断罪対象である妹を助けたら百合と薔薇が咲いたっぽい

隍沸喰(隍沸かゆ/おかゆ喰)

14話 スーツで登場(脚本)

断罪対象である妹を助けたら百合と薔薇が咲いたっぽい

隍沸喰(隍沸かゆ/おかゆ喰)

今すぐ読む

断罪対象である妹を助けたら百合と薔薇が咲いたっぽい
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇貴族の部屋
ヘン・ミュー「おはようございます、お嬢さま」
エウレット・ヘヌシアン「おはよう」
ヘン・ミュー「今日からまた魔法学校に通うことになるんですよね。つかの間の休みでした」
エウレット・ヘヌシアン「それも、最悪な休みだったわ。長期休暇中ににはあの女のことを考えなくて済むと思っていたのに・・・」
エウレット・ヘヌシアン「ワヌゥレンとも顔を合わせづらいわね・・・」
ヘン・ミュー「本当にその格好で行かれるんですか?」
エウレット・ヘヌシアン「制服は任意だし、子供っぽいから、こっちの方がいいわ。変かしら?」
ヘン・ミュー「いいえ! とてもかっこいいです!」
エウレット・ヘヌシアン「そろそろ行かなくちゃね」
ヘン・ミュー「お見送りいたします」

〇結婚式場の前
◆◆◆「あれは例のヘヌシアン公爵家の馬車じゃないかしら?」
◆◆◆「国一のクズ男に振られて、どんな顔をして来るのか見ものですわ」
「なんて美しいのかしら・・・」
「あの服は何? 見たことがないわね。どこのお店のものかしら?」
「・・・本当に振られたのかしら?」
キャラバスティン・エンドンテ「エウレット・・・!!」
エウレット・ヘヌシアン「何か用?」
キャラバスティン・エンドンテ「貴様がレバノスタン卿に何か言ったのだろう!? 貴様のせいで俺は国中の笑い者だ・・・!!」
エウレット・ヘヌシアン「知らないわよ。用はそれだけ? もう行くわ」
キャラバスティン・エンドンテ「待て!!」
エウレット・ヘヌシアン「うっ・・・」
キャラバスティン・エンドンテ「アゥルペロがあれから会ってくれないんだ、貴様のせいなんだから、アゥルペロに俺と会うように頼め!!」
エウレット・ヘヌシアン「な、何で私が・・・っ」
ワヌゥレン・シィゼルヴェン「おい、その辺にしておけ。キャラバスティン卿、女性に手を上げるなんて見苦しいぞ」
エウレット・ヘヌシアン「ワヌゥレン・・・ありがとう」
ワヌゥレン・シィゼルヴェン「・・・・・・」
エウレット・ヘヌシアン「あ!」
エウレット・ヘヌシアン「・・・・・・」
◆◆◆「キャラバスティンさまぁ〜♡」
キャラバスティン・エンドンテ「・・・君だけが僕の味方だよ。僕の天使♡」
◆◆◆「まあ、キャラバスティンさま・・・♡」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「ん? 何だかドブ臭いわね」
キャラバスティン・エンドンテ「アゥルペロ、僕に会いに来てくれたんだね! 僕も君に会いたかった、君を想うと夜も眠れなかった・・・!!」
アゥルペロ・ミルス・レバノスタン「くっさっ・・・!!」
キャラバスティン・エンドンテ「アゥルペロ・・・君は照れ屋さんなんだね♡ そんなところも好きだよ♡」
キャラバスティン・エンドンテ「ん〜・・・」
キャラバスティン・エンドンテ「ぐ、ぐええええええ──ッ!!」
キャラバスティン・エンドンテ「だ、誰だ貴様!! なぜ邪魔を──」
◇◇◇「護衛を任された者です。ドブがお嬢さまに近寄ったら、容赦するなと言われています。二度と近寄らないでください」
キャラバスティン・エンドンテ「くっ・・・」
◆◆◆「何ですのあれは。本当にクズですわね」
キャラバスティン・エンドンテ「・・・く、くそが!!」
エウレット・ヘヌシアン「・・・・・・何なのよ」
エウレット・ヘヌシアン「護衛・・・? 何さまよ。私からキャラバスティンを奪うために何でもした女のくせに!!」

〇ファンタジーの学園
エウレット・ヘヌシアン「ヘン、聞こえる?」
  お嬢さま?
  何かあったんですか?
エウレット・ヘヌシアン「レバノスタン卿が登校していないみたいなの、調べてくれる?」
  この間レバノスタン家が侵入されたばかりですし、騎士団の仕事がお忙しいだけでは?
エウレット・ヘヌシアン「そうなのだとしても、おかしいのよ。”例の男”は姿を消したのに、侵入者が捕まったって言う噂もない」
エウレット・ヘヌシアン「それに、”例の男”を追った後のレバノスタン卿の行方を知る人がいないの」
  飛行艇で追っていた時のことですね。知らせた後どうなったのでしょう。”例の男”から連絡は来ていません
エウレット・ヘヌシアン「私たちと手を切った、だけならいいけど。警戒はしてもいいと思うのよ」
エウレット・ヘヌシアン「侵入者が姿を消した後、すぐに”排除した”と言う噂が広まらない」
エウレット・ヘヌシアン「そしてレバノスタン卿は学校に来ない・・・」
  侵入者が捕まえられずに追っているだけでは?
エウレット・ヘヌシアン「だとしたら、騎士団を動かさないことがおかしいわ。侵入者は必ず排除しないといけないらしいし?」
エウレット・ヘヌシアン「それに、侵入者が捕まっていないのなら、町の人に警戒するように伝えるはずなのにそれもない」
エウレット・ヘヌシアン「何かあるわ。情報ギルドに向かって、レバノスタン卿の行方を調べてほしいと伝えてくれる?」
  かしこまりました
ワヌゥレン・シィゼルヴェン「・・・・・・」
ワヌゥレン・シィゼルヴェン(ルゥラッハの居場所か・・・ 確かにあいつ、どこで何してんだ)
ワヌゥレン・シィゼルヴェン(あの女なら知ってそうだけど・・・)
ワヌゥレン・シィゼルヴェン「・・・聞きに行くかー」

次のエピソード:15話 お話ししましょう

成分キーワード

ページTOPへ