オリジナル(脚本)
〇渋谷駅前
かおり(あの日、わたしは変身?みたいなことを したわけだけれど・・・)
かおり(夢だったんだよね、きっと)
かおり(あれからこの香水もビクともしないし)
かおり(けど、なんだか心にぽっかり 穴が開いた気分だな・・・)
きょうか「浮かない顔してるね〜」
かおり「わあっ!」
はじめて会った相手に、突然両手で
背中を叩かれ、かおりは寿命が縮んだ
かおり「いきなり何するの?」
きょうか「ごめんごめん、けどまた会えたね!」
かおり「え?はじめて会った・・・」
かおり「と、思うんだけど?」
きょうか「あーそっか」
きょうか「わたしの姿は、ミスキュンだったものね」
かおり「み、みすきゅん?」
きょうか「そ!わたし、ミスフレグランス!」
かおり「えええぇえ! ! ?」
きょうか「今は"きょうか"よ」
かおり「あ、えっと、かおりです」
きょうか「かおり、再会して間もないけれど これから時間あるかしら?」
かおり「もしかして、ミスキュンのことで何か?」
きょうか「ううん」
かおり「あ、違うんだ・・・」
〇らせん階段
かおり「こんなところがあったなんて・・・」
きょうか「秘密基地だからね〜」
かおり「秘密基地?」
かおり「わたし、入っても大丈夫なの?」
きょうか「平気だと思うわ」
きょうか「まあ、」
きょうか「わたしが怒られるかもだけど」
かおり「・・・」
かおり「ねえ、ミスキュンってなんなの?」
きょうか「ミスキュンはね、あのチートって女が 率いてるイカサマ集団を食い止めるために 戦う戦士なの」
きょうか「でも、この前の戦いで分かったわ やつらは徐々に力を増幅させている」
きょうか「わたし一人じゃ、勝てない・・・」
きょうか「かおりが戦士になってくれて すっごい助けになったけど、」
きょうか「次に奴らに会ったときに、 太刀打ちできるかどうか・・・」
かおり「・・・」
きょうか「だから、わたしが強くなるために この秘密基地で策を練ってた」
かおり「え、一人で?」
きょうか「いいえ、信頼できる人がいるの」
きょうか「だからわたし一人の力では作り得なかった ことだから、かおりにも会わせたいし」
きょうか「だから時間あるかって聞いたのよ」
かおり「そうだったんだ」
きょうか「もうすぐ着くよ〜」
〇ブリーフィングルーム
かおり「ほえ〜〜・・・」
かおり「ここが研究所」
きょうか「ふふっ凄いでしょ」
きょうか「この研究所、わたしが創設したんだもの」
かおり「え! ! ?」
かおり「きょうかって、何者?」
きょうか「ふふっ♪」
きょうか「わたし、香雅財閥の娘なの」
きょうか「だからパパに頼めば、地下に秘密基地を 建設することだってお手の物」
かおり「え?お嬢様なの? !」
きょうか「そうだ」
きょうか「うちにいらしたんだもの 今お茶淹れるわね、ここで待ってて」
かおり「ホントに、何から何まで凄すぎる・・・」
かおり「このビン、何の効果があるんだろう・・・」
「触るな!」
かおり「っ!」
りと「物騒なもんに、触るやつがあるか」
りと「何か起きてからじゃ手遅れだぞ?」
かおり「あっ、ごめんなさい・・・っ」
りと「分かればよろし」
りと「んで、君はどこから入った?」
かおり「えっと、きょうかに連れてこられました」
かおり「会わせたい人がいるって・・・」
りと「きょうかに?」
りと「・・・っ」
りと「まさか君が?」
かおり「え?」
りと(いや待て、変にミスキュンのことを 聞いたら、知らなかったときが気まずい)
りと(きょうかが研究所に連れてきたわけだから 100パーそうに違いない、)
りと(しかし、単に目撃者だったってことも あり得る・・・)
かおり(この男の人、白衣着てるけど・・・)
かおり(研究者・・・だよね絶対)
きょうか「二人ともどうしたの? 揃って考えごと?」
「きょうか! ! ! !」
「気まずかったんだからね! ! ? ?」
「えっ・・・?」
きょうか「もう仲良しなの?ハモりまくりだよ」
りと「そ、そんなんじゃない!」
りと「紹介してよ」
きょうか「こちらは"かおり"、ミスキュンなのよ」
きょうか「この人は"りと"、わたしの先輩で "女性"研究者として名が知れてるの」
かおり(女性だったんだ、わたしてっきり男性かと ごめんなさい)
りと「やっぱりミスキュンだったのか」
りと「それなら、伝えておく必要があるな これは──」
かおり「ん?なんの音?」
チート「ここが貴様らのアジトか」
きょうか「チート!」
かおり「なっ何しに来たの!」
チート「教える義理がどこにある」
チート「まあ良い、ここが貴様らのアジトならば」
チート「ここにあるものすべてをぶち壊すまでだ」
〇不気味
チート「出でよ、コザカシイザー」
チート「我れをそなたの力の糧とせよ!」
〇ブリーフィングルーム
きょうか「行くよ!かおり!」
かおり「うんっ!」
〇黒
〇ブリーフィングルーム
ミスパフューム「澄み渡る香り、」
ミスパフューム「ミスパフューム!」
ミスフレグランス「桜舞い散る香り、」
ミスフレグランス「ミスフレグランス!」
ミスパフューム「はあっ!」
ミスフレグランス「はああっ!」
「うああっ!」
ミスパフューム「この前より、格段に強い・・・」
ミスフレグランス「やっぱり、徐々に力を増してるわ・・・」
ミスフレグランス「それに、あのチートを飲み込んだ コザカシイザーだもの」
ミスフレグランス「どうしたら・・・」
「うあああっ! ! ! !」
〇ブリーフィングルーム
りと「フレグランス、パフューム・・・」
りと「くそっ、フレグランスが完成させた これさえ渡せれば・・・っ」
りと「だが・・・」
ミスパフューム「ああっ!」
ミスフレグランス「きゃああっ!」
りと「くっ・・・」
りと「物を渡すだけじゃ」
りと「二人を救えるか!」
りと「力が無くたって、」
りと「わたしだってっ!」
りと「護りたい! ! ! !」
〇黒
〇ブリーフィングルーム
ミスアロマ「わずかに漂う香り、」
ミスアロマ「ミスアロマ!」
〇ブリーフィングルーム
ミスアロマ「はあああっっ!」
ミスアロマ「タアアッ! ! !」
ミスアロマ「二人共!しっかり!」
ミスフレグランス「っ!まさか、りと?」
ミスアロマ「・・・」
ミスアロマ「ミスアロマだ」
ミスアロマ「それよりも、あいつを止めるに フレグランスが開発した このアイテムを二人が使うんだ」
ミスアロマ「研究所が壊される前にはやく!」
ミスフレグランス「何言ってるの!」
ミスパフューム「もう、わたしたちだけじゃないよ!」
ミスアロマ「え?」
ミスフレグランス「あなたも一緒に!」
ミスパフューム「二人より三人、でしょ?」
ミスアロマ「フレグランス・・・ パフューム・・・」
ミスアロマ「うんっ!」
〇ゆめかわ
ミスキュン! ! ! ! ! !
スプレードシャワー! ! ! ! ! !
〇ブリーフィングルーム
チート「うっぐ・・・」
チートはコザカシイザーから解放された
ミスフレグランス「チート、まだやる気?」
チート「くっ・・・」
チート「・・・負けだ」
チート「貴様たちの助けたい思いや、護りたい思い」
チート「に負けた」
ミスフレグランス「♪」
ミスフレグランス「わたしはずっと」
ミスフレグランス「あなたを救いたかったよ?」
チート「っ・・・」
チート「・・・っ」
フレグランスが差し出した手のひらに
チートは黙って手を掴み、
和解の握手を交わした
ミスパフューム「よかった・・・これでまた旅行に行ける!」
〇黒
おまけ
かおり「ミスキュンチェンジ!」
きょうか「ミスキュンチェンジ!」
りと「ミスキュンチェンジ!」
〇ゆめかわ
ミスパフューム「澄み渡る香り、 ミスパフューム!」
ミスフレグランス「桜舞い散る香り、 ミスフレグランス!」
ミスアロマ「わずかに漂う香り、 ミスアロマ!」
香る美少女三戦士!ミスキュン!
芳しい香りで
世の中の悪臭を、根こそぎ消臭よ! ! !
みんな〜!
見てくれて、
ありがとう〜〜〜
ボーイッシュでカッコいい系の戦士、ミスアロマが加わってパーフェクトですね。見た目のバランスも決め台詞も3人なればこそ、という感じです。今回でチートが降参したので、新たな悪臭の除去に邁進してほしい。