〇倉庫の裏
私「・・・・・・何もない」
　　数日前、近所で通り魔事件が起きた
　　犯人は捕まっていない。
　　それどころか、目撃者もおらず、手がかりは一切ない
　　・・・私は手がかりを見つけた、かもしれない
　　現場近くの廃工場。
　　私の部屋から見えるこの場所に、
　　連夜現れる女がいるのだ
　　深夜に、ライトも付けずに
　　敷地内を歩き回っている
　　まるで、何かを探しているように
　　そしていつも、10分もしない内に立ち去っていく女。
　　きっと彼女が犯人なのだ。
　　何か重要な手がかりを落として、探しているに違いない
私「なので、私がこれから 証拠を見つけてみようと思います」
私（この動画がキッカケで、 事件を解決・・・なんてことになったら）
私「・・・ふふ」
私「さて、改めて捜査開始です」
私「でも、一体何を探せばいいのか」
私「あの人は一体何を探していたのでしょうか」
？？？「あなた、ですよ」
私「え？」
私「まっ、か・・・か・・・・・・」
通り魔「見つかってよかったぁ」
通り魔「あの時、 誰かに見られた気がしてたんですよ」
通り魔「こういう時の勘、当たるんですよね」
通り魔「・・・」
通り魔「あの人もあなたも、自業自得だから」
通り魔「悪いのは、お互い様だからね」
通り魔「・・・・・・」
通り魔「・・・あー」
通り魔「まただぁ」
通り魔「誰かに、見られてる気がする」
通り魔「・・・・・・」
通り魔「あ」