砂漠の質屋

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砂漠の質屋(脚本)

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〇葬儀場
男「・・・」
  ある資産家が死んだ。
  残されたのは働く事が嫌いな息子。
叔父「これからお前一人で大丈夫なのか?」
男「親父がたんまり資産を残してくれましたんで、大丈夫ですよ、叔父さん」
会社の部下「会社のことは我々にお任せ下さい」
男「ああ、頼んだよ 僕は働くことが嫌いでね」

〇豪華な部屋
男「あははは ユカイ ユカイ」
男「口うるさい 親父も死んで 金も使い放題 サイコーじゃねーか!」
  しかし・・・
  そんな生活が長く続くハズもなく

〇城のゴミ捨て場
男「そんな・・・」
  男の資産は親戚に騙しとられ
  会社はのっとられた
  金を失った男は
  働くこともせず
  家にあるモノというモノを質屋に入れて
  食い繋いだ

〇リサイクルショップ(看板文字無し)
ターコ「クゥン」
男「すまないターコ」
質屋「動物は引き取れないんですがね・・・ でもあんたはお得意様だし・・・ 親父さんにも世話になった」
質屋「私がワンちゃんを飼うということで 引き取らせて貰います でもそんなに高い金は渡せませんよ」
ターコ「キャンキャン💕」
男(え? 喜んでないか? ターコ・・・)
  こうして男は
  愛犬と引き換えに
  わずかな金を手にした

〇ネオン街
  こうしてすべてを無くした男は
  ただ 当て所もなく 歩いた
  働くぐらいなら死んだ方がマシ・・・
  そんな男は・・・

〇渋谷のスクランブル交差点
  ただ ただ
  ひたすら歩いた

〇寂れた村
  歩いて歩いて
  気付くと
  何も食べなくても平気な体に
  なっていた・・・

〇荒野
  何年も当て所もなく歩いた男は
  気付くと砂漠にいた
男「あ・・・ あれは・・・」
  男は砂漠で
  懐かしい質屋を見つけた

〇リサイクルショップ(看板文字無し)
  質屋から少女が一人出てきた
  少女は手に
  水の入ったコップを持っていた
  男は吸い込まれるように
  質屋の中に入っていった

〇英国風の図書館
砂漠の質屋「おや、いらっしゃい 何を持ってきたんだい?」
  男は腕をカウンターの上に乗せた
砂漠の質屋「ふん・・・ 腕かい」
砂漠の質屋「ザクッ」
砂漠の質屋「ふん、 干からびて砂ぼこりしか出ないじゃかいか」
砂漠の質屋「これじゃコップ一杯の水しか あげられないねぇ」
砂漠の質屋「ほら、持っていきな」

〇英国風の図書館
  男は久しぶりに水を飲んだ
男「うっ・・・うまい!!!」
  水は渇いた男の体に染み渡った
  それから男は毎日毎日
  質屋に通い
  自分の体と引き換えに
  水を手に入れた

〇地下室
  気が付くと体を失った男の魂は
  質屋の倉庫の中を彷徨っていた
  ギギギッ
  ある日、質屋の主が入ってきて
  バラバラになった男の体を
  組み立て始めた
砂漠の質屋「ほら、働いてもらうよ 体にお戻り」
  男の魂は
  質屋の主に言われるまま体に戻った

〇鍛冶屋
男「いらっしゃいませ」
砂漠の質屋「何を持ってきたんだい」
  生まれ変わった男は
  女主とともに
  砂漠の質屋で・・・
  働いている
砂漠の質屋「めでたし めでたし」

コメント

  • 私が10人目の読者だそうです❤️
    主役の群を抜いた美しさと
    やる気の無さとのギャップが面白いですね❤️
    あと、ターコ‥
    🤣ノシ⭐︎⭐︎

  • 命に必要な水を手に入れるうち、いつしか水のために命を差し出している砂漠の質屋。ごく普通の物語かのような語り口で始まり、次第に常軌を逸した不条理な世界に読者を引き摺り込んでいく感じがカフカっぽいというか不思議な雰囲気で好みでした。

  • 初めてにしては、まぁまぁ(笑)

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