〇学校の廊下
　　宇宙人な女６
　　ジャアアイアン「やーいやーい、猫宮のバーカ」
キャット「うう・・・・・」
アイリーン「ねこみ・・・キャットこんばんみー」
アイリーン「キャット・・・どした？」
キャット「うわーん、またジャイアアアンにいじめられたよー」
アイリーン「そっか。はい、これあげる」
キャット「何これ？」
アイリーン「これはね、"魔法のチケット"なのよ。さっき、お友達と遊んでたらたまたま見つけて、もらったの」
アイリーン「何でも願いが叶うみたい」
アイリーン「それで、あたしが使うよりもあなたの方が役に立つと思ったからあげちゃう。さ、使ってみて♪はい、どうぞ」
キャット「アバダ・ケダブラ！」
アイリーン「ちょっと待って！ハリーポッターの禁忌魔法のアバダ・ケダブラ（息絶えよ）つかわないでよ！」
アイリーン「ハリーポッター知らない人には補足が必要だし大変なんよこっちの仕事量・・・」
アイリーン「ハリーポッターの世界だったら私死んでるよ！」
キャット「これしかわかんなくて、ごめんね！」
アイリーン「それでも悪意あるよ・・・」
アイリーン「このチケットを使うと、願い事を叶えてくれるっていうアイテムなの」
アイリーン「ただし、そのお願い事は１つだけだけどね。さ、もう一度これであなたの望みを言ってみなさいな♪」
キャット「アバダ・ケダブラ（息絶えよ）！」
アイリーン「だーかーらー、やめてったらぁ!!私は死にたくないぃーっ!!!」
アイリーン「あのねぇ、普通に考えてもこの紙切れで願い事叶うわけないでしょう?!」
キャット「偽物かーい!!!」
アイリーン「本当に殺す気だったの・・・？付き合い考えよ・・・」
アイリーン「次は本当に叶うやつだよ？ほら、よく見て！ここ、"なんでも願い事が叶います」
アイリーン「ただし、代償として寿命の半分を失います？これなら冗談言えないよね？」
キャット「うんうん」
アイリーン「さ、どうぞ使ってみて♪」
キャット「アバダ・ケダブラ（息絶えよ）」
アイリーン「やめろと言ってんだろうがぁー!!!」
アイリーン「真面目にやって！」
キャット「わかちこ」
アイリーン「もういちど聞くね？キャットの願いは？」
キャット「世界が平和になりますように・・・」
キャット「戦争が無くなりますように・・・」
キャット「あと貧困も・・・・」
アイリーン「いいけど、一つじゃなくなってるね、そこからなにか一つ選んでよ」
キャット「世界を征服します！」
アイリーン「はいダメー。なんで急に魔王みたいなこと言い出すのよ！私の話聞いてた?!」
アイリーン「さっき世界平和とかめっちゃいい事言ってた中から選ぶの!!」
キャット「じゃああらゆるアイリーンを集めてキングアイリーンを作るとか？」
アイリーン「どんな変態よ！というか、そもそも私を集める必要無いじゃないの！」
アイリーン「もう最後だよ？もう一度聞くけど願いはなあに？」
キャット「アイリーンと一生親友で居られますように・・・・」
アイリーン「・・・・・・」
アイリーン「・・・・・・・」
アイリーン「ツッコみたいけどちょっと余韻ちょうだい・・・」
アイリーン「・・・・・・・」
アイリーン「泣いた、そんなの願わなくてもズッ友だから安心しーな」
キャット「ズッ友とか古くね・・・？」
アイリーン「やかましいわ！」
アイリーン「願い事は１つだけよ。慎重に決めないとね」
キャット「ええ・・・しつこい、なにこれRPGの強制イベント？願い事言わなきゃいけないの？」
アイリーン「当たり前でしょ！はい、言ってみて♪」
キャット「宇宙人に会いたい！」
アイリーン「はい、ダメー。それは無理でした。諦めてちょうだいね♪」
キャット「ええ・・・・」
アイリーン「チケット破いちゃった。チケットを破けば願い事は無効となります」
キャット「ずる、元々そんな効力が無いから破ったってこと？寿命はどうなるの？」
アイリーン「よく考えて願い事を言ってね！もう一度聞くけど願い事はなあに？」
キャット「この願い事ループから抜けたいよー」
アイリーン「何回同じことを繰り返す気なのよ！」
アイリーン「あ、よく言えたね！じゃあ私帰るね。ばいばーい」
アイリーン「じゃあね。さよなら。もう来ちゃダメよ？」
キャット「うん・・・・ん??」
キャット「あれ？アイリーン消えちゃった」
アイリーン「やっほー、呼んだー？」
キャット「あ、居た。さっきのなんだったの？」
アイリーン「さっきの？どういう事？今日キャットと話したの初めてだよ？」
キャット「え？でもさっき・・・」
アイリーン「ん～、疲れてるんじゃないの？」
アイリーン「あ、そういえばさっき願い事が叶う巻物を見つけちゃってー」
キャット「え、、、、え、、、」
アイリーン「ん？・・・ん？」
キャット「え・・・遠慮します・・・」
アイリーン「まだ、なんにも話してないのに、へんなの」