急に女の子になってしまった時の問題点を見つけよう(脚本)
〇散らかった居間
とりあえず、田中に対してだけだが本認証明が出来た。
しかし、問題はまだまだ山積みである。問題を見つけたそばから解決していっても間違いでは無いが・・・・・・
良「問題の洗い出しからやるぞ。問題をある程度見つけたら優先順位をつけて優先順位にそって解決していく」
良「少しでも問題があると思ったことは言ってくれ」
田中「はいっ! りよー先輩が可愛すぎます」
良「わかる!! じゃない!なんでも言っていいけどそんな場合じゃないんだよ!」
田中が素早くしゃがみ込む。それに合わせて良の小さく可愛らしい手が田中の身体にずびしっ!とツッコミを入れた
田中「うんうん。やはりりょー先輩だ。 とりあえず、服や下着類はどうにかした方がいいかと思いますけど」
良「急にまともになると怖いんだが・・・ まぁ確かに・・・ジャージはヒモのおかげでなんとかなってるけど他の服はそうもいかないか」
田中「あと、そんだけ可愛い子が可愛い服きたらどうなるか純粋に興味ありって感じで・・・」
良(・・・とてもよくわかる)
田中「りょー先輩が黙ってる時は大体俺と一緒の意見なんで・・・嬉しいですよ!」
良「ノーコメントで・・・」
田中「・・・ところで、その身体・・・胸は・・・?」
良「・・・若干ある・・・と思う」
田中が凄くいい笑顔でサムズアップしてくる。いや、別に大きくなくていいし・・・ブラとか付け方わからないから要らないし
田中「とりあえず、服装と下着類は今のところ最重要ってことにしときますね」
こうして、メモの1番上にでかでかと『服!!!』と書かれるのであった。
〇散らかった居間
良「次は・・・の前に付き合わせて悪いな。 田中だけでもボドゲやりにいってもいいんだぞ?」
田中「りょー先輩と遊びたかったんで、こっちの方が目的は果たせてるんで気にしないでください」
良「ありがたいけど・・・いや、うん。ありがとう」
身体が女性になったせいなのか、こう言った言葉に少しときめいてしまいそうになる自分がいる。
田中「それにこんな美少女絡みの面白いこと首突っ込まないほうがむりってもんですよ!!」
良「落差が凄い!風邪ひきそうだよ!でもありがとう!田中は永遠に友達で後輩だよ!」
良「はぁ、とりあえず・・・ ワンクッション置いたし敢えて触れなかった仕事も問題としてあげとくな」
田中「リモートワークにも限界ありますからね・・・ あとは買い物とか生活も不便になるわけで」
良「・・・病気になったり怪我したら保険使えるんだろうか・・・そもそも今の俺に国籍やら戸籍はしっかり存在してくれているのか」
田中「今の状態だとりょー先輩、間違いなく児童養護施設に引き取られますね」
良「そう・・・なるよなぁ・・・そして、俺は行方不明扱いと・・・」
そこに落ち着くのであればそれはそれでいい。いいのだが・・・
良「・・・児童養護施設がどんなところかわからないけど・・・オレを子ども扱いするのは間違いないよな」
田中「・・・間違いなくそうなります。 りよー先輩が何が言いたいか俺には痛いほどよく分かります!」
良「・・・残り3ヶ月。少なくとも3ヶ月はオレは子どもにはなれない!!」
〇散らかった居間
良「ふぅ・・・こんなもんか」
その後、色々とふたりして考えた結果、おっさんとしての良は本日をもって失踪することとなった。
社畜としてかなりコキ使われ、会社に対してのウラミツラミを手紙にして机の上に置く。これでブラックな会社が変わると嬉しい
更に家族に宛てた手紙も数枚書いた。
元に戻れる保証もないし、最後の別れの手紙だと思うとかなりの量になってしまった
メールでもいいかと思ったが
田中「りょー先輩の手首のスナップが無くならなかったのと同じで筆跡は同じだと思うんで」
と微妙に気持ち悪いことを言っていたが、田中の言う通り筆跡は同じだった
直接サヨナラを言うことは出来ない・・・言ったとしても理解して貰えないと思うので、直筆の手紙を提案してくれた田中に感謝だ
田中「もどりました。こっちは終わりましたよ」
良「お疲れ・・・というか田中はオレの部屋に私物を持ち込みすぎ」
田中「イーじゃないですか。ボドゲはりょー先輩としかやらないし」
田中「これで押し入れも空いたし、隠れるスペースできましたね」
良「・・・田中・・・大事な話がある」
田中「え?いきなりなんすか?」
田中には失踪中はこの部屋の押し入れやら屋根裏あたりに隠れてやりすごすと説明していたが・・・スペースが圧倒的に足りない
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衝撃の設定と、田中くんの偽らざる本音の2本軸で、お話がどんどん面白い方向に転がっていってますね!ラスト、シリアスな空気感になったと思ったら、まさかそんなオチww