〇商店街の飲食店
椰子草（乾燥体）「お久しぶりになります 椰子草（乾燥体）です」
アシ子「アシ子でーす！」
椰子草（乾燥体）「今回は、ボイス入り作品がネタということで」
アシ子「フルボイスでお届けしまーす！」
椰子草（乾燥体）「ですが、主に『めんどうくさい』という理由から、声の調整はいたしません」
アシ子「なので、時々ゆっくり解説みたいになるかもしれないけど、スルーでお願いしますね！」
椰子草（乾燥体）「それでは」
アシ子「行ってみよー！」

〇黒

〇カウンター席
椰子草（乾燥体）「アタクシは、フルボイスで作るのが前提の『VOICE』というシリーズをやろうと思ってるのですが」
椰子草（乾燥体）「これはYoutubeにタップ作品をいくつか上げてみて、動画はやっぱり音声があったほうが映えるな、と思ったのがきっかけです」
アシ子「込み入ったセリフだと目で追いきれない時もあるしね」
椰子草（乾燥体）「ええ、あと流し読み程度でも最後まで読んでもらえるかもしれない、という打算もありますが」
椰子草（乾燥体）「なにより、公式でボイス化された作品がよかったので、自分でもやってみたくなったのですよ」
アシ子「コンテストで賞とってボイス化してもらうなんて、可能性低いしね」
椰子草（乾燥体）「ま、そうなんですけども・・・」

〇ケーキ屋
アシ子「ボイス作品ってけっこう多いのかな？」
椰子草（乾燥体）「そうでもないようです、 『ボイス』で検索しても10作品ぐらいしかヒットしませんし」
アシ子「そうなんだー 意外だね」
椰子草（乾燥体）「まあ、手間が増えますしね。それに──」
椰子草（乾燥体）「作品によっては難易度が高い場合があるので」
アシ子「どういうこと？」
椰子草（乾燥体）「声を入れる場合に、手軽なのは読み上げソフトなどを使用することですが」
椰子草（乾燥体）「読み上げソフトは、強い感情を表現するのがなかなか難しいのですよ」
椰子草（乾燥体）「特に、「怒り」とか」
アシ子「叫んだりするのが苦手ってこと？」
椰子草（乾燥体）「はい、例えば──」
女の子「バカ！　キミのことなんて大っ嫌い!!」
椰子草（乾燥体）「今のが無調整の場合」
アシ子「うーん、ちょっと棒だね」
椰子草（乾燥体）「次が、がんばって調整した場合──」
女の子「バカ！　キミのことなんて大っ嫌い!!」
アシ子「うん・・・ すこしはよくなったかな？」
椰子草（乾燥体）「絶叫系のセリフは特に難しいですね。 どうしても力強さに欠けるので、作品のクオリティを下げてしまいかねないですし」
アシ子「人の声でやれば解決するのかな？」
椰子草（乾燥体）「そのツテと費用があれば、というところでしょうか」
アシ子「ボッチな乾燥体さんには敷居高いね！」
椰子草（乾燥体）「自分で吹き込めばなんとかなるかと実験してもみましたが」
椰子草（乾燥体）「クオリティを考えると、ハードへの投資も必要なので、躊躇しますね」

〇店の入口
椰子草（乾燥体）「アタクシが使用しているのは主にVOICEVOXとCoefontになりますが」
椰子草（乾燥体）「VOICEVOXはかなり細かい調整が可能なのですが、少年とか男性ボイスは少なめですかね」
椰子草（乾燥体）「Coefontは、中高年の素材が多くありますが、調整できる範囲は少なめです」
アシ子「それぞれのいいとこを組み合わせて使ってるんだね」
椰子草（乾燥体）「ええ、それにこちらが何もしなくても、意外にいい演技してくれる場合もあるので」
椰子草（乾燥体）「うまくはまれば、作品がしまりますね」
アシ子「ちなみに『VOICE』のシリーズは、タップノベルクリエイターが一般公開されたら第二弾が出せまーす」
椰子草（乾燥体）「基本的に流行りを無視したしんみり・しっとり路線になります」

〇黒

〇商店街の飲食店
椰子草（乾燥体）「というわけで今回はボイス作品について話してきましたが」
アシ子「個人的にはもっともっと増えていくといいなと思ってまーす」
椰子草（乾燥体）「それではお付き合いくださりありがとうございました」
アシ子「またねー」