カンパチロウ物語

下假 貴子

エピソード4ゴミナンバー1(脚本)

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〇荒れた公衆トイレ

〇埋立地
  ・・・
市役所員 前田 誠「これのせいか・・・ どげんかせんといかん」

〇個別オフィス
市役所員 前田 誠「中西茂市長・・・。 折り入って話があります。 わたくし、前田誠といいます」
市役所員 前田 誠「・・・すぅ」
中西 茂市長「──要件は」
市役所員 前田 誠「昨今、トイレが汚い場所をちらほら見る事かあります。そこで、私、立ち上がる事にしました」
市役所員 前田 誠「大崎町の埋め立て地をなくします」
中西 茂市長「ほう。面白い。 どうするのかな?」
市役所員 前田 誠「まずはトイレから綺麗にして行こうと思います」
中西 茂市長「ゴミと何の関係があるんだ?」
市役所員 前田 誠「環境か変われば世界が変わるかなって──」
中西 茂市長「分かりました。 頑張りなさい」
市役所員 前田 誠「はい」
市役所員 前田 誠「ボソッ 偉そうだな」
中西 茂市長「私は偉いんだよ」
市役所員 前田 誠「今に変えてやる」

〇埋立地
市役所員 前田 誠「どうしたら減るかな・・・」
市役所員 前田 誠「ごみ、ごみ・・・」
市役所員 前田 誠「いい事、考えたぞ」

〇荒れた公衆トイレ
市役所員 前田 誠「まずはトイレ掃除から頑張るぞ!!」
  ゴシゴシ・・・

〇公衆トイレ
市役所員 前田 誠「凄い、こんなに綺麗になった!! よし・・・早く取り掛かるぞ!!」

〇町の電気屋
市役所員 前田 誠「お願いします」
大崎町の人①「何、なんかまつりするの」
大崎町の人①「なに、なに・・・ ゴミをなくそう。さもなくば海になる」
大崎町の人①「何だこのチラシ」
大崎町の人②「あぁ、おい、どういう事だ──」
市役所員 前田 誠「うっ、こわ。 いやちょっと・・・ (どうしょう。このまま続けるか)」
大崎町の男の子①「おじちゃん頑張って下さい」
市役所員 前田 誠「ふっ・・・頑張るか──」
  それから──

〇オフィスのフロア
サラリーマン①「あ、また、テレビがついた。 壊れているのかな・・・」
サラリーマン②「あ、大隅フラッシュだよ」
サラリーマン③「何? 大崎町の事言ってる──」

〇草原の道
市役所員 前田 誠「ふっ・・・ やった──」

〇リサイクルショップ(看板文字無し)
春山 たかよアナウンサー「こんにちわ。皆さんゴミと聞いて何を思い出しますか? 普通は指定の袋に入れて決められた日にだしますよね」
春山 たかよアナウンサー「けど大崎町は違うんです。 何とリサイクルショップに出すんです・・・と、ここまでは普通なのですが・・・」
春山 たかよアナウンサー「実は・・・ 何とこのペットボトルのラベルを取って捨てなきゃいけないんですね」
春山 たかよアナウンサー「他にも必ず空になったコンビニ弁当も綺麗にして捨てて紙とビニール分けなきゃいけないんですね」
春山 たかよアナウンサー「町の人の反応はというと──」
大崎町の人①「何でゴミを分けないといけないんだよ」
春山 たかよアナウンサー「と、まあ、まだあまり認められず── でも、諦めない住人も」
大崎町の人②「いやぁ、大崎町の役場も粋な事するねぇ。俺には分かるよ・・・皆をちゃんと正したいんだと」
大崎町の人②「な、兄ちゃん。本当はそうなんだろ」
市役所員 前田 誠「はい。頑張ります」
謎の男の子①「僕、知っているよ。 本当の・・・狙い」
市役所員 前田 誠「何言ってるんだ」
謎の男の子①「僕は市長の味方だよ」
春山 たかよアナウンサー「以上、現場でした」

〇寂れた雑居ビル
カンパチロウ「ぎょぎょぎょ──」
大将「話しは聞いたぜ多方あれだろ、大崎の奴ら・・・鹿屋市を──」
大将「いらっしゃい──」
市役所員 前田 誠「ああ、それでいい、じゃあ・・・ あっ──」
市役所員 前田 誠「カンパチロウ」
  大崎町はなんやかんやでゴミの分別収集。何年もかけて世界一になった・・・。
  日本も全国で、分別しないといけない国になった。
市役所員 前田 誠「くそっ・・・」
カンパチロウ「簡単に君の思うようには行かないよ」
  酒が美味しい──

〇草原の道
  ルーモスマキシマ

〇草原の道
  NOx。
  つづく

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