断罪対象である妹を助けたら百合と薔薇が咲いたっぽい

隍沸喰(隍沸かゆ/おかゆ喰)

11話 お茶でもしながら話そう(脚本)

断罪対象である妹を助けたら百合と薔薇が咲いたっぽい

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〇暗い廊下
エレエレ・テンテンポム「まさか、こんなところに隠れているなんて・・・確かに身を隠すにはいい場所なのかもしれませんけど・・・」
エレエレ・テンテンポム「ルゥラッハさま?」
エレエレ・テンテンポム「顔色が良くないですよ。後は我々に任せて外に出ていてください」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「大丈夫だ・・・少し考え事を」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン(よりによって何でこの場所に・・・苦しんでいたあの子の姿を思い出す)
ルゥラッハ・オル・レバノスタン(俺を見つけて、まるで救われたかのように笑った笑顔を思い出す 助けてやれなかった・・・泣かせてしまった。謝らせてしまった)
エレエレ・テンテンポム「ルゥラッハさま?」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「大丈夫だ」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「行こう」

〇英国風の部屋
エレエレ・テンテンポム「誰もいません」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「逃げたのなら、配置した騎士から連絡が来るはずだ」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「この部屋にいるんだろう? 俺はお前を始末しにきたんじゃない」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「出てきてくれ。頼みがあるんだ」
ゲルホウス・クウザン「・・・・・・頼みとは?」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「お前がゲルホウス・クウザンか?」
ゲルホウス・クウザン「そうだ」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「俺はルゥラッハ・オル・レバノスタン。テルヌンドの王と話したい」
ゲルホウス・クウザン「敵国の騎士が、王に会って何を話すんだ?」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「・・・ひっこしの相談に乗ってほしいんだ」
ゲルホウス・クウザン「主があの公爵令嬢を見逃した理由がわかった。レバノスタン家は危険・・・」
ゲルホウス・クウザン「ん?」
ゲルホウス・クウザン「ひ、ひっこしの相談?」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「テルヌンドに移住したいんだ」
ゲルホウス・クウザン「・・・・・・????」
ゲルホウス・クウザン「は、はい!?」
エレエレ・テンテンポム「すみません、主が突然で・・・バカなんです」
エレエレ・テンテンポム「そちらに引っ越すことを帝国側が許すわけがないので、そちらの王様に助力していただきたいんです」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「バカって言ったか?」
エレエレ・テンテンポム「言いました?」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「とぼける気か」
ゲルホウス・クウザン「あ、あの、私はどうしたら・・・」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「王さまと連絡が取れるか? 行ってもいいか聞いてくれ。お前たちが帝国に侵入するルートからこっそり出たい」
ゲルホウス・クウザン「こ、これは何かの作戦なのか・・・? 主に連絡していいものか・・・」
エレエレ・テンテンポム「ルゥラッハさま、喉が渇いてませんか? 水筒にお茶を入れて持ってきましたよ」
ルゥラッハ・オル・レバノスタン「ああ、飲む。ゲルホウスさんも飲むか?」
ゲルホウス・クウザン「え、あ、はい!!」
ゲルホウス・クウザン「い、居座る気だああああ・・・ 連絡するまで帰れないかも・・・主いい」

〇黒

〇王宮の入口
「おかえりなさいませ、王」
ビャラム・ヨイワーン・テルヌンド「貴様らああああああッ!! 今すぐ戦闘の準備をしろ──ッ!!!!!!」
◇◇◇「・・・え?」
ビャラム・ヨイワーン・テルヌンド「聞こえなかったか!! 今すぐに、全兵を集め戦闘準備に入れ──ッ!!!!!!」
ビャラム・ヨイワーン・テルヌンド「帝国の兵器──レバノスタン家の特級騎士が今からこちらに訪問する!!」
ビャラム・ヨイワーン・テルヌンド「何が目的かはわからないが、何かあった時すぐに対応できるように万全の準備をするのだ!! 敵を侮るなよ!!」
◇◇◇「た、大変なことになったぞおお・・・!!」
◇◇◇「急げお前たち、今すぐ配置に付け──!!」
テツナ・テカ「ふーん・・・なんか面白いことが起こりそうだな」
テツナ・テカ「お前もそう思うだろう?」
フィガロ・パズテカ「・・・・・・」
フィガロ・パズテカ「何かが起こる前に、国に帰るぞ」
テツナ・テカ「つまんない堅苦しい そんなこと言わずに見ていこうぜ」
フィガロ・パズテカ「こんなところまで来て、お前はいったい何がしたいんだ」
テツナ・テカ「うっるせ」
テツナ・テカ「しつこすぎて帰る気が失せるぜー」
フィガロ・パズテカ「ま、待て!! ・・・テツナ!!」

次のエピソード:12話 王さまへの手土産

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