〇イルミネーションのある通り
　　シャンシャンシャン・・・♪
　　今年一年いい子にしていた君達にサンタのおじさんからプレゼント！
　　・・・だけど、あれれ？
　　サンタさんまだかなぁ？

〇試着室
皆の人気者、サンタのおじさん「・・・わしの衣装、どこ？」
皆の人気者、サンタのおじさん「え？これ・・・え？ どっきり？ クリスマスどっきりとかじゃなくて？」
斗嘗禍遺「やべーよ！おやっさん！ほんとやべーって！これクリスマス間に合わねーよ！」
皆の人気者、サンタのおじさん「うわぁぁぁぁぁ！ 誰じゃあんた！ 何もんじゃあ！」
斗嘗禍遺「何言ってんだよ！ おやっさん！ 俺だよ！ おやっさん！」
皆の人気者、サンタのおじさん「いやいや分からんて！ おやっさんて腹立つからやめ！」
斗嘗禍遺「トナカイだよ！あんたの相棒の！」
皆の人気者、サンタのおじさん「え！あんた、あのトナカイ君!? これ左上の人物名・・・」
皆の人気者、サンタのおじさん「よく見たら・・・斗嘗禍遺！ これwwwwこれトナカイって読むんかwww」
斗嘗禍遺「笑ってる場合じゃねーぜ！ おやっさん！ どうする！俺たち、服盗まれたんじゃねーか!?」
皆の人気者、サンタのおじさん「そうじゃのwwwwww いやwwwww wwwwwすまんwwwww」
斗嘗禍遺「ツボに入ってんじゃねーか！ おやっさん！ これ結構ガチでやべーぞ！もう出ないと！」
皆の人気者、サンタのおじさん「ほほほ・・・ はー・・・はー・・・」
皆の人気者、サンタのおじさん「なんかもうこの格好のままでよくね？」
斗嘗禍遺「よくねーよ！ てめーさっき俺の格好見て悲鳴上げてたじゃねーか！ てことは・・・この格好はねーだろ！ お互いに！」
皆の人気者、サンタのおじさん「つか、なんでこんなことになったん？ 最後に衣装見たのいつじゃっけ？」
斗嘗禍遺「え？んーと・・・ クリーニング・・・ 出したときが最後？かなぁ」
皆の人気者、サンタのおじさん「で、いつ取りにいったんじゃ クリーニング屋に」
斗嘗禍遺「え？行ってねーよ おやっさん行ってくれたんじゃねーの？」
「・・・」
　　うっわ!!!!!!!!!
　　クリーニング屋かよ!!!!!
皆の人気者、サンタのおじさん「や・・・やばいぞ トナカイ君！ クリーニング屋、何時までじゃ！」
斗嘗禍遺「あと１分で閉まるぞ！」
皆の人気者、サンタのおじさん「1分!!!!!!!!!!!」
皆の人気者、サンタのおじさん「だだだだだだだ 大丈夫じゃトナカイ君！ 衣装がなくてもわわわしらはサンタ！ りりり立派に仕事を」
斗嘗禍遺「もしもしぃーーーー！ クリーニング屋っすかぁーーーー！ さーせんクリスマスの夜に申し訳ないんすけど今からいいすかーー!?」
斗嘗禍遺「おやっさん！ ぎり間に合うってよ！ いくぞぉおらあああああーーーーー!!!!!!」

〇商店街
クリーニング屋さん「よし！ あとはさっきの電話のお客さんで今日は最後だな！」
「うおぉおおぉおおーーーー!!!!!」
クリーニング屋さん「いぃぃい!? いらっしゃい！」
斗嘗禍遺「おう！ 遅くなってすまねーな！ つーかこの絵面と状況でも 「いらっしゃいませ！」ってあんたスゲーな！」
クリーニング屋さん「おうよ！ さっきの電話のお客さんだろ!? わかるよ！声の迫力的に！」
斗嘗禍遺「話が早いぜ！ で、ここに預けてた服！取りに来たんだけど！ さ！おやっさん！」
皆の人気者、サンタのおじさん「さ・・・三田じゃ！」
クリーニング屋さん「おう！三田さんねぇ！ 今日中までって言ってたのに取りに来ねぇから心配してたのよ！ ちょっと待ってな！ 取ってくっから！」
斗嘗禍遺「はぁ・・・はぁ・・・ まじでいい人・・・」
皆の人気者、サンタのおじさん「そうじゃな、わしらのことは触れもせず」
斗嘗禍遺「や、フツー触れねーだろ てかこんなやばい二人来たら 逆に何も言えねーよ」
斗嘗禍遺「それなのにあの店員 嫌な顔一つせず対応してくれたな・・・」
斗嘗禍遺「・・・寝んなよ!!!!! 極度のストレスか!?」
クリーニング屋さん「お客さん！ この赤と茶色のだな！ お待たせ！」
皆の人気者、サンタのおじさん「ふがっ おーこれじゃこれじゃ サンキュー！」
斗嘗禍遺「悪かったな！押しかけて！ 閉店時間過ぎてたのにありがとよ！ っしゃ着替えんぞ、おやっさん！」
クリーニング屋さん「あ、ああ！ 当たり前だ！ ・・・もう行っちまった」

〇イルミネーションのある通り
　　いくぜぇぇええ
　　うおぉおぉおーーーー!!!
　　メリイィークリスマアーーース!!!!!
　　プレゼントだぞ！おらあああああーー！

〇イルミネーションのある通り
斗嘗禍遺「ま、間に合ったーーーーーーーー!!!!!!!!」
斗嘗禍遺「いんやぁー！ まじで危なかったな！今回！」
皆の人気者、サンタのおじさん「良かったのー！ プレゼント配り終えたぞ！」
皆の人気者、サンタのおじさん「つーか！ トナカイ君！変わりすぎじゃろ！」
斗嘗禍遺「何言ってんだよおやっさん！ ただ衣装に着替えただけだぞ！」
皆の人気者、サンタのおじさん「どこがじゃよ！ フォルムから変わっとるじゃろ!!!!」
斗嘗禍遺「うるせーな！ お前なんか老けてんじゃねーか！」
皆の人気者、サンタのおじさん「あ！確かに！ 毎年意識してなかったけど、わし、衣装チェンジして老けとるーーー！」
斗嘗禍遺「まあいーじゃねーか！ おやっさん！」
皆の人気者、サンタのおじさん「・・・ま、それもそうじゃの それにしてもあのクリーニング屋に助けられたのお」

〇イルミネーションのある通り
クリーニング屋さん「さっきの二人、ありゃ サンタとトナカイだ あいつらも大変だな！」
クリーニング屋さん「さ！俺も最後の仕事だ！ っよ!!!!!」

〇イルミネーションのある通り
　　俺はこのクリスマスツリーに宿る精霊だ！
　　普段はしがないクリーニング屋だが
　　
　　今日だけはこの
　　クリスマスツリーのイルミネーションを
　　盛り上げてんのよ！
斗嘗禍遺「だからよー、来年は雌トナカイ雇おうぜ～」
皆の人気者、サンタのおじさん「え～？なんじゃそれ ただいちゃつきたいだけじゃろ！」
　　あ！さっきの二人！（多分）
　　プレゼント、間に合ったみたいだな
　　あ～らよ！
　　俺からお前らへの
　　クリスマスプレゼントだぜ！

〇イルミネーションのある通り
「すげー！」
皆の人気者、サンタのおじさん「・・・大変じゃったが、 また来年よろしくな トナカイ君」
斗嘗禍遺「おう！おやっさん！ なあクリーニング屋に礼をしようぜ」
皆の人気者、サンタのおじさん「そうじゃね 現金なんかどう？」
斗嘗禍遺「夢ねーな！」
　　働いている人がいてくれるから
　　楽しいイベントになる！
　　
　　ハッピーメリークリスマス!!