アイドルは神(仮)

ふー

5話「喜びと嫉み」(脚本)

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〇女の子の一人部屋
リュウジ「我が娘よ、部屋に入るぞ」
サクア「うわ!びっくりした」
サクア「パパ、帰ってきたの?」
リュウジ「ああ、今日は早く仕事が終わってな」
サクア「お疲れ様!ゆっくりは話ができるね」
リュウジ「ああ、サクアと母さんにはいつも寂しい思いをさせたり大変な思いをさせてすまないな」
サクア「いいの、いいの。 パパはいつも頑張ってるだもん」
サクア「帰ってきたら、私と話してくるから凄く嬉しいよ」
リュウジ「サクア・・・」
リュウジ「お前は母さんにて本当優しい」
サクア「パパは泣き虫なんだから・・・」
サクア「あ、あのね、土曜日アイルちゃんと出掛けてきたんだよ」
リュウジ「アイルちゃんって・・・人気アイドルの?」
サクア「うん、すごーく可愛くて明るくていい匂いしたの!」
リュウジ「な・・・ズルい!なんで、父さんを誘ってくれないだ」
サクア「パパは仕事だったでしょう。 かわりにタクトを連れて行ったよ」
リュウジ「ぬ・・・仕事なんか放ってあそびにいったのに」
サクア「ダメだよ。パパは医者なんだから、パパを必要とする人がいるんだからね!」
リュウジ「わかってる。 サクアが楽しかったなら何よりだ」
サクア「うん、楽しかったしアイルちゃんと友達になれたから嬉しい」
サクア「今度はパパの事も紹介するね! 絶対仲良くなれるから」
リュウジ「それは楽しみだ」
リュウジ「あ、すまない。 電話に出てくる」
サクア「・・・パパが忙しくなくるといいなぁ・・・」
サクア「さてと、寝よう」

〇教室
アカネ「サクア、おはよう」
サクア「アカネちゃん、おはよう」
アカネ「ね、サクア、聞いた?」
サクア「なになに?」
アカネ「アイルが問題起こしたらしいよ」
サクア「え、アイルちゃんが?」
アカネ「うんうん、噂で聞いたんだけど・・・芸人のトヨタさんを怒らせたんだって」
サクア「トヨタがアイルちゃんに何かしたんじゃないの?」
アカネ「噂によると、アイルがトヨタさんにかなり失礼な発言したみたいで、番組がお藏入になったんだって」
アカネ「業界でも凄く評判いい子だったから、意外だよね〜」
サクア「私はそんな噂信じないよ」
サクア「アイルちゃんは優しくて、プロとしての自覚あるからそんな事しないもん」
アカネ「サクア・・・信じたいのはわかるよ。 でも、サクアが見てるのは表側だけだよ」
アカネ「アイドルって、笑顔振り撒いて嘘つくからさ・・・」
サクア「アカネちゃん、私に顔面パンチされたい?」
アカネ「や、やめてよ」
サクア「じゃあ、二度とアイルちゃんの事悪く言わないで」
アカネ「サクア・・・どうして、そこまでムキになるの?」
サクア「大好きな友達の悪口言われたら気分わるいよ。 噂だけで人を傷付けるなんて・・・最低だよ」
アカネ「・・・ごめん、そんなつもりじゃ・・・」
サクア「アカネちゃんは噂好きだし、同じ芸能界にいるから私の知らないこと知ってるね」
サクア「けどね、私はアイルちゃんが大好きで希望だからどんな事があっても、応援する」
サクア「噂なんか信じない!」
アカネ「サクアは強いね。 そういうファンいたら心強いと思う」
サクア「アイルちゃん、言ったの。 アイドルは明るく笑顔で希望を与えるって」
サクア「だから、私も明るく笑顔で頑張るの」
サクア(アイルちゃんが頑張ってるだもん。 私も頑張らないと・・・)
アカネ「サクアに応援されていいな」
サクア「ふふん、私はアイル様応援隊長だからね!」
アカネ(ホントうざい。なにがアイルよ。 私の方が可愛いのに、なんで応援してくれないの?)
サクア「よし、オタ芸練習してくる!」
アカネ「え、授業始まる・・・」
アカネ「あ、行っちゃった」
アカネ「さてと・・・邪魔なアイルをどしようかな・・・」

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