〇大衆居酒屋
カナコ「ねぇケンタくん、 お友達まだぁ？」
ユカリ「ちょっと、遅くない？」
ケンタ「うーん、もうすぐ着くと 思うんだけどなー」
　　・・・ま、無理もないか。
　　去年、ユウキにはだいぶ
　　恥をかかせたし・・・

〇大衆居酒屋
ケンタ「・・・あ、来た来た！ 俺の友達！」
去年のユウキ「はじめましてー ユウキでーす」
女の子1「・・・・・・」
女の子2「・・・・・・」
女の子1「ケンタくん、やめてー」
女の子2「そうよ、 コンパに連れて来ないでよ、 あんなデブ・・・」
ケンタ「え・・・ でもアイツはあれで、 いいヤツだし・・・」
女の子1「いやいや、無理無理・・・」
女の子2「んもぅー、 あたしにはやっぱ ケンタくんしか見えなーい・・・」
女の子1「あたしもー・・・」
ケンタ「えっ・・・・・・」
　　・・・
　　えっへっへっへっへっ・・・・・・

〇大衆居酒屋
　　・・・
　　まっ、今日も同じように、
　　ユウキには恥をかいてもらって、
　　オイシイとこはぜんぶ俺が・・・
　　ってもう！ホント悪い男だなー、
　　俺ってヤツは！
ユウキ「お待たせー」
カナコ「うわ・・・」
ユカリ「・・・ステキ・・・」
ケンタ「・・・え？ お前・・・ユウキ？」
ユウキ「そうだよ」
ケンタ「で、でもお前・・・ 去年は・・・」
ユウキ「あぁ、変わっただろ？ ダイエットして、 18キロ減量したんだ！」
カナコ「すごーい！」
ユカリ「尊敬しちゃう・・・」
カナコ「ねぇねぇケンタくん・・・ あたし、ユウキくんのこと、 好きかも・・・」
ユカリ「あたしも・・・」
　　・・・・・・・・・
　　いやいやいやいや！
　　なんだよ、この展開！
ケンタ「じゅ、18キロ減量って・・・ ユウキ、どんな手使ったんだよ！」
ユウキ「その秘密、知りたい？」
カナコ「知りたい！」
ユカリ「知りたーい！」
ユウキ「それはね・・・　 毎日の食べる量を減らして、 毎日運動を続けたんだよ！」
ケンタ「・・・はぁ？ それで誰も痩せないから 苦労してるんじゃないか」
ユウキ「誰でも痩せるんだよ！ 続ければ！」
カナコ「ユウキくん！ あたしも痩せたーい！」
ユカリ「あたしもー！」
ユウキ「よし！じゃあまずは、 １ヶ月間、お試しだ！」
ユウキ「詳しくは、ここに アクセス！」
カナコ「うん！あたしの連絡先も、 教えるね！」
ユウキ「しっかりサポートするから、 ついてきて！」
ユカリ「うん！ 一生ついていくー！」
　　・・・
　　こうしてユウキは、
　　乾杯も何もしないまま・・・
　　ふたりの女のコを
　　お持ち帰りしていった・・・
ケンタ「・・・店員さん・・・」
ケンタ「唐揚げとチャーハン、 テイクアウトで・・・」