〇魔界
須郷 大樹「そういえば・・・四界獄だったか？重くもなく軽くもない罪を犯した奴が落とされるんだったか？」
田島 雅彦「ああ！」
須郷 大樹「ってことはやっぱり、あんたらも罪を犯したってことか？一体どんな罪を犯したんだ？」
田島 雅彦「俺は少しだけ人を殺めちまってよ・・・」
須郷 大樹「えっ!?」
須郷 大樹「す、少しだけって何人だよ・・・？」
田島 雅彦「40人・・・」
須郷 大樹「地獄軽いな!!」
加藤 学「僕は、盗み食い！」
須郷 大樹「地獄重いな!!」
田島 雅彦「俺は、自分でいうのもなんだが札付きの悪でな・・・毎日毎日喧嘩三昧だったんだ・・・」
田島 雅彦「２ヶ月前に報復に来た不良グループを返り討ちにしたんだが、その時に手が滑っちまったんだ・・・」
須郷 大樹「明らかに手が滑ったレベルを超えてるぞ・・・一体何したんだよ・・・」
田島 雅彦「さすがに一人で40人は相手にできねぇからな」
須郷 大樹「そりゃそうだ・・・」
田島 雅彦「だから爆弾を作った！」
須郷 大樹「は!?」
須郷 大樹「ば、爆弾!!?やっぱり手が滑ったどころの話じゃないだろ!?てかどうやって作ったんだよ!!」
田島 雅彦「その場のインスピレーションに任せてたらなんかできちまった!!」
須郷 大樹「お前のインスピレーションすげぇな！」
田島 雅彦「一人じゃなかったからな!!一人でできないことでも41人で力を合わせればなんとかなる!!」
須郷 大樹「それもう仲間だろ!?」
須郷 大樹「で？爆弾作ったあとはどうしたんだ？」
田島 雅彦「もちろんその爆弾で正々堂々戦ったさ!!」
須郷 大樹「・・・正々堂々・・・」
田島 雅彦「だが・・・爆弾のスイッチを入れようとして重大な事実に気づいてな・・・」
須郷 大樹「重大な事実？」
田島 雅彦「その爆弾、スイッチが２つあったんだが。両方とも起動のスイッチで、停止のスイッチがなかったんだ・・・」
須郷 大樹「馬鹿だろ!!」
田島 雅彦「一緒に作ってた40人が俺に爆弾のスイッチを入れさせないようにわざとしたんだろう・・・」
田島 雅彦「停止のスイッチがなきゃ俺がスイッチを押さないと思ってな」
須郷 大樹「一緒に作るのを止めるか、でなきゃ両方停止のスイッチにしとけ!!!!」
田島 雅彦「けど俺はあいつらの優しさに気づかずスイッチを押しちまった!!」
須郷 大樹「いやそれは別に優しさとかじゃなかったんだと思う・・・」
田島 雅彦「もちろん俺もすぐに後悔した!!」
田島 雅彦「けどスイッチ押しちまったあとだからタイマーは既に動き出してる」
田島 雅彦「爆弾は一年後に爆発しちまう!!」
須郷 大樹「長えな!!!」