは非常食 少しずつ食べよう」
八神嵐子「お茶一つ発見 もしかして・・・ これで終わり?」
八神嵐子「とにかく 今日眠れる所を探さないと・・・」
〇山中の川
八神嵐子「川魚いるかな・・・ うわ~結構 沢山いる」
嵐子は
大きな岩を川に
設置し始める
下流でせき止めて
上流から追い立て
魚を取り始めた
八神嵐子「大漁 大漁 木を刺しまして 火をおこす 塩がないけど 全然食べれるよ きっと~」
八神嵐子「うーん 生き返る~ 修行してるぽい いやいや 修行してるの なんの為に山ごもりしてるんだ 私は本当に~」
〇古びた神社
八神嵐子「ようやく ありました 古寺 今日はここで 野宿させてください まんまんしゃ~」
八神嵐子「おじゃましますね 誰か~先客さん いらっしゃいますか?」
八神嵐子「あれは・・・・・・」
八神嵐子「壺だよね 一つ 二つ 沢山あるな~ 漬物とか梅干しかな?」
八神嵐子「古いな~これ 人相書 懸賞金みたいな 今でいうなら 指名手配のポスターか~」
八神嵐子「お腹もいっぱいになったし 寝るとしますかね おやすみなさい」
五時間後
八神嵐子「寝返りして 壺が割れてしまったよ」
〇祈祷場
八神嵐子「これって 何か・・・封印されたの まずい雰囲気ね 妖気が凄く充満してる」
嵐童「そこの人間 俺の封印を解いてくれた みたいだな」
八神嵐子「まさか まさか 角二本あるってことは 鬼なの あんたは~」
嵐童「そう 俺は嵐童 鬼さ」
八神嵐子「はじめまして あたしは嵐子 八神嵐子です よろしくね」
嵐童「お前 馬鹿に礼儀正しいな ....................... 肉体がない 自念体か・・・・・・もしかして 肉体が消滅」
八神嵐子「そりや そうよね 壺見たら 江戸時代ぽい 年号が、印してあるよ」
嵐童「くっ このままだと 自念体も消滅してしまう フフフフフ 好都合だ お前の身体をいただく」
八神嵐子「フハハハハハ 奪ってやったわ これで自由だな~」
八神嵐子「よしっ もどり あんたの好きには させないわ」
八神嵐子「入れ替われるだと そ・・・そんな・・・馬鹿な きさまは何者だ」
八神嵐子「私は法師と巫女のサラブレッドかな なんで~法力が使えるのよ 嵐山のお寺に住んでるから 幽霊とかめちゃくちゃ見えるし」
八神嵐子「あら 刀かしらね 鬼人丸って書いてあるのかな お札ジャマ~」
外から化け物のうめき声がする
〇古びた神社
鬼蜘蛛「気持ちいい 何百年ぶりの妖気 さてと・・・たらふく 人間たちを喰うかな」
待ちなさい
そこの蜘蛛さん
八神嵐子「あんたに恨みはないけどねぇ 人間たちを食べるとか 聞いたら~許せないわ」
鬼蜘蛛「小娘の分際で 偉そうな口を叩くな!!」
八神嵐子「鬼童の妖気で 壺から妖怪たちが 出てしまったのね 私のせいね 悪いけど・・・お前を退治する!!」
鬼蜘蛛「死ぬのは お前の方だ しねぃ~~」
鬼蜘蛛「手応えがない・・・・・・」
八神嵐子「遅いすぎる あくびが出そうよ」
八神嵐子「じゃあ サヨナラ 蜘蛛さん」
鬼蜘蛛「死にたくねぇ~ グアァァガガブゥギァャ」
八神嵐子「私って~強い 恐れ入ったか~蜘蛛さん」
嵐童「小娘め 俺様のおかげだぞ」
八神嵐子「なに~言っての 私の身体を借りないと 消滅してたくせにさ」
嵐童「きさま 喰い殺してくれるわ」
八神嵐子「無理無理 身体をあんたが 自由にコントロール出来ない限り 一生無理よん」
嵐童「必ず肉体を取り戻して お前を喰い殺してやるからな」
八神嵐子「はいはい 出きるもんなら やってみなさいよ」
嵐子はこれから
妖怪退治の使命が始まる
身体を取り戻すか・・
乗っ取るかを企む嵐童
二人の奇妙な戦いが
ここに幕をあける
〇渋谷のスクランブル交差点
八神嵐子「なんとか~戻って来れた 良かった~本当に遭難してたことが ウソみたい~ね♥️嵐童」
嵐童「一時的に幽体になり 空から俺がお前に道を 教えたから~帰れたんだぞ 感謝しやがれ~」
八神嵐子「便利ね 今度も幽体になって テストの回答を私に 教えてよん」
嵐童「バカバカしい そんなことを二度とするか~ 俺は疲れたから寝るからな~」
八神嵐子「はいはい どうぞ そのまま 二度と起きないで くださいませ~」
嵐子は鬼の封印を解いてしまった
あんな、クモみたい妖怪と戦い
これからも妖怪たちと戦わないと
人々が妖怪に襲われる
私が居るかぎり、そんなことは
絶対させない・人々は私が守るんだ
嵐子は思った。嵐童という鬼も
どうにかしないと、身体を
奪われかねないから
私が強くなり鬼を封印し
平和な日常に戻すんだって
嵐子は心に誓った
エピソード1END
決して正義感が強いわけでもなく、真面目というわけでもない、でも、頭がよくて強い、という嵐子の性格がいいですね。
嵐子の体を嵐童が乗っ取り損なっているという中途半端な状況がユニークで面白いです。一つの体の中に24時間ずっと一緒にいるということか〜。喧嘩するのも疲れちゃいますね。嵐子はすごい血筋のすごい能力使いなのにテストが赤点だったり、お茶目でお気楽で憎めないキャラクターですね。