プロローグ(脚本)
〇塔のある都市外観
ここは宮ヶ峰市。
悪の組織エモーショスと
正義のヒーローエルピスレンジャーが鎬を削る街である。
〇店の入口
そしてここは街中のカフェ。
よく戦いに巻き込まれている。
ドカーン!!
ザクザクッ!!
甘咲 結葉「ああ・・・窓が・・・!!」
四島 修「戦いが終わったら何故か元に戻るとはいえ 心に来るものがあるな・・・」
二人はこのカフェの店員。
しょっちゅうこの戦いと戦いで破壊されるカフェを見届けている。
ジャルジー「ちょっと!!しっかりしなさいよ!! バッドエモーター!!」
バッドエモーター「グギギ・・・」
エルピス・キング「今だ!!」
エルピス・キング「希望の喜びが世界を救う!! ホープフル・バースト!!」
バッドエモーター「ギャアアアア!!!!」
ジャルジー「──────っ!!!! 覚えてなさい!!」
四島 修「ああ・・・ 店が・・・」
甘咲 結葉「修さん!!直ります!!直りますから!! 落ち着いてください!!」
怪物バッドエモーターが消えると同時に、
街並みも元通りになっていく。
勿論爆発に巻き込まれたカフェも元通りだ。
エルピス・キング「す、すみません!! また巻き込んでしまい・・・」
四島 修「大丈夫だけど・・・ 今度はもう少し離れたところでやってね」
エルピス・キング「分かりました!!」
エルピスレンジャーに悪気はない。
わざとではない。
ただ悪の組織エモーショスが町中で怪物を暴れさせ、街の破壊活動をしているのが問題なのだ。
街の破壊活動をしている怪物をエルピスレンジャーが攻撃する。
怪物はもっと暴れ出し、エルピスレンジャーの攻撃も激しくなる。
負の連鎖だ。
四島 修「はぁ・・・どうしたら町中で怪物を呼び出されなくなるんだろう」
甘咲 結葉「怪物ホイホイを町外れの山に置いてみたらどうですか?」
〇山並み
〇店の入口
四島 修「山か・・・いい案だけど その怪物ホイホイって何だい?」
四島 修「どこで売ってるのかな・・・」
甘咲 結葉「どこで売ってるか分かりません!!」
甘咲 結葉「あるのかも分かりません!!多分ないです!!」
四島 修「え!?」
甘咲 結葉「あったら便利そうだなって思ったんです!!」
四島 修「確かに便利そうだけど・・・」
二人がそんな話をしている所に、
一人の青年が通りかかった。
???「・・・彼らなら、もしかしたら」
???「ちょっと良いですか?」
「?」
???「あなた達に話がありまして・・・」
〇店の入口
数時間後。
甘咲 結葉「まさか引き抜きの話をされるとは・・・」
四島 修「でも場所は教えてもらえなかったね」
甘咲 結葉「まだ異動するって言いませんでしたからね」
四島 修「ただ・・・」
四島 修「あの人の目、 なんか有無を言わせない感じだったよね」
甘咲 結葉「確かに・・・」
四島 修「まぁでも、待遇は良くしてくれるらしいし 店が壊れないようにしてくれるらしいし」
甘咲 結葉「こっちにはメリットしかないですね!!」
四島 修「・・・デメリットを言わなかっただけかもしれないけどね」
四島 修「でも、新しく開店したチェーン店に店員がいないっていうのも困るからね・・・ 僕たち、転勤する?」
甘咲 結葉「まぁ・・・時給はアップしますし 良いと思いますよ」
???「受けてくれるかい?」
「ずっと待っててくれたんですか!?」
コレール「全く苦じゃなかったよ こっちも人手が増えるのは嬉しいから」
コレール「それじゃあ案内しよう ・・・僕から離れないでね・・・」
「うわああああ!?」
黒い渦が消えたときには、
そこには誰もいなくなっていた。
〇闇の要塞
甘咲 結葉「う・・・ここは?」
四島 修「本当にこんなところにカフェが・・・?」
???「ふふ、ようこそ。 自己紹介がまだだったね」
コレール「僕はコレール。 エモーショスの総帥、つまり」
コレール「悪の組織の、リーダーだよ」
「え・・・!?」
「ええええええ!?」
すっごく面白い設定ですね!ごくごく一般人の2人が、悪の組織のカフェ内で働くって、どういうことになるのか興味がそそられます!