断罪対象である妹を助けたら百合と薔薇が咲いたっぽい

隍沸喰(隍沸かゆ/おかゆ喰)

6話 糸くずをあげたら怒られる(脚本)

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〇華やかな広場
エウレット・ヘヌシアン「はあ・・・ 何であんなことをしてしまったのかしら・・・」
ヘン・ミュー「お嬢さま、お身体が冷え切っております そろそろ中に・・・」
エウレット・ヘヌシアン「好きだった・・・好きだったのよ ずっと私の味方でいてくれるって信じてたわ」
ヘン・ミュー「お嬢さま・・・」
ゲルホウス・クウザン「エウレットさま〜!!」
エウレット・ヘヌシアン「きゃあああああ!?」
エウレット・ヘヌシアン「え、あれ? クウザン卿、どうしてあなたがここに?」
ゲルホウス・クウザン「どうかお助けください、主の命令でレバノスタン家に侵入しようとしたら、見つかってしまったんです〜!!」
エウレット・ヘヌシアン「は!?」
エウレット・ヘヌシアン「わ、私に何の関係があるって言うの!?」
ゲルホウス・クウザン「あなたからの情報で主がド怒りしておりましてね」
ゲルホウス・クウザン「あなたが主に喧嘩なんて売るから・・・いい取引相手だと思っていたのに」
エウレット・ヘヌシアン「喧嘩を売った覚えはないわ・・・!! 何かの間違いよ!!」
ゲルホウス・クウザン「ならどうして、今日の侵入のことがバレているんです?」
エウレット・ヘヌシアン「し、侵入・・・? あなた侵入したの?」
ゲルホウス・クウザン「はい。あなたがくれた、新兵器の情報を詳しく調べさせてもらいました」
ゲルホウス・クウザン「”この情報を今後どう扱ってもいいわ”そう言ったのはあなたでしたよね?」
ゲルホウス・クウザン「言われた通り好き勝手に侵入しようとしたのに、しっかり待ち伏せされていました。なぜだと思います?」
エウレット・ヘヌシアン「私がレバノスタン家へ向かったから?」
ゲルホウス・クウザン「はい」
エウレット・ヘヌシアン「侵入するかもしれないとは思っていたけど、今日がその日だったなんて知らないわよ!!」
ゲルホウス・クウザン「新兵器がどれほど凄いものか、理解はしました。レバノスタン家への侵入自体、なかなか難しいものだとも気付かされた」
ゲルホウス・クウザン「われわれは帝国を侮っていたようだ」
エウレット・ヘヌシアン「・・・・・・」
ゲルホウス・クウザン「ただ・・・」
ゲルホウス・クウザン「レバノスタン家以外はそれほどでもない」
ゲルホウス・クウザン「わかりますか? あなたのくださった情報、レバノスタン家以外の情報はゴミ、いえ・・・埃? 糸くずレベルなんです」
ゲルホウス・クウザン「よくもまあそんなクソしょぼい情報で、主に交渉を持ちかけたものだ・・・」
エウレット・ヘヌシアン「・・・・・・何が言いたいの?」
ゲルホウス・クウザン「今から主に報告してきます。レバノスタン家の情報は”良かった”と。でもその他の結果は知っていますから・・・」
ゲルホウス・クウザン「この交渉は無かったことに」
エウレット・ヘヌシアン「な!?」
ゲルホウス・クウザン「あなたの身に何かが起きても、われわれは手助けできません」
エウレット・ヘヌシアン「情報はきちんと渡したわ!! その分の報酬をよこしなさいと言ったはずよ!! 持ち逃げする気だとでも言うの!?」
ゲルホウス・クウザン「糸くずを押し付けられたら糸くずを渡さなければー・・・」
ゲルホウス・クウザン「それにレバノスタン家に侵入して”良かった”のは、”新兵器がある”と言うだけの情報から、われわれが自力で見つけた結果です」
ゲルホウス・クウザン「それなのに、”新兵器がある”と言う情報だけでも許してくれた主に感謝してください」
エウレット・ヘヌシアン「はあ?」
ゲルホウス・クウザン「今後あなたを助けることはありませんが、あなたに渡した情報は取り返すことができませんから、ご自由にお使いください」
エウレット・ヘヌシアン「・・・ふん、まあいいわ」
ゲルホウス・クウザン「では、お元気で、糸くず令嬢さま」
エウレット・ヘヌシアン「チッ・・・」
エウレット・ヘヌシアン「何なのよ!! 何もかも・・・うまくいかないわ!!」
エウレット・ヘヌシアン「それもこれも全部!! あの女とあの男のせいよ!!」
ヘン・ミュー「・・・お嬢さま」
エウレット・ヘヌシアン「ヘン・・・ 私は諦めないわ」
ヘン・ミュー「はい、ついていきます」
エウレット・ヘヌシアン「ありがとう・・・でも 今日は何だか疲れたわ」
エウレット・ヘヌシアン「・・・・・・ワヌゥレン こんな時にあなたがいてくれたら・・・」
ヘン・ミュー「あの・・・気になることがあるのです」
エウレット・ヘヌシアン「どうしたの?」
ヘン・ミュー「・・・お嬢さまが気絶している間、シィゼルヴェン卿だけはレバノスタン家へ入れてもらえたんです」
エウレット・ヘヌシアン「それが?」
ヘン・ミュー「なぜ、なんでしょう シィゼルヴェン卿の言っていた”あいつ”と言う方は・・・もしかして」
エウレット・ヘヌシアン「違うわ。侯爵令嬢のことを”あの女”と呼んでいたじゃない ”あいつ”が誰なのか・・・知りたくもない」
エウレット・ヘヌシアン「・・・侵入して情報を持ってきてくれる、つもりだったり・・・なんてあり得ないわね」
ヘン・ミュー「・・・お嬢さま、あの女ではなく・・・”あの男”なのではないでしょうか?」
エウレット・ヘヌシアン「え・・・?」
ヘン・ミュー「ルゥラッハ・オル・レバノスタン卿です」
エウレット・ヘヌシアン「・・・・・・ワヌゥレンの言っていた”あいつ”が、あの男ですって?」
エウレット・ヘヌシアン「そ、そんな・・・バカな・・・ ”友だち”のために、”私”の味方じゃなくなったって言うの・・・!?」
ヘン・ミュー「・・・はい」
エウレット・ヘヌシアン「・・・・・・」
エウレット・ヘヌシアン「何よそれ・・・ そんな理由じゃ・・・憎めないじゃない」
エウレット・ヘヌシアン「・・・・・・本当に変な人だわ」
ヘン・ミュー「・・・お嬢さま」
ヘン・ミュー「大丈夫です! お嬢さまはお美しいですから、シィゼルヴェン卿より素敵な方がきっと現れますよ・・・!」
エウレット・ヘヌシアン「・・・ありがとう、ヘン あなたがいてくれて助かったわ」
エウレット・ヘヌシアン「部屋に戻りましょう お風呂の準備もお願いね」
ヘン・ミュー「もう準備してあります・・・! お身体が冷え切っておりますよ、はやく中へ・・・!」

次のエピソード:7話 狸寝入りに気をつけたい

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