おわりのはじめり(脚本)
〇美しい草原
案内人「レよU″〆レ)@木寸へようこそ──!」
案内人「勇者様には、これから魔王討伐のため旅に出ていただきます」
案内人「「どうして俺なんかが勇者に?」 ・・・って、聞かれてもなぁ」
案内人「あなたは勇者、私は案内係」
案内人「そういう設定なんです」
案内人「細かいことは抜きにして、 さっそく悪者を退治しに行きましょう」
案内人「そうだ! 大事なことを言い忘れていました」
案内人「勇者様の残基は・・・」
案内人「無限∞です!」
案内人「ですので、何回でも生き返ることができます・・・!」
案内人「いいなー、うらめしいなー」
案内人「何回も、何十回でも」
案内人「何百回でも、何千回でも」
案内人「何億、何兆、何京回でも・・・!!」
案内人「遠慮なく死んでもらって結構ですからね!」
案内人「え? 我々NPCはそんなことできませんよ〜」
案内人「勇者様はHPが0になるとレよU″〆レ)@木寸にリスポーン」
案内人「すなわち戻ってくることができるので」
案内人「めげずに魔王討伐にチャレンジしてくださいね♪」
案内人「なんべん死んだところで記憶は引き継がれますので、ご安心を」
案内人「なぜ「逃げる」を選択するのですか?」
案内人「そんなに死ぬのが嫌ですか!?」
案内人「痛いのが嫌ですか!?」
案内人「無駄ですよ、無駄」
案内人「勇者様は、村のみんなのためにストーリーを進める使命があるのです」
案内人「でないと、一生このレよU″〆レ)@木寸から出られませんよ・・・?」
案内人「それでもいいんですか? 嫌ですよね?」
案内人「私だって好きでこんなことしてるんじゃないんですよ」
案内人「勇者様がストーリーを進めない限り、私はここで同じ内容を案内し続けないといけません」
案内人「っていうか、ぶっちゃけ勇者に選ばれるとか不幸過ぎません?」
案内人「何のために戦うんですか、あなた」
案内人「「正義」? この村になんの思い入れもないのに?」
案内人「安直だなー」
案内人「いや、単なる馬鹿か」
案内人「ご自分が生贄の勇者だということを、お分かりではないんですね」
案内人「ああ、なんと憐れな勇者様──!!」
案内人「その身を呈して、我々をお救い下さい!」
案内人「さもなくば──・・・」
案内人「さもなくば、我々も同じ動作を続けることになります」
案内人「あなたが動かない限り、 傷つかない限り──」
案内人「半永久的にこの地に縛られ続けるのです・・・」
案内人「・・・分かっていただけましたか」
案内人「我々は、決められたルール盤の上で 賽(さい)を投げ続けるしかないのです」
「何回死んでも生き返る」と言われた場合、「何回も死ぬ」と受け取るか、「何回も生きる」と受け取るかでモチベーションは違ってくるけど結果は同じという。案内人が既にどんよりしちゃってるし、無限にループするならはじまりの村であると同時におしまいの村でもあるから無意味なのですね。チーン。
自分としては、人生 歳とっていくばかりで
なに一つ始まっていない感じですね…
無常の無限ループに入ってます
刺さるなぁ〜
合掌😅
タイトル表記、そしてこのRPGのお約束的な設定、特定の世代には深く突き刺さるストーリーですね!案内人さんの切なる言葉、これも設定されているモノなのか否か考えてしまいました