死因②(脚本)
〇魔界
加藤 学「次はボクのターンだ!」
田島 雅彦「おう、頼んだぜ!!」
加藤 学「任せてくれ!」
須郷 大樹「いや、もう別にいいよ・・・どうせくだらない話だろ?」
加藤 学「そんなこと言わずに聞いてくれ」
須郷 大樹「だって死因、盗み食いだもんな」
須郷 大樹「・・・・・・盗み食い?・・・盗み食いで死んだ?」
加藤 学「気になってきたようだね!」
須郷 大樹「・・・・・・いや、なってねぇ・・・」
加藤 学「あれは3ヶ月前のこと・・・」
須郷 大樹「・・・・・・」
加藤 学「僕はいわゆるガリ勉というやつでね。小さな頃から勉強ばかりしていた」
加藤 学「それこそ三度の飯より参考書が好きでね。小学校の時なんかは先生に──」
加藤 学「夏休みの宿題少なすぎません?この倍は増やしましょう!」
加藤 学「というほどだったんだ!」
須郷 大樹「どんだけ好きなんだよ・・・宿題増やしてくれとか言ってたら、クラスのやつに怒られるだろ、普通」
加藤 学「それはない!なぜなら彼らの宿題も僕が頼み込んでやらせてもらったからだ!!」
須郷 大樹「もうそこまでいくと病気だな!!」
加藤 学「僕がなぜここまで勉強が好きかというとだね。あれは僕が保育園の頃・・・・・・」
田島 雅彦「・・・・・・なあ、いつまで続くんだ?これ」
須郷 大樹「・・・いるよな。結論から述べずにダラダラと1から説明するやつ・・・」
加藤 学「失礼だな君たち!せっかく雅彦くんのターンの時に君達に聞かせる内容を必死にかき集めたのに!!」
田島 雅彦「俺の友情ばなしのときにそんなこと考えてやがったのか!!」
加藤 学「仕方ないだろ!僕の死因なんて君みたいにインパクトがあるわけじゃない!!こうでもしないと数秒で話が終わってしまうんだ!」
須郷 大樹「自覚はあったんだな・・・で?結局盗み食いってなにがあったんだ?」
田島 雅彦「結末なんて簡単だ!大方喉に詰まらせたとかだろ?」
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