異世界探偵 大魔王の依頼にて勇者の醜聞暴露(スキャンダル)承ります!

冬木柊

旅の終わり(脚本)

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冬木柊

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〇草原の道
  鏡響子とゾルは、勇者・カルサードと焔の魔法使い・リスコルを撃退し、帰途に着いた
ゾル「もう、終わったな、なにもかも終わりか・・」
鏡響子「まさか!」
鏡響子「物語は想像を絶するクライマックスと感動のラストシーンがあって物語なのですよ」
ゾル「でも、もうカルサードもいないし、人間の王もやっつけて、もうなにもないだろ?」
鏡響子「まだわたしがこの世界の半分を貰うという 最高のクライマックスが残っています!」
ゾル「なるほど・・・」
「あっ!」
鏡響子「なんでしょう? いいことがあるんでしょうかね?」
ゾル「そうなのかな」

〇霧の立ち込める森
鏡響子「えーと、 暗黒の大魔王の住処はどこでしたっけ?」
ゾル「こっちだ、響子!」

〇暗い洞窟
鏡響子「おお! 音楽も不気味になってきましたね!」
ゾル「響子、そっちは暖炉室だ、こっちだ」

〇岩の洞窟
鏡響子「こっちだね、ゾル」
ゾル「そうだ」

〇魔物の巣窟
ゾル「おお! 戻ってきた!」
鏡響子「ゾル、嬉しそうだね」
ゾル「それはそうだ、ようやく、シア・ロナージャ様の元に戻れたんだ」
鏡響子「そういえば、シア・ロナージャは?」
鏡響子「よく寝てますねー」
ゾル「シア・ロナージャ様! 憎き、カルサードをこの世界から追い払い 無事戻ってきました!」
大魔王「・・・・・。」
大魔王「探偵と使い魔か?」
ゾル「はい!、ロナージャ様! 憎きカルサードを追い払い帰って来ました!」
大魔王「そうか・・・」

〇魔物の巣窟
大魔王「使い魔よ、お前が見たものを見せてくれ」

〇魔物の巣窟
ゾル「ははっ!」

〇草原の道

〇原っぱ
鏡響子「お返しよ!」

〇草原の道
リスコル「いやああああああぁぁ!」

〇汚い一人部屋
男「うおおおおおおおおおおおお! おおおおおおっおおおおおお!」
男「うおおおわあああああああああ! おおっおおっおおっおおおおお!」
男「わあああおおおおおおおおあああ! ああああおおおおっおおああおお!」

〇住宅街
「うわわああああああああああああ! ああああおおおおっおおおおおお!」

〇魔物の巣窟
大魔王「・・・・・。」
大魔王「・・・・・。」
鏡響子「いかがですか? 暗黒の大魔王、シア・ロナージャ」
大魔王「たしかにカルサードとリスコルはこの世界からいなくなった・・・」
大魔王「・・・・・。」
大魔王「・・・・・。」
鏡響子「どうしました?」
大魔王「・・・・・。いや、、」
大魔王「もっと・・、嬉しいことかと思ったが・・ 意外にあっけないものだな・・・・・」
鏡響子「そんなものです」
鏡響子「ただ契約は成立しました! 報酬をいただきますよ」
ゾル「響子・・・ 見たことがないくらい強欲な顔してる・・・」
大魔王「・・・・・。」
大魔王「そのことだが・・、、 たしかにカルサードとリスコルはいなくなった」
大魔王「しかし、カルサードはいなくなっただけで カルサードの名誉は保たれたままだ」
大魔王「なにより醜聞暴露(スキャンダル)してない」
大魔王「・・どうだ、この世界の1/4で?」
鏡響子「えっ!?️」
鏡響子「なにケチなこと言っているんですか!」
大魔王「い・・いや、世界の半分はやはり大きい」
鏡響子「なんですかそれ!? それが暗黒の大魔王の言葉ですか!」
大魔王「い・・いや・・、それはだな・・」

〇魔物の巣窟

〇魔物の巣窟
ザドゥーガイ「ファハハハハハ! ファアハハハハハハ!」

〇魔物の巣窟
大魔王「・・ザドゥーガイ、どうした?」

〇魔物の巣窟
ザドゥーガイ「ファハハハハハ! ハーハハハ! ハハハハハハ!」
ザドゥーガイ「久しぶりだな! シア・ロナージャ! 我らの旧支配者ああああああ!!️」

〇魔物の巣窟
ゾル「・・ザドゥーガイ様!、お言葉が!」

〇魔物の巣窟
ザドゥーガイ「ファハハハハハ! カルサードとリスコルがいなくなった この世界!」
ザドゥーガイ「シア・ロナージャ! お前を殺せば、この俺が世界の支配者だ!」
ザドゥーガイ「こんな楽しいことがあるか!?」

〇魔物の巣窟
大魔王「うおおおおおおおおおおー!」

〇魔物の巣窟
ザドゥーガイ「ファハハハハハ! もうお前に用はない! さっさとくたばりな!」

〇魔物の巣窟
ゾル「・・・・・。」

〇魔物の巣窟
ザドゥーガイ「ファハハハハハ! 女! どうした! なにか不満か!?」
ザドゥーガイ「ファハハハハハハハハ!」

〇魔物の巣窟
鏡響子「・・・・・。」

〇魔物の巣窟
ゲルフォート「フフフフフ・・・」
ゲルフォート「ザドゥーガイ様ご注意を・・・ あの女は炎や魔法を弾き返します」
ザドゥーガイ「そうか、どういうことだ?」
ゲルフォート「あの女は不思議な鏡を使い どんな炎や魔法もあの女には無効」
ゲルフォート「しかし・・・」
ゲルフォート「ザドゥーガイ様の強い両腕でじっくりと 絞め殺せばいいのです」
ザドゥーガイ「ハハハ!ハハハハハハ! そういうことか!!️」

〇魔物の巣窟
ゾル「・・・・・。」

〇魔物の巣窟
ザドゥーガイ「ファハハハハハ! 女! なにか言いたいことでもあるか!?」
ザドゥーガイ「ファハハハハハハハハ! ハハハハ・・・」
ザドゥーガイ「ファハハハハハハハハハハハ!!️」

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