オレのプリンを返せっ!(脚本)
〇教室
鮎川小太郎「ふっ、ついにこの日が来た・・・! 今日の給食の献立! ご飯! ビーフシチュー! 野菜サラダ! 牛乳!」
オレ、鮎川小太郎!12歳!
いきなりだが、オレは、今日の給食を朝から楽しみにしていた。
なぜなら・・・
鮎川小太郎「そしてっっ! デザートにプリィィィィンっ! いやっほぉぉぉぉ!!」
そう、オレの大好きなプリンがあるからだっ!
自称プリン大好き党のオレにとって、今日の給食は特別!ご褒美なのである!
真中桜「あー、もう!うるさぁぁい!」
鮎川小太郎「ぐぁぁ!痛ってぇ!ぐぉぉ・・・! こんのぉ・・・い・・・いきなり何しやがる桜! オレを殺す気かっ!」
本の角でいきなり殴ってきたこの暴力女・・・こいつの名は真中桜。
オレの隣の席で、こいつとは、しょっちゅう喧嘩してる。
真中桜「小太郎! 好物が出てきて嬉しいのは分かるけど、食べる時くらい黙りなさいよ! 大声出したり、騒いだら皆の迷惑でしょ!」
今日は特別な日だってのに、こいつめ・・・!
男兄弟の下で育ってるからか、男勝りで、すぐ暴力振るってくるんだ。
鮎川小太郎「くそっ、正論だ、ぐうの音も出ない! しかし!だがしかし! 武力で鎮圧するとはなんて奴だ!!」
鮎川小太郎「ペタンコのくせに! 洗濯板(せんたくいた)のくせに! 断崖絶壁(だんがいぜっぺき)のくせに!」
真中桜「な・・・!な・・・!な・・・!!」
まだ成長期前の貧相な胸を両手で隠しながら、まるで汚物でも見るかのように、蔑むような目でこっちを睨んでくる桜。
周りの女子から一斉に謝れコールが飛んできたが、シカトだシカト!
さーて、ちょっとはあいつにダメージ与えれたかな?
真中桜「・・・ふん!私はまだ成長期だもん! 胸だって、これからどんどん大きくなるんだから! 今に見てなさい!べーっだ!」
あっかんべーして、こっちを見る桜。
・・・今に大きくなるだと?
まじまじと、あいつの胸を眺める。
ありえん。
鮎川小太郎「は?」
真中桜「なによ、その顔! ぶっ飛ばすわよ!」
鮎川小太郎「おー?やんのか? 言っとくけど、俺は老人と女子供(おんなこども)にはめっぽう強いぞ?」
自分を強く見せようとハッタリかましてみたが、自分より弱い奴には強いとか、よくよく考えたらダサいなオレ。
キーンコーンカーンコーン
昼休憩の終わりを告げる鐘が、突如教室内に鳴り響いた。
真中桜「あ!チャイムが! いけない、給食残したら放課後居残りにされちゃう! 一時休戦しましょ!」
鮎川小太郎「おい、こら! せめて何かツッコめ! ・・・ん?食べる時間・・・? ・あー!? もう時間がない!!」
辺りを見渡すと、周りは片付けを始めていた。
くそっ、桜のせいで楽しみにしてたプリンだけが食えてないっ!
急がねば!
真中桜「急ぎなさい! プリンは私が食べてあげる!(モグモグ)」
プリンを食べようと手を伸ばした瞬間、桜に素早く奪われ、あっという間にプリンの容器は空になってしまった・・・。
鮎川小太郎「おぉ、恩に着るぜ! ・・・・・・ってアホー!俺のプリン返せぇぇぇ!(泣)」
泣く泣くプリンを諦めたオレは、半べそかきながら片付けて、今日の給食時間は終了した・・・。
会話が楽しく続いて面白いですね!!
やっぱり台本力かな😆
プリン1つで一生懸命生きてた時代が羨ましい!!
子供時代に帰りたいな~。
小太郎くん、洗濯板と絶壁を敵に回したらどんなことになるか思い知ったんじゃないかな。高校生ぐらいになって同じことを女子に言ったらプリンどころじゃなく生きて帰れんかもよ。それにしても小学生の男女のわちゃわちゃって微笑ましいですね。
はぐ兄~😊すごいね~♪
サンケーさんといい、はぐ兄といい、nana民の台本師さん達優秀すぎる"(∩>ω<∩)"なんかこっちまで嬉しいよ👏✨✨👐🤗👏✨✨👐🤗👏✨✨👐🤗👏✨✨👐🤗👏✨✨👐🤗👏✨✨👐🤗👏