天使との出会いそして地獄へ(脚本)
〇幻想空間
須郷 大樹「あれ?ここは何処だ?」
須郷 大樹「たしか俺ってゲームの発売日でこれから買いに行くために髪をセットしていたら目の前が真っ暗になって・・・それから・・・」
須郷 大樹「だめだ・・・おもいだせねぇ」
ケミア「混乱するのも無理はありません。まずは落ち着いてください」
須郷 大樹「うお!」
須郷 大樹「何だ、お前!?天使!?」
ケミア「はい、私は天使のマリア・ヌーベル・ケミアです」
須郷 大樹「・・・マヌケ?」
ケミア「ぶちのめしますよ!!!!!!」
須郷 大樹「わ、悪かった・・・それより・・・」
須郷 大樹「天使なんて初めて見た・・・てか!!天使って!!じゃあ、なにか?俺は死んだとか言うんじゃねぇよな!?」
ケミア「その通りです。あなたは死にました」
須郷 大樹「どういうことだ!!俺は家にいたんだぞ!!どうやって死ぬんだ!!」
ケミア「詳しく説明します。ですからどうか落ち着いて」
須郷 大樹「わ、分かった。怒鳴って悪かった・・・説明してくれ」
ケミア「ごほん・・・まずあなたの死因についてですが・・・」
須郷 大樹「なんだ?心臓発作か?殺人?」
ケミア「熱中症です」
須郷 大樹「・・・」
須郷 大樹「はぁっ!?熱中症!?真冬に!?ドライヤー使ってただけだぞ!?」
ケミア「そのドライヤーが原因です。なんやかんやあってドライヤーの熱が体に溜まるようにした──もとい溜まったんでしょう」
須郷 大樹「いま、したって言わなかったか!!」
ケミア「・・・言っていません」
須郷 大樹「今の間はなんだ!?今の間は!?」
ケミア「とにかくあなたは熱中症で死にました。それは事実です」
須郷 大樹「まじかよ・・・そんな間抜けな死に方したのか・・・」
ケミア「ショックを受けるのは分かります。ですが人生とは何が起こるのか分かりません」
ケミア「こんなことで!?って思うような死に方をする人もいれば・・・」
ケミア「どんな完璧で天才で超絶美少女の天使でもミスをするように♪」
須郷 大樹「はっ?」
ケミア「ですが私は信じています!人は許すことのできる人物だと!罪を憎んで天使を憎まず!です♪」
須郷 大樹「・・・・・・」
ケミア「あなたに謝らなければなりません!」
須郷 大樹「・・・・・・何を?」
ケミア「間違えちゃった♡」
〇幻想空間
須郷 大樹「間違えたってなんだよ!?」
ケミア「申し訳ありません。本来は別の人を連れてくるはずだったんですが、あまりに似ていたので間違えました」
須郷 大樹「クソぉ!!どいつと間違えたんだ!?俺と似てるからには美形なんだろうな!?」
ケミア「(笑)」
須郷 大樹「何がおかしい!!!!!!」
ケミア「い、いえ、なんでもありません」
ケミア「間違えたのはこの人とです」
「ゴリラの大樹くんです♪」
須郷 大樹「人間ですらねぇじゃねぇか!!!!」
ケミア「大樹くんは動物園の人気者。時には飼育員に媚を売り、観光客に媚を売り、メスの背中を追いかける・・・」
ケミア「それなのにオヤツにバナナすら貰えない。太ったという理由で・・・搾取する者とされるゴリラ。これが労働の闇!?」
須郷 大樹「やかましいわ!!健康に気を使ってたんだよ!! てかそんなことどうでもいい!!どうしてくれんだ!!」
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声に出して笑ってしまいました🤣
キレのある鋭いツッコミにハマってしまいました🙌