〇荒廃した街
ユーリ・エルファール「すでに知っている者もいると思うが」
ユーリ・エルファール「今グレーシア王国で 異変が起きている」
ユーリ・エルファール「魔物が凶暴化し 国内の村や町を襲っているとのことだ」
ユーリ・エルファール「我々の『はじまりの村』も 例外ではなくいつ襲われても 不思議ではない」
ユーリ・エルファール「そして、お前らが散々世話になった ラーヒユ村に至っては 兵士がいない状態だ」
佐々木「そ、そんな！」
北川「あの村が!?」
ユーリ・エルファール「そうだ」
ユーリ・エルファール「俺はラーヒユ村に援軍として向かう」
山田「１人でですか？」
ユーリ・エルファール「ああ」
石井「１人だけで大丈夫ですか？」
ユーリ・エルファール「最近自分でも忘れてるんだが 俺騎士なんだよな」
ユーリ・エルファール「ここの人数と防備も考えると 俺１人だけしか出せん」
石井「そうですか」
ユーリ・エルファール「あと一つ、お前らに 謝らなくてはいけないことがある」
ユーリ・エルファール「お前らが楽しみにしていた 同人誌即売会だが」
ユーリ・エルファール「この状況で印刷物と造形物は 一件が落ち着くまで届かない」
ユーリ・エルファール「しばらく待ってくれ」
ユーリ・エルファール「すまない」
村田「ユーリさんは謝らないでください」
岩本「そうです」
岩本「誰も悪くないです」
岩本「即売会はいつでも出来ます」
ユーリ・エルファール「お前ら」
佐々木「ユーリさん！」
ユーリ・エルファール「なんだ？」
佐々木「俺もラーヒユ村に同行させてください」
北川「俺も！」
ユーリ・エルファール「全く役に立たない お前ら連れて行っても 盾にしかならないだろ」
佐々木「そのセリフは俺たちに言わせてください」
北川「でも、俺たちも 少しは剣の稽古受けましたし」
佐々木「少しぐらいなら力になれるはずです」
北川「１より1.1ですよ」
ユーリ・エルファール「分かった」
ユーリ・エルファール「あの雑魚モンスターを ようやく３人がかりで 倒せるようになったしな」
「はい！」
ユーリ・エルファール「では、すぐに出発だ」

〇英国風の部屋
ユーリ・エルファール「じゃあ、２人とも頼んだぞ」
シャルティア・グレーシア「任せて！」
ジュノ・アリアス「ここの防備なら問題ないから 早くラーヒユ村に向かってくれ」
ユーリ・エルファール「すまない」

〇荒廃した街
ユーリ・エルファール「俺を合わせて総勢20人 これよりラーヒユ村へと向かう！」
「おう！」
シャルティア・グレーシア「気を付けてね」
山田「どうぞ、ご無事で！」
ユーリ・エルファール「ああ、行ってくる」

〇荒廃した市街地
ジュノ・アリアス「では、よろしく頼んだぞ」
ジュノ・アリアス「諸君らは周囲を警戒 私とシャルティアは詰所で待機する」
ジュノ・アリアス「指示があるまで 警戒を解かないように」
兵士「承知しました」
ジュノ・アリアス「これで邪魔者は消えた」
ジュノ・アリアス「さて、次の計画に移るとするか」
ジュノ・アリアス「これでシャルは俺のものだ 関係さえ結んでしまえば こちらのものだからな」
ジュノ・アリアス「さて行くか」